研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

高消化性ソルガムサイレージは採食性に優れ乳用育成牛の飼料として十分に利用できる

高消化性ソルガムサイレージは乳用牛育成期飼料として利用でき、乾物摂取量の 20%程度を給与する場合、慣行飼料と同等の発育を確保できる。

技術情報 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

ウオーターカップの吐水量の違いが生乳生産に及ぼす影響

タイストール乳牛舎において、ウォーターカップの吐水量を4kg/分から 12kg/分に増やすと、1日あたりの飲水量が増加し、乾物摂取量及び乳量の増加が期待できる。

技術情報 平成22年(2010年)野花試・畑作育種部

トウモロコシ黒穂病抵抗性の新たな評価法

トウモロコシ黒穂病の圃場接種法において、病徴を 11 種類に分類して調査することで、国内育成自殖系統の黒穂病抵抗性が評価できる。

普及技術 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

高消化性スーダン型ソルガムはチモシー乾草の一部代替飼料として乳用牛に利用できる

日乳量 35kg 程度の乳牛に高消化性スーダン型ソルガムサイレージを1日 10kg 給与することで、チモシー乾草3kg の代替が可能で、正常な牛体生理のもとで飼養管理が行える。

試行技術 平成21年(2009年)農試・企画経営部、農業技術課

簡易型電気柵(改良型FPPF)による公共牧場へのニホンジカの進入防止効果

公共牧場において、電気柵のフード・プロット・プロテクター・フェンス(FPPF)を改良し、既存柵の外側に電気柵を1本設置することにより、ニホンジカの侵入防止効果を向上させることができる。

試行技術 平成21年(2009年)農試・企画経営部、農業技術課

飼料作物生産圃場におけるニホンジカ食害に対するソルガムの有効性

ソルガムは飼料用とうもろこしに比べ、生育初期のニホンジカ食害による減収被害を受けにくく、食害多発圃場における食害対策作物として有望である。

試行技術 平成21年(2009年)畜試・飼料環境部

ソルガム「SGー1A」は糖生産力が高い

ソルガム「SG-1A」はソルゴー型の既存品種で、広域(標高 600~1,000m 地帯)で糖生産力が安定して高く、シロップあるいはエタノール生産の原料として有望である。

試行技術 平成21年(2009年)畜試・飼料環境部

飼料用ソルガム「東山交34号」は高品質で紫斑点病抵抗性の兼用型品種である

飼料用ソルガム「東山交34号」は高消化性遺伝子を持ち、飼料品質ならびに嗜好性に優れ、紫斑点病抵抗性を有する兼用型品種である。

試行技術 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部

黒毛和種子牛育成マニュアルで育成すると、正常発育曲線平均値以上の発育が期待できる

黒毛和種子牛育成マニュアル(初版平成 21 年1月)に基づき黒毛和種子牛を育成したところ、8ヵ月齢時点において雌雄ともに黒毛和種正常発育曲線平均値を上回る発育であった。

試行技術 平成21年(2009年)野花試・畑作育種部

飼料用とうもろこし「長交C980号」は中生系統として有望である

飼料用とうもろこし「長交C980号」は相対熟度(RM)125の中生系統で、耐倒伏性が強く、ごま葉枯病およびすす紋病に抵抗性で、茎葉消化性が高く、多収な系統である。

試行技術 平成21年(2009年)農業技術課

乳用牛の飼料給与診断ソフトウエア「DAIRYver4.0」は、乳牛の飼料給与診断、設計ができる

乳牛用の飼料給与診断ソフトウエア「DAIRY ver4.0」は、表計算ソフト Excel を用いて、日本飼養標準・乳牛(2006年版)に基づいた乳牛の飼料給与診断、設計ができる。

普及技術 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部

とうもろこしまたはソルガムサイレージを細断型ロールベーラーで再密封しても、発酵品質は保持できる

固定サイロから取出したとうもろこしおよびソルガムサイレージを細断型ロールベーラを用いて梱包後、再密封してもサイレージは変敗せず、発酵品質を保持できる。本技術は、スタック、バンカーサイロで調製したサイレージの好気的変敗防止に利用できる。

普及技術 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部

高消化性ソルガム品種「葉月」サイレージを主原料とした発酵TMRを交雑種肥育牛に給与すると発育に優れ、TDN自給率は向上する

高消化性ソルガム品種「葉月」のサイレージを主原料に調製した発酵 TMR を交雑種肥育牛に全期間または前期および後期に給与すると、対照区に比較して発育に優れ、枝肉重量は重い。 TDN 自給率は対照区の5%に対し、発酵 TMR 給与区は全期間区 20%、前後期区 15%と大幅に向上する。

技術情報 平成21年(2009年)畜試・飼料環境部

長大型飼料作物と牧草生産における作業別燃料消費量および所要時間

長大型飼料作物の生産に要する燃料消費は耕起と収穫・調製作業で多い。細断型ロールベーラ体系によるとうもろこし生産の燃料消費量は 29.0L/10a、延べ作業時間は 246 分/10a であり、牧草生産では、それぞれ、その4割、6割である。

技術情報 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏部

籾米は鶏の筋胃内で磨砕されるため、全粒のまま給与できる

籾米は、筋胃の収縮運動により籾殻剥離、磨砕され十二指腸に移行するため、鶏に全粒のまま給与できるが、信州黄金シャモでは30%添加して給与すると発育は劣る。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.