研究成果『野菜・花き・きのこ』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。
技術情報 平成29年(2017年)野花試・花き部
県内キク産地の電照栽培で使用されている耐候性赤色LEDの特性耐候性赤色LEDは、キクの開花抑制に効果が高い630nm付近の波長域を特異的に含み、開花抑制効果が白熱電球とほぼ同等であることから白熱電球の代替として使用できる。 |
技術情報 平成29年(2017年)野花試・野菜部
寒冷地における冬季の無加温ハウスを利用したレタスの早春期収穫技術寒冷地の無加温ハウスを利用し、内カーテン、トンネル被覆、べたがけ被覆、マルチ栽培を組み合わせてレタスを栽培すると、3月から4月に収穫することができる。適品種は、3月中旬収穫は「インカム」、4月上旬収穫は「シグマ」と「レイヤード」、4月下旬収穫は「レイヤード」である。 |
技術情報 平成29年(2017年)野花試・野菜部、佐久支場
将来的な地球温暖化によるレタスの抽だいリスクの予測(第2報)レタス品種「エスコート」、「シナノパワー」、「シナノリード」の抽だい推定式から、生育期間中の日平均気温が1℃又は2℃上昇した場合の茎長を産地ごと推定したところ、栽培が不適となる作型が明らかになった。 |
試行技術 平成29年(2017年)野花試・環境部、花き部、農業技術課
カーネーションのハダニ類防除にUV-B照射が有効であるUV-B電球形蛍光灯(パナソニック製 SPWD24UB1PB)を用いたUV-B照射は、カーネーションのハダニ類防除に有効である。カーネーションの草丈や節数がやや減少し、出蕾及び開花時期が若干早まるが、葉焼け等の障害は発生せず、切り花品質に重要な影響は認められない。 |
試行技術 平成29年(2017年)野花試・環境部、佐久支場、農業技術課
早春まきハウス育苗作型パセリーの経時的窒素吸収特性に沿った被覆窒素肥料の配合による収量性向上早春まきハウス育苗作型パセリーの窒素吸収は収穫開始前後の6月から7月にかけてピークとなり収穫期間中は一定の吸収が続く。被覆窒素肥料をこの窒素吸収特性に沿った配合とすることでパセリーの収量性が向上する。 |
試行技術 平成29年(2017年)野花試・環境部、野菜部
うね成型ロータリーと施肥機を組合わせた部分施肥によるキャベツの窒素減肥栽培キャベツ栽培において耕うん同時うね成型ロータリーとトラクター装着型施肥機を組合せた部分施肥により20%程度の窒素減肥が可能である。 |
試行技術 平成29年(2017年)野花試・花き部
ストックアイアン系品種の秋作型における品質向上技術ストックアイアン系品種の秋切り作型において、ハウス全体または有孔農POフィルムのトンネル被覆による定植後4週間の高温処理は花芽分化を抑制し、節数の増加により切り花長が長くなり、品質を向上させる。 |
試行技術 平成29年(2017年)野花試・育種部、野菜部
イチゴ「長・野53号」は果実品質に優れ、うどんこ病に強く、商品果率が高く多収で夏秋どり作型向け品種として有望であるイチゴ「長・野53号」は果実品質に優れ、うどんこ病に強く、着色異常果や芯止まり症状の発生が少なく、盛夏期の株疲れによる収量の落ち込みが小さく多収で夏秋どり作型向けイチゴとして有望である。 |
試行技術 平成29年(2017年)野花試・育種部、野菜部
アスパラガス「長・野交51号」は春どり収量が多く、若茎頭部の締まりに優れる紫アスパラガスであるアスパラガス「長・野交51号」は紫アスパラガス品種であり、既存の紫色品種より春どり収量が多く、可販率が高く、若茎頭部の締まりに優れる。紫色の着色も優れ、緑色品種「ウェルカム」より太もの比率が高く、甘みが強い。 |
試行技術 平成29年(2017年)野花試・野菜部
トマト及びカラーピーマン施設栽培ではCO2群落内局所施用が収量向上に有効であるトマト及びカラーピーマン施設栽培で液化二酸化炭素と多孔質チューブを用い、CO2濃度を夏秋期約440ppm、冬期約500ppmに設定して朝から夕方まで群落内局所施用を行うと、施設内のCO2濃度が外気より高く維持されて収量が向上する。 |
普及技術 平成29年(2017年)野花試・野菜部
トマト養液栽培における草勢の強い台木と無底ポットを活用した増収と省力化技術養液栽培方式(ハンモックベンチ吸い戻し式)におけるトマト栽培で、草勢の強い台木を用いた接ぎ木苗と無底ポットを組み合わせることにより、慣行(自根苗の通常定植)以上の収量が得られ、定植及び株除去の作業時間が短縮され省力化となる。 |
普及技術 平成29年(2017年)野花試・野菜部、環境部
廃液を出さない養液栽培方式「ハンモックシステム吸い戻し式」はトマト及びカラーピーマンの栽培に適するハンモックベンチ吸い戻し式は、自力施工が可能な簡易な構造の養液栽培方式であり、トマト及びカラーピーマン栽培で適用性が認められる。慣行のかけ流し栽培より収量が向上し、肥料や水の利用効率が高く、廃液を出さない環境にやさしい栽培方式である。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場佐久支場、環境部
レタスべと病防除にゾーベックエニケードが有効であるレタスべと病防除にゾーベックエニケードの 5,000 倍液を散布する。本剤の有効成分であるオキサチアピプロリンは新たな作用機構を有する新規化合物である。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場 環境部
レタスのネグサレセンチュウ防除にネマキック粒剤が有効であるレタス定植前のネグサレセンチュウ防除にネマキック粒剤を 10a当たり 20kg 全面土壌混和処理する。蚕に対して長期間毒性があるので、桑園付近では使用しない。 |
普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部
キャベツ黒斑細菌病防除にドイツボルドーAが有効であるキャベツ黒斑細菌病防除にドイツボルドーAの 500 倍液を散布する。 |