研究成果『野菜・花き・きのこ』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部・佐久支場
定植翌春に収穫して完結するアスパラガス短期完結栽培アスパラガス短期完結栽培は全面マルチに2うね定植・1うね空き、株間37.5cmで定植するか改良マルチにうね幅120cm株間25cmで定植して一年間株養成し、定植した翌春に収穫して完結する。「ウェルカムAT」は短期完結栽培に適する。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部
ねぎほ場に設置した黄色粘着トラップに捕獲されるネギアザミウマの簡易判別法ねぎほ場に設置した黄色粘着トラップに捕獲されたアザミウマを実体顕微鏡で観察し、複眼間に単眼周辺赤色部(赤色の単眼)が観察されない成虫は雌雄ともにネギアザミウマと簡易判別できる。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部、佐久、南信州、松本、北アルプス、長野、北信農業農村支援センター
県内のねぎ、たまねぎほ場におけるネギアザミウマ産雄系の分布と薬剤感受性ピレスロイド剤に対する感受性が低いネギアザミウマ産雄単為生殖系統が県内のねぎ、たまねぎほ場に広く分布するため、薬剤選択の際は留意する。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部、育種部
低温期におけるいちご苗のナミハダニに対する高濃度炭酸ガス処理の効果夏秋どりいちごでは、苗のハダニ類に対する高濃度炭酸ガス処理の実施時期が処理適温(30℃)の維持が難しい低温期(2、3月)となるが、処理温度が25℃であってもナミハダニに対して高い防除効果が認められる。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部
ブロッコリー根こぶ病菌密度とチンゲンサイを用いたポット試験での根こぶ着生程度との関係指標植物としてチンゲンサイ「青帝」を用いたポット試験で、根部に1cm径程度の大きな瘤を着生する土壌は、根こぶ病菌(休眠胞子)密度が10万個/g以上の高汚染土壌である可能性が高い。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部、上田農業農村支援センター
ブロッコリー根こぶ病の発生要因と菌密度に与える土壌消毒及びおとり作物の影響ブロッコリー根こぶ病が多発生する主要因は、土壌中の高い病原菌密度である。また、カーバム剤等を利用した土壌消毒処理は根こぶ病菌(休眠胞子)密度の低減効果が高い。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場環境部・佐久支場、農業農村支援センター
レタス産地における硫安の多肥・連用による土壌酸性化の事例東信地域のレタス産地での土壌酸性化の原因を検討した結果、硫安系肥料の多施用が原因と考えられた。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場菌茸部
ブナシメジの生育障害回避のため、培養時の通風確保と栓の目詰まり防止が重要であるブナシメジ栽培において、培養時のビン間温度のピークが25℃を超えないように管理されていても収量や品質の低下等の生育障害がみられた場合、ビン間の風通しや栓の目詰まりに問題はないか確認してみる |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場菌茸部
エノキタケの巻紙を利用したカット出荷用ブナシメジの簡易な栽培技術エノキタケ栽培に用いられている、ポリエチレン(PE)製の巻紙をブナシメジに巻くと、カット出荷用に適したブナシメジが栽培できる。巻紙は筒タイプで、高さを既製品の半分(62.5㎜)程度に調整したものが適しており、慣行の光照射開始時期と同時期に巻くとよい。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場花き部・環境部
肥効調節型肥料を利用したシクラメンの省力栽培技術シクラメンの4号鉢栽培において、仕上げ鉢への定植時に肥効調節型肥料「スーパーエコロング413-S180」を鉢当たり2.8g培土に混合施肥する方法は、置き肥による追肥体系と同等の鉢花品質が得られる。肥効調節型肥料を利用することで、追肥作業時間と肥料費を削減できる。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場花き部
切り花小ギクにおける短期貯蔵後の日持ち性とSTS剤前処理の効果切り花小ギクの短期貯蔵後の観賞可能日数は、貯蔵日数が長い程、短くなる。STS剤で前処理すると葉の黄化や褐変が抑制され、2~7℃で乾式貯蔵した場合、貯蔵日数が6日程度までであれば10日以上の日持ち性が確保できる。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場佐久支場
ミシマサイコの薬用作物としての生育特性と栽培方法ミシマサイコの移植栽培では、4月下旬~5月中旬に定植すれば10月下旬~11月下旬に収穫でき、地下部の乾物収量は1年生で70kg/10a程度、2年生で160kg/10a程度となる。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部・育種部
夏秋どりいちご苗のハウス内越冬時における温度環境と収量性寒冷地における無加温ハウス内越冬では、ハウス1重被覆による保温管理で収量性に問題ない越冬苗が確保できる。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部・育種部
夏秋どりいちご「長・野53号(サマーリリカル)」のランナー発生特性と採苗株数増加技術「長・野53号(サマーリリカル)」のランナー発生数は「サマープリンセス」と比べ少ないが、8月初めからランナー出しするか採苗専用株とすることで採苗株数が増加する。 |
技術情報 令和2年(2020年度)野菜花き試験場育種部
夏秋どりいちご「長・野53号(サマーリリカル)」の果実品質特性と貯蔵性「長・野53号(サマーリリカル)」は「サマープリンセス」と同等以上の貯蔵性を有し、業務用途に適する。収穫適期は「サマープリンセス」に準じる。 |