研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

交雑種育成牛に対する稲発酵粗飼料の利用

稲発酵粗飼料の採食性は良好で、試験期間の5ヵ月間で約410kgの採食が認められた。また、発育成績も良好で、血漿成分値に異常は認められなかったことから、交雑種雌牛の育成期用粗飼料として利用可能であると考えられた。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

タイストール乳牛舎においてトンネル換気と牛体への散水を行うと暑熱時の乳量の低下を防止できる

タイストール乳牛舎においてトンネル換気と牛体(肩~腰部)への散水を行うと扇風機による送風と自然換気のみの環境に比較して暑熱時の乳量の低下を防止できる。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

フレキシブルコンテナバックに保管して乾燥させたエノキタケ廃培地に牛ふん尿を混合し、フレキシブルコンテナバックに再保管すると切り返しをせずに堆肥化できる

フレキシブルコンテナバッグ(容積約 1㎥)に保管して乾燥させたエノキタケ廃培地に乳牛ふん尿を混合し、初期水分を 70~75%に調整してフレキシブルコンテナバッグに再保管すると切り返しをせずに堆肥化できる。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

フレキシブルコンテナバッグを利用して乾燥させたエノキタケ廃培地は家畜ふん尿処理の水分調整材として有望である

エノキタケ廃培地をフレキシブルコンテナバッグ(容積約 1㎥)に約 2 ヵ月間保管すると乾燥でき、家畜ふん尿処理の水分調整材として有望である。また、発生臭気強度は堆積切り返し処理に比較して弱い。

普及技術 平成17年(2005年)農総試

産業用無人ヘリコプター(RCヘリコプター)による中山間牧草地の施肥作業は省力的である

産業用無人ヘリコプター(RCヘリコプター)による中山間牧草地への肥料散布は、地上作業機では作業困難な急傾斜地(平均斜度24°)でも均一な散布が可能である。作業能率は3人組作業で1ヘクタールあたり約40分で、人力作業よりも省力的である。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

飼料用ソルガムとしてスダックス306(ST6)は有望である

「スダックス306」は早晩性が“早生”のスーダン型ソルガムである。同熟期のスーダン型ソルガムと比較して、初期生育に優れ、多収である。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

エンバク極早生品種「スーパーハヤテ「隼」」とエンバク早生品種「サビツヨシ」は、夏播年内収穫用飼料作物として有望である

8月下旬に播種して年内に収穫する夏播用栽培(以下:年内作型)におけるエンバクの乾物収量と乾物率は、イタリアンライグラスより優れる。エンバク極早生品種「スーパーハヤテ「隼」」とエンバク早生品種「サビツヨシ」は、県普及品種の「エンダックス」「極早生スプリンター」より乾物収量が高い傾向にある。「スーパーハヤテ「隼」」の出穂始期は、「エンダックス」より4~8日早く、乾物率が高い傾向にある。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

イタリアンライグラス早生品種「はたあおば」は.耐倒伏性が優れ.収量性も良好で有望である

イタリアンライグラス早生品種「はたあおば」は、「ワセアオバ」と比較して耐倒伏性が優れ、乾物収量は同程度と良好、出芽および初期生育も優れている。

普及技術 平成17年(2005年)中信試

飼料用とうもろこし「長交C949号」は有望である

飼料用とうもろこしとして、「長交C949号」は早生に属し、茎葉高消化性で、ごま葉枯病およびすす紋病に強く、耐倒伏性で多収であり、有望である。

普及技術 平成17年(2005年)農事試

水稲「信交507」は中生の早の熟期で.TDN収量が比較的高く.いもち病に強い稲発酵粗飼料用(飼料イネ)として有望である

水稲「信交507号」は中生の早の系統であり、ホールクロップサイレージとしてのTDNも比較的高い。湛水直播栽培でも倒伏しにくく、いもち病にも強い。飼料イネの早生化を望む現場に導入することができる。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

「シャモ×名古屋種」は腹腔内脂肪量が少なく.外貎の斉一性に優れる

在来種由来血液100%の「シャモ×名古屋種」の交配様式は、中型で腹腔内脂肪量が少なく、外貌の斉一性に優れており、「しなの鶏」とタイプの違う地鶏として利用できる。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

D種系統豚「サクラ203」と静岡系統造成豚「フジロック」の系統間交雑種豚は「シンシュウナガラクロス」の止め雄として推奨できる

D種系統豚「サクラ203」と静岡県系統造成豚「フジロック」の系統間交雑D種雄豚は発育良好で「シンシュウナガラクロス」と交配した3元交雑肉豚の発育及び枝肉成績も「サクラ203」を交配した場合と同様に良好であり止め雄として推奨できる。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

深部膣内電気抵抗値による豚の早期妊娠診断

授精後18~20日に膣内深部の電気抵抗値を計測し、判定基準により、妊娠診断を行うと、高い妊娠的中率が得られ、早期妊娠診断技術として有効である。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

エンバク早生種「サビツヨシ」は、冠サビ病に強く、8月上旬播種もできる

エンバク早生品種「サビツヨシ」は、飼料用エンバクの播種適期である8月下旬に播種し、年内に収穫する夏播用栽培(以下:年内作型)より早播きした場合、冠さび病による枯れ上がりが少なく、糊熟期まで登熟するため乾物率が高く乾物収量も高い。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

フレール型飼料イネ収穫機で収穫・調整した発酵品質良好なソルガム類のロールベールサイレージ

ソルガムおよびスーダングラスをフレール型飼料イネ収穫機で収穫・調製するとダイレクトカット体系、予乾体系ともに慣行のモア・カッティングロールベール方式と比較して、乳酸発酵が促進されて良質なロールベールサイレージ調製できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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