研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成25年(2013年)畜試・酪農肉用牛部

黒毛和種にDDGS、飼料用米を主原料とした発酵TMRを給与し、慣行飼育と同等の枝肉成績が得られた

黒毛和種肥育牛の肥育中期以降、トウモロコシ蒸留粕(DDGS)、飼料用米をそれぞれ 15% 用いた発酵 TMR を給与したところ、慣行肥育と同等の枝肉成績が得られた。

技術情報 平成25年(2013年)畜試・酪農肉用牛部

乳用雌子牛への人工乳採食促進法は離乳時期を早期化できる

乳用雌子牛の人工乳給与において、生後初期から通常のバケツ給与と並行して乳首付き人工乳給与ボトルを用いた人工乳採食促進法は、生後1ヵ月齢程度での離乳が可能となる。

試行技術 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

強化哺育体系を用いた乳用雌子牛の1日1回哺乳法は、2回哺乳法(通常法)と同等の初期発育を確保できる

乳用雌子牛の高蛋白質・低脂肪代用乳を用いた強化哺育体系において、1日1回哺乳法は、通常の1日2回哺乳法に比較して簡略的であり、同等の初期発育を確保できる。

試行技術 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

乳用雌子牛の強化哺育体系は発育を促進し繁殖供用時期を早期化できる

高蛋白質・低脂肪代用乳を従来の代用乳の2倍以上給与する強化哺育体系は、乳用雌子牛の初期発育を促進するため、生後12ヵ月齢から初産種付けを開始できる。

普及技術 平成24年(2012年)畜試・飼料環境部

高消化性兼用型ソルガム新品種「華青葉」は紫斑点病抵抗性で嗜好性に優れる

飼料用ソルガム「華青葉」は高消化性遺伝子を持ち、紫斑点病抵抗性で、飼料品質ならびに嗜好性に優れる兼用型品種である。

普及技術 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

「信州黄金シャモ」における飼料用籾米利用方法

信州黄金シャモに対する飼料用籾米の添加は28日齢以降とし、添加量は「信州黄金シャモ飼育の統一基準(CP16.5%以上、ME3000kcal/kg以上)」を満たした上で、市販肉用鶏配合飼料比の20%(現物重量比)を上限とする。これにより、生産性および肉質に影響を与えず、飼料費節減効果が期待できる。

普及技術 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

高消化性スーダン型ソルガム「涼風」は発酵TMRの原料として利用できる

発酵TMRの原料として涼風サイレージは、2/3を上限にチモシー乾草の代替飼料として利用できる。

技術情報 平成24年(2012年)畜試・飼料環境部

多収と低硝酸のための春播きエンバク栽培法

超極早生品種を用いたエンバクの春播き栽培において、散播は密条播よりも乾物収量が高く、硝酸態窒素濃度が低下する。窒素施用量4kg/10a、播種量11kg/10aで散播栽培した場合に最も多収であり、硝酸態窒素濃度は安全なレベルを維持できる。

技術情報 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

竹粉に乳酸菌を添加することにより発酵品質が良好なサイレージが調製できる

竹粉製造機で製造した竹粉に、乳酸菌(畜草1号)を添加してサイレージ調製すると、無添加の竹粉サイレージに比べ2倍以上の乳酸含量となり、pHが低いサイレージとなる。

技術情報 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

WL雌豚の育成・繁殖成績およびWLD産子の肥育成績は、それぞれLWおよびLWDと同等であった

WLの育成期発育、繁殖成績および産子授乳期発育はLWと同等の成績であった。WLD産子肥育はLWDに比べ、発育は同等、枝肉の皮下脂肪は薄い傾向で肉色の赤色度は低かったが、肥育豚として十分に利用できる。

技術情報 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

豚肥育前期に抗菌性物質を添加しない場合の発育への影響

肥育前期(体重35~70㎏)における抗菌性物質の無添加飼料の給与は、発育に悪影響を及ぼさない。

技術情報 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

肥育豚飼料への乾燥トウフ粕と飼料用米の組み合わせ利用効果

肥育豚飼料にトウフ粕を前期20%、後期15%利用する場合、飼料用米をトウモロコシの代替として前期40%、後期50%併用することにより、豚の脂肪融点はトウモロコシ・大豆粕主体飼料を給与した場合と同等となる。

技術情報 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

肥育豚への乾燥リンゴジュース粕と飼料用米の給与効果

肥育豚への乾燥リンゴジュース粕と飼料用米の給与は、栄養価を考慮して飼料配合すれば肥育成績は低下せず、豚脂肪中の多価不飽和脂肪酸が減少しオレイン酸が増加する。

技術情報 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

DDGSと飼料用米を用いた発酵TMRは、黒毛和種育成期および肥育前期の飼料として利用できる

黒毛和種育成期から肥育前期において、トウモロコシサイレージをベースにDDGS、飼料用米および粗飼料等を混合した発酵TMRを給与したところ、対照区と比較し血液成分値およびルーメン内容液の性状には差があったが同程度の発育を示した。

技術情報 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

黒毛和種育成期において、高消化性ソルガムサイレージ「風高」は輸入チモシー乾草の一部代替となる

黒毛和種育成期において、輸入チモシー乾草の一部代替として高消化性ソルガムサイレージ「風高」を給与したところ、粗飼料として輸入乾草を給与した区と同程度の発育を示した。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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