研究成果『畜産』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。
試行技術 平成20年(2008年)農総試(経営情報部)
稲発酵粗飼料導入のための経営計画モデルは交雑種肥育牛経営および稲作農家における導入条件の検討に利用できる立科町の調査データから作成した「経営計画モデル」の単体表と線形計画法プログラム XLP を用いると、稲発酵粗飼料の定着に必要な品種構成や栽培方式、収益目標、助成金水準等を試算することができ、生産・給与体系を検討する際のツールとして活用できる。 |
試行技術 平成20年(2008年)中信試(畑作栽培部)
輸入乾草に対するさやえんどうを用いた除草剤クロピラリドの生物検定法さやえんどうを用いた生物検定により、輸入乾草における除草剤クロピラリドの残留程度を推定できる。 |
試行技術 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)
耕作放棄地における除草剤を使わないソルガムの散播密植栽培法散播密植栽培を行うことにより、1年生雑草が優占する耕作放棄地において、除草剤を使用しないソルガムの栽培が可能である。 |
試行技術 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)
飼料用ソルガム「涼風」(東山交31号)は高品質で嗜好性に優れるスーダン型品種である飼料用ソルガム「涼風」(東山交31号)は高消化性遺伝子を持ち、飼料品質ならびに嗜好性に優れるスーダン型ソルガム品種である。 |
試行技術 平成20年(2008年)畜試(養豚養鶏部)
玄米は信州黄金シャモの飼料原料として活用できる信州黄金シャモに玄米全粒を給与した場合、嗜好性がよく、飼料原料のトウモロコシの半量を代替しても同等の生産性を得られる。肉色、脂肪色は黄色みが低下し、皮下脂肪の脂肪酸組成は、オレイン酸が上昇、リノール酸が低下する。 |
試行技術 平成20年(2008年)畜試(養豚養鶏部)
肥育後期豚に玄米を給与する場合は粉砕した方が飼料効率が良好で肉質への効果が高い肥育後期豚に市販配合飼料に粉砕した玄米を 10%添加して給与する場合は、2mm 平方の網目以下に粉砕することで飼料効率が良好となり、肉質への効果が高くなる。 |
試行技術 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)
黒毛和種繁殖雌牛において分娩後早期に採胚してもその後の人工授精によって1年1産を達成することが可能である黒毛和種繁殖牛において、分娩後約 50 日で過剰排卵処理により正常胚が採取でき、80 日までに授精することによって分娩間隔を約 365 日とすることができる。 |
試行技術 平成20年(2008年)畜試(酪農部)
無線機能付万歩計を用いた乳用育成牛の発情の発見法無線機能付万歩計を用いて、放し飼い方式で飼養している乳用育成牛の発情発見及び発情開始時刻の推定ができる。 |
普及技術 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)
飼料用とうもろこし「31P41」は中生品種として有望である飼料用とうもろこし「31P41」は相対熟度(RM)120 の中生品種で、茎葉消化性が高く多収な品種である。 |
普及技術 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)
オーチャードグラス「ハルジマン」は採草利用品種として有望であるオーチャードグラス「ハルジマン」は収量性、生育特性に優れた晩生品種であり、採草利用品種として有望である。 |
普及技術 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)
チモシー「クンプウ」、「オーロラ」は採草利用品種として有望であるチモシー「クンプウ」は出穂始期が「ノサップ(現奨励品種)」より 19 日早く(畜試 3 ヵ年平均)、耐倒伏性の高い多収品種である。チモシー「オーロラ」は出穂始期が「ノサップ」より 6 日早い(畜試 3 ヵ年平均)多収品種である。 |
普及技術 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)
高消化性ソルガム「葉月」の細断型ロールベールサイレージとこれを主原料に調製した「発酵TMR」の品質は良好で安定している細断型ロールベーラを用いて高消化性ソルガム「葉月」をロールベールサイレージ調製すると、高品質なサイレージができる。また、それを主原料に細断型ロールベーラを用いて調製した「発酵TMR」は発酵品質が良好で、開封後も発熱せず、品質劣化しにくい。 |
技術情報 平成20年(2008年)畜試(養豚養鶏部)
カフェイン添加による豚液状保存精液の活力回復効果豚液状保存精液を 3 日以上保存した場合は授精前にカフェインを添加し 37℃で加温することにより精子活力を短時間で回復することが可能である。 |
技術情報 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)
細断型ロールベーラを利用して再密封したとうもろこしサイレージの品質は劣化しない固定サイロから取り出したとうもろこしサイレージを細断型ロールベーラを用いて再密封してもサイレージ品質を保持できる。 |
技術情報 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)
黒毛和種の若齢肥育における飼料給与方法と産肉成績の関係黒毛和種の若齢肥育において、23.5 ヵ月齢以降にビタミン A を日本飼養標準の 100% 量投与することで、採食量が有意に多くなり枝肉重量の増加が期待できる。一方、給与飼料の高エネルギー化については、粗飼料価指数等を考慮しないと増体や肉質への改善効果はない。 |