研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)野菜花き試

スイカ果実汚斑細菌病菌の台木種子からの感染

平成16年に本県で発生したスイカ果実汚斑細菌病の第一次伝染源は、汚染台木種子である可能性が高い。今後は穂木に加え、台木における果実汚斑細菌病の発生に注意が必要である。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)野菜花き試

微酸性電解水のきのこ害菌に対する殺菌効果

希塩酸を電気分解して得られる微酸性電解水は、きのこ栽培で見られる害菌に対して殺菌効果があり、きのこ栽培室へ散布した場合、除菌効果がある。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)野菜花き試

熱水土壌消毒法によるアスター萎凋病の物理的防除

熱水土壌消毒はアスター萎凋病の物理的防除法として有効で、クロルピクリン処理と同等の発病抑制効果があり、また切り花品質も良好である。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)南信試

オキシペタラムの鉢物栽培技術

オキシペタラムの鉢物は、は種を2~4月に行い、6~7月に出荷する作型で品質が優れる。5号鉢に3~4株を定植し、1回の摘心を行う。基肥は緩行性肥料を用い、1鉢当たり窒素成分で0.4~0.6gを施用する。品種は「ケルレウム」が適する。

普及技術 平成16年(2004年)農業総合試験場

エリンギ「長菌15号」は茎太系品種として有望である。

エリンギ「長菌15号」は、菌傘が正円で奇形が極めて少なく、有効茎数が3本前後で品質が優れているなどの特性を有し、茎太系品種として利用できる。

普及技術 平成16年(2004年)野菜花き試

レタス根腐病発生畑土壌からの病原菌レース2簡易検出法

自然土壌中に多量に存在する多種多様な微生物の中からFusariumoxysporumのみを選択的に分離する一次分離と、一次分離されたF.oxysporumからレタス根腐病菌レース2に特殊な栄養要求性(ビオチン要求性)を特定する2段階の分離方法により、レタス根腐病菌レース2を汚染土壌から簡易検出することができる。

普及技術 平成16年(2004年)野菜花き試

有機物資材「育苗用キチナーゼ」はセルリーの健苗育苗と本畑栽培における収量と品質の向上に有効である

有機物資材「育苗用キチナーゼ」は育苗土に容積の10%量施用することにより、セルリーの健苗育苗と本畑栽培における収量と品質の向上に有効である。

普及技術 平成16年(2004年)野菜花き試

ポット施肥法によるセルリーの大幅減肥.高品質栽培

普及技術 平成16年(2004年)野菜花き試

エリンギ栽培用に開発したYK-E培地は収量・品質の向上に有効である

エリンギ栽培用として、スギオガコ、一般フスマ、コメヌカ、コーンコブミール、粉ビート、ワタミガラ、貝化石を混合し、培地水分率を65%に調整したYK-E培地は、収量、品質の向上に有効である。

普及技術 平成16年(2004年)南信試

オキシペタラムの循環型養液栽培技術

オキシペタラムの循環型養液栽培において、培地に園芸培土ともみ殻くん炭を等量で配合したものを用いて、適正な液肥管理を行うことで土耕栽培と同等の収量が得られ、2年程度の据え置き栽培が可能である。

普及技術 平成16年(2004年)野菜花き試

シネンシス系ハイブリッドスターチスキノシリーズの夏秋期出荷技術

無加温栽培において、シネンシス系ハイブリッドスターチス「キノブラン」、「キノセリーズ」の低温遭遇苗を温暖地では3月下旬~4月下旬、寒地では3月下旬から5月中旬に定植すれば、標高差を活かして1番花を6月~8月、2番花を7月~10月に出荷できる。切り花品質は1・2番花ともに寒地の方が良好である。

普及技術 平成16年(2004年)農事試

リンドウ「交227」は、大輪・濃紫色の開花特性を有する中晩生F1品種として有望である

普及技術 平成16年(2004年)南信試

四季成り性いちご「サマープリンセス」は夏秋どり用品種として有望である

四季成り性いちご「サマープリンセス」は、奇形果や乱形果の発生が少なく、果皮色及び果実形状が優れ、ランナー発生が旺盛で増殖しやすいなどの特性を有し、本県の夏秋どり品種として有望である。

普及技術 平成16年(2004年)野菜花き試

アスパラガスの露地長期どり栽培の摘心は.150cm以上の高さで行う

アスパラガスの露地長期どり栽培では、120cm以下の低い位置で摘心すると、茎葉量が不足し、特に夏秋どりが減収する。収量から判断すると、150cm以上の高さで摘心するのが良い。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)農総試

紫外線照射によるエリンギの担子胞子形成欠損突然変異株の作出法

エリンギのプロトプラストに紫外線照射を行うことによって、担子胞子形成欠損の突然変異体が作出できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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