研究成果『畜産』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 令和元年(2019年)畜産試験場飼料環境部
アルファルファの栽培およびロールベール収穫・調製マニュアル地帯別にアルファルファの適品種を選定し、栽培法を確立した。さらに前年度までに明らかにしたロールベール収穫・調製技術、雑草およびアルファルファタコゾウムシの防除技術を加えて、栽培および収穫・調製マニュアルを作成した。 |
試行技術 令和元年(2019年)畜産試験場酪農肉用牛部
特別な器材や技術を必要としないプロテアーゼ処理は牛受精卵の孵化率向上が期待できるBランク受精卵を1%プロテアーゼ液に1分浸漬すると、孵化率向上が期待でき、凍結融解後に移植した際、受胎率向上も期待できる。 |
技術情報 令和元年(2019年)畜産試験場飼料環境部
オーチャードグラス品種「アキミドリⅡ」及び「まきばたろう」は高冷地でも栽培可能で、チモシーと同程度の収量が得られるオーチャードグラス品種「アキミドリⅡ」及び「まきばたろう」は高冷地で3番草まで収穫することができ、チモシーと同程度の収量を確保することができる。 |
技術情報 令和元年(2019年)畜産試験場酪農肉用牛部
パルミチン酸を主体とするルーメンバイパス油脂は暑熱期の乳脂率向上に寄与する暑熱期の搾乳牛に脂肪酸組成がパルミチン酸を主体とするルーメンバイパス油脂(飼料添加物)を給与すると乳脂率を高めることができる。 |
技術情報 平成30年(2018年)畜産試験場飼料環境部
乳酸菌・繊維分解酵素製剤の添加によりロールベール水分が50~65%の範囲で良質な アルファルファロールベールサイレージが調製できる乳酸菌・繊維分解酵素製剤を添加することにより乳酸生成量が増加し、酪酸及び揮発性塩基態窒素の生成が抑えられ、ロールベール水分が50~65%の範囲でVスコア80点以上、pH5未満の良質なアルファルファロールベールサイレージが調製できる。 |
技術情報 平成30年(2018年)畜産試験場飼料環境部
子実収穫に適した飼料用とうもろこしの有望品種市販の飼料用とうもろこし品種「P9400」、「36B08」、「LG3490」、「34N84」、「TX1334」、「KD641」の6品種は、子実収量が優れ、倒伏・折損、立枯れ、子実のかび毒の発生が少なく、子実用として有望である。 |
試行技術 平成30年(2018年)畜産試験場酪農肉用牛部
飼料用イネ「たちすずか」WCSを乾物中40%混合した発酵TMRは泌乳中後期牛へ給与することが可能である高糖分高消化性イネ「たちすずか」WCSを輸入チモシー乾草の代替として泌乳中後期牛に給与する場合、大豆粕や綿実で養分を補正することにより乾物中40%まで給与することが可能である。 |
技術情報 平成29年(2017年)畜試・飼料環境部
アルファルファ単播草地における1番草収穫時の越年雑草と夏季のイヌビエ発生軽減策アルファルファ単播草地では、越年雑草対策として4月上旬のチフェンスルフロンメチル剤散布、イヌビエ対策として7~8月の刈取り間隔を短縮し、3番草を8月上旬に収穫することで、雑草の発生を軽減できる。 |
技術情報 平成29年(2017年)畜試・飼料環境部
高品質なアルファルファロールベールサイレージ調製のための刈り取り・予乾法アルファルファのロールベールサイレージ調製における目標水分は50~60%である。ディスクモーアによる刈り取り、直後にレーキで集草して予乾する方法は、ロールベーラ収穫の直前にレーキで集草する方法よりも葉部の損失が少なく、粗蛋白質含量が高い。 |
技術情報 平成29年(2017年)畜試・飼料環境部
とうもろこし子実の国産汎用コンバインによる収穫作業能率は、時間当たり50aであるとうもろこし子実の国産汎用コンバインによる収穫作業能率は、茎葉の表面が乾いた状態であれば時間当たり約50aで、時間当たりの収穫量は3.8t程度である。収穫係数(坪刈り収量に対する実収量の割合)は約80%である。 |
技術情報 平成29年(2017年)畜試・養豚養鶏部
低深度地中熱交換装置を利用した送風により授乳母豚の暑熱ストレスを低減できる暑熱期に、外気を地下2mに配管した塩ビ管を通過させると、その温度は平均4.5(最大11.1)℃低下する。この空気を畜舎内配管により授乳母豚の頸部に送風すると、暑熱による呼吸数の増加や体表温度の上昇が抑制できる。 |
技術情報 平成29年(2017年)畜試・養豚養鶏部
哺乳子豚を出生時体重別に群編成し、母豚毎の授乳頭数を平均化すると、低体重子豚の発育が改善できる2頭の母豚から同日出生した子豚を出生時体重により入れ替え、母豚あたりの授乳頭数を平均化するとともに低体重群と高体重群に編成すると、低体重子豚の発育が向上する。 |
技術情報 平成29年(2017年)畜試・養豚養鶏部
肥育後期豚に乾燥酒粕と飼料用米を給与すると特色のある豚肉が生産できる肥育後期豚に、乾燥酒粕を20%、飼料用玄米を40%利用した自家配合飼料を給与すると、ロースの筋肉内脂肪割合が高く、脂肪中のリノール酸が少なくオレイン酸が多い豚肉になる。 |
技術情報 平成29年(2017年)畜試・酪農肉用牛部
黒毛和種繁殖雌牛へのFSH皮下1回投与によって、漸減投与法と同様の採卵成績が得られるFSH20AUもしくは30AUを生理食塩水30mlに溶解し、黒毛和種繁殖雌牛に皮下1回投与すると、漸減投与法と同様の採卵成績が得られる。 |
技術情報 平成29年(2017年)畜試・酪農肉用牛部
オレイン酸を40%含むルーメンバイパス油脂を給与した肥育牛は、枝肉脂肪中のオレイン酸割合が高まる可能性がある黒毛和種肥育牛の肥育後期にオレイン酸を40%含むパーム油脂由来のルーメンバイパス油脂を給与したところ、枝肉脂肪中のオレイン酸割合が高まる可能性が示唆された。 |