研究成果『畜産』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)
黒毛和種種雄牛「栄寿」は枝肉重量、脂肪交雑及びロース芯面積の改良が期待できる黒毛和種種雄牛「栄寿」は、枝肉 6 形質すべてに高い推定育種価を示し、特に枝肉重量 83.3kg、脂肪交雑2.33、ロース芯面積 17.13c ㎡と、非常に優れた遺伝能力がある。 |
試行技術 平成19年(2007年)中信試・畑作育種、畜試・飼料環境
飼料用とうもろこし「34B39」、「セシリア」は晩播適性が高い飼料用とうもろこし「34B39」および「セシリア」は 6 月下旬播種栽培において実用的な水準の乾物収量、乾雌穂重割合および総体乾物率が確保できる、晩播適性の高い品種である。 |
普及技術 平成19年(2007年)中信試・畑作栽培
さやえんどうを用いたクロピラリドの生物検定法と堆肥施用基準さやえんどうを用いた生物検定により、除草剤クロピラリドの残留程度を容易に推定できる。また、残留程度に基づく安全な堆肥施用量の判定が可能である。検定の具体的手順や留意事項についてマニュアル化した。 |
普及技術 平成19年(2007年)中信試・畑作育種
飼料用とうもろこしとして「34B39」、「32F27」は有望である飼料用とうもろこし「34B39」は早晩性が早生で、総体乾物率および茎葉消化性が高い多収な品種である。「32F27」は早晩性が中生で、耐倒伏性および茎葉消化性が高い多収な品種である。 |
普及技術 平成19年(2007年)畜試・飼料環境
ペレニアルライグラス「ヤツカゼⅡ」は越夏性に優れ、夏秋期の収量性が安定した多収品種であるペレニアルライグラス「ヤツカゼⅡ」は、「ヤツカゼ」より越夏性に優れ、夏秋期の収量性が安定して多収な中生品種で、「ヤツカゼ」の後継品種として有望である。 |
普及技術 平成19年(2007年)畜試・肉用牛
黒毛和種繁殖雌牛における稲発酵粗飼料の通年給与技術稲発酵粗飼料を黒毛和種繁殖雌牛の基本飼料として 10kg 通年給与し、3年間長期飼養した結果、各繁殖ステージにおける健康状態、繁殖性および子牛の発育に問題はなく、1年1産が達成された。 |
普及技術 平成19年(2007年)農事試・作物・病害虫土壌肥料、農総試・経営情報、畜試・肉用牛、佐久農改
飼料イネ利用のための「ふくおこし」の栽培特性と収穫開始期判定技術「ふくおこし」は、慣行の「コシヒカリ」に比べ倒伏が少なく多収であり、収穫開始期は 5~6 日早い。サイレージ品質を考慮した収穫開始期は、帯緑色籾歩合が 52%の時点とする。 |
技術情報 平成19年(2007年)中信試・畑作育種
飼料用とうもろこしのアントシアニン含量の経時的変化とサイレージ用収穫適期飼料用とうもろこしのアントシアニン含量は、糊熟中・後期から成熟期にかけて増加する。一方、乾雌穂重割合は黄熟中期を過ぎるとほとんど増加しないことから、高アントシアニンとうもろこしのサイレージ用収穫適期は黄熟中期である。 |
技術情報 平成19年(2007年)畜試・飼料環境
ソルガム「葉月」のミネラルバランスおよび硝酸態窒素濃度に及ぼすライムギ作付けの効果ソルガム「葉月」の前作としてライムギを作付けると、ソルガムのミネラルバランスの改善と硝酸態窒素濃度の低減化が図れる。 |
技術情報 平成19年(2007年)畜試・飼料環境
ソルガム類におけるカリウム濃度および硝酸態窒素濃度のタイプ・品種間差異ソルガム類のカリウムおよび硝酸態窒素濃度には品種間差が認められ、スーダン型およびスーダングラスは、子実型、兼用型およびソルゴー型ソルガムと比較してこれら濃度が高く、品種間差も大きい。また、当場育成品種の「葉月」、「風高(東山交 29 号)」および「東山交 31 号」は、同一タイプに属する品種の中では、カリウムおよび硝酸態窒素濃度が比較的低く、飼料利用しやすい品種(系統)である。 |
技術情報 平成19年(2007年)畜試・飼料環境、野花試・佐久支場、農業技術課・専技、佐久・松本農改
飼料作物を利用した野菜ほ場の農薬ドリフト低減ライ麦「春一番」、「春香」を障壁作物として栽培することにより、ソルガム使用前の 5 月中旬から 7 月中旬に野菜ほ場における農薬のドリフトを低減できる。また、障壁作物として飼料用ソルガム、ライ麦を利用した場合、ドリフト低減ノズルを併用するとより効果的にドリフトを低減する。 |
技術情報 平成19年(2007年)畜試・養豚養鶏
バークシャー種を用いた交雑肥育豚の発育及び肉質成績バークシャー種を大型品種と交雑利用することにより良好な発育が期待できる。枝肉は背脂肪が厚く、腿の充実に欠ける傾向があるが歩留まりは良好である。また、デュロック種との交雑豚肉では風味が良好となる。 |
技術情報 平成19年(2007年)畜試・養豚養鶏
アメリカ系種豚精液を用いた同一品種内交配による種雄豚・種雌豚の産肉能力.体型の変化及び産子成績シンシュウLにアメリカ系ランドレース種を交配して作出した産子は、産肉性では発育に優れ、全体にずんぐりと短く低く、四肢が短く太く、肢蹄強健性に優れた体型をしており、繁殖性では産子数、産子総体重が良好である。 |
技術情報 平成19年(2007年)畜試・肉用牛
牛の過剰排卵処理開始時に共存する大型卵胞および発情時卵胞数と採卵成績過剰排卵処理開始時には大型卵胞が高率に共存したが、FSH 総量 15AU の過剰排卵処理において、採卵成績への悪影響は認められなかった。また、誘起発情時の卵胞数と採卵時黄体数および黄体数と回収卵数の推移から、採卵成績のバラツキは外因性ホルモンに対する反応性の違いに加え、排卵障害による影響も大きいと考えられた。 |
技術情報 平成19年(2007年)畜試・肉用牛
肉質系交雑種肥育牛における稲発酵粗飼料の利用と枝肉特性肉質系の交雑種肥育牛に稲発酵粗飼料を育成期から給与すると、発育および枝肉成績は良好で、生産された牛肉はビタミンE含量が高く、肉色の褐色化、脂質の酸化が抑制される。 |