研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

試行技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(温暖化対策領域)酪農肉用牛部

柿皮パウダー400gを牛に給与すると乳用牛と肉用牛の生産への影響なく、第一胃内メタン古細菌が抑制されメタン濃度は低下する

県内特産品の干し柿の製造副産物である柿皮を分解処理、乾燥したパウダー400gを牛に給与すると、乳量や健康に影響なく第一胃内メタン古細菌が抑制され第一胃内メタン濃度が低下する。

試行技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(AW領域)養豚養鶏部

県産地鶏「長交鶏3号」における敷料による胸部水疱の発生軽減策

県産地鶏「長交鶏3号」に発生する胸部水疱は、敷料の利用量増加及び敷料としてオガクズよりモミガラを利用することで軽減できる。

試行技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(飼料対策領域)飼料環境部

夏季でも変敗しにくいTMR及び発酵TMRの作製方法

サイレージ用乳酸菌添加とうもろこしサイレージを混合したTMR又は有機酸を添加したTMRの作製により、飼槽中の好気的変敗による温度上昇を半日から1日程度抑制できる。また、発酵TMRは開封時のpH、乳酸濃度又は酢酸濃度から開封後に変敗しにくいか判定できる。

試行技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(AW領域)養豚養鶏部

採卵鶏育成用飼料は「長交鶏3号」の飼育飼料として利用できる

ブロイラー飼料と比較して養分濃度が低い採卵鶏育成用飼料は「長交鶏3号」の飼育飼料として利用できる。また給与による鶏肉の食味への悪影響はなく、腹腔内脂肪の蓄積抑制効果が期待できる。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(飼料対策領域)飼料環境部

野辺山地域におけるメドウフォックステイル発生ほ場における植生の経年変化

野辺山地域のメドウフォックステイルは短期間で急激には増加しない。早いほ場で出穂は4月第4半旬から、開花は5月第2半旬から始まり、牧草サイレージの飼料価値を低下させる。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(飼料対策領域)飼料環境部

飼料用とうもろこし「LG30500」、「LG31.558」、「P1341」、「P1344」の生育特性及び収量

飼料用とうもろこし早生新品種の「LG30500」(RM110)、「LG31.558」(RM115)、「P1341」(RM115)、「P1344」(RM115)は、標準品種に比べ乾物収量が多い傾向がみられ、特に「P1344」は多収であった。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(AW領域)養豚養鶏部

県産地鶏「長交鶏3号」における胸部水疱の発生特性

県産地鶏「長交鶏3号」は「信州黄金シャモ」と同様に胸部水疱が発生する。両鶏種とも雌鶏に比較して雄鶏での発生が多く、「長交鶏3号」雄鶏では出荷適期時に胸部が脱毛し水疱ができる個体の割合は40~60%に達する。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部

県産地鶏肉の遊離アミノ酸含量の特徴

県産地鶏のモモ肉中タウリン含量は市販ブロイラーモモ肉と比較して3倍程度高い。アンセリン及びカルノシン含量は、県産地鶏のムネ肉で高く、市販ブロイラーのムネ肉と比較して「信州黄金シャモ」では約2倍、「長交鶏3号」では約1.7倍量を含有する。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部

深部注入カテーテルを用いた、精子濃度を通常の半数に希釈した精液による豚人工授精技術

豚の人工授精において、深部注入カテーテルを用いることにより、注入精液の精子濃度を通常の(1億/ml)の半数(5千万/ml)にしても十分な授精成績および産子数を確保できる。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(多分野連携領域)酪農肉用牛部

防鳥ネット及び防虫ネット専用品と汎用品の耐久性の比較

防鳥ネット及び防虫ネット専用品は汎用品と比べて引張強度が高い。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(AW研究領域)酪農肉用牛部

チェーン式ません棒は通常のません棒の代わりに設置でき、ネックスコア改善に有効である

タイストールの通常のません棒をチェーン式ません棒に交換するとネックスコアの改善に有効である。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(AW研究領域)酪農肉用牛部

牛床マットの劣化はデュロメータで容易に判定できる

牛床マットのゴム硬度をA型デュロメータで測定することで設置前後の時間的な劣化状況を容易に判断できる。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)酪農肉用牛部

FSH製剤投与後のOPU実施時期による効率的体外受精卵生産技術

FSH製剤投与48時間後のOPU実施は発生胚盤胞数の割合が高くなる可能性がある。

試行技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(温暖化対策領域)飼料環境部

堆肥化処理のため乳牛ふん尿にもみ殻を加え水分65%に調整すると、水分73%に調整した場合と比較して、温室効果ガスの発生量をCO2換算で3~4割減少できる

乳牛ふん尿ともみ殻を容積比1:3で混合し水分65%、容積重0.322kg/Lに調整すると、乳牛ふん尿ともみ殻を容積比2:3で混合し水分73%、容積重0.447kg/Lに調整した場合と比較して、堆肥化処理時の温室効果ガスの発生量をCO2換算で3~4割減少できる。

普及技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部

経口ホルモン製剤(アルトレノゲスト)を用いた母豚の発情同期化技術

経口ホルモン製剤(アルトレノゲスト)は、発情周期に関わらず同期化が可能であり、グループ生産システムの導入に適する。未経産の多産系母豚では、アルトレノゲスト15mgを19日間経口投与した時の発情回帰までの日数は平均6.14日であった。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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