研究成果『野菜・花き・きのこ』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 平成17年(2005年)農総試
農業経営計画支援システム「AGRIX NAGANO」は長野県農業経営指標を用い.個別経営体の営農計画を樹立することができる「AGRIX NAGANO」は長野県農業経営指標を用い、営農条件(作物・土地・労働力等の制約条件)を入力することによって、営農計画をシミュレーションできる。 |
普及技術 平成17年(2005年)野菜花き試
トルコギキョウにえそ症状を引き起こす新規トンブスウイルスとその血清学的診断法県内のトルコギキョウ栽培施設においてえそ症状を呈する株から外被タンパクが39~40Kdaの分子量を持つ球状ウイルスが分離され,諸性質を調べ特定を行ったところ,新規のトンブスウイルスであることが判明した。また,本ウイルスに対する抗血清を作製し,血清学的診断法を確立した。 |
普及技術 平成17年(2005年)野菜花き試
レタス根腐病菌レース3の判別方法レタス根腐病菌,レース3は既存の市販品種(コスタリカ4号,晩抽レッドファイヤー,パトリオット)を用いた簡易レース検定法で判別が可能で、特にコスタリカ4号に対して強い病原性を示すことが特徴である。現在,レース3は静岡県および福岡県のバターヘッドレタスでの発生のみで,長野県内では未確認であるものの今後の発生には注意が必要である。 |
普及技術 平成17年(2005年)野菜花き
エノキタケ「長菌14号」は.生育期間の短い褐色系品種として有望であるエノキタケ「長菌14号」は生育期間が短く、芯腐れ症状の発生が少ない、多収性の褐色系品種として有望である。 |
普及技術 平成17年(2005年)南信試
シナノナデシコの鉢物栽培技術シナノナデシコは3号鉢または3.5号鉢の鉢物として利用可能である。は種を前年7月に行うと開花数が多く品質が優れる。開花期は無加温栽培で4月下旬から5月上旬であり、12月下旬以降に10℃の加温を行うことで2月下旬まで開花前進が可能である。 |
普及技術 平成17年(2005年)南信試
ヒペリカムの露地栽培では.蕾期から開花期の摘心.または蕾期から開花期の切り戻し+電照で収穫期を遅くできるヒペリカム露地栽培では、蕾期から開花期の間の頂芽と側枝(1節残し)の摘心、または、蕾期から開花期の間の切り戻し+電照により収穫期を約10~80日遅くできる。 |
普及技術 平成17年(2005年)野菜花き試
トルコギキョウの抑制栽培において.吸水種子低温処理を行い子葉展開期まで育苗した稚苗を定植すると冷房育苗苗の場合と同等な切り花生産が可能であるトルコギキョウの抑制栽培の良品生産には、適品種を選定し固化培土を用い10℃・4~5週間の吸水種子低温処理(以降種子冷)後子葉展開期まで育苗後定植し、短日処理を行うと、冷房育苗苗を定植した場合と同等な切り花が出荷できる。 |
普及技術 平成17年(2005年)野菜花き試
「長・野交34号」は軟らかいつけなとして有望であるつけな「長・野交34号」は漬物加工したときに在来野沢菜、既存品種と較べると軟質で歯ざわり、食感が良い。また、草姿が立性で収穫し易く、比較的多収で揃いが良く、アントシアニン色素の発現が少なく加工適性に優れる。 |
普及技術 平成17年(2005年)中信試
ピーマン「試交0023」は疫病抵抗性台木用品種として有望であるピーマン「試交0023」は、採種効率が優れ、疫病抵抗性を有し、ピーマンの台木用品種として有望である。 |
普及技術 平成17年(2005年)中信試
加工用トマト「トマト桔梗交36号」はホールトマト用品種として有望である加工用トマト「トマト桔梗交36号」は、心止まり性で、ジョイントレス果柄を有し、果実が硬く、裂果が少なく、剥皮後の果実外観が優れ、ホールトマト加工原料用品種である。 |
試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)野菜花き試
防虫ネットを被覆することで、きくのアザミウマ類、オオタバコガの侵入を抑制できる防虫ネットを被覆すると,きくのアザミウマ類,オオタバコガの侵入を抑制でき,被害を軽減できる.1.0㎜目合いの防虫ネットで被覆した場合はオオタバコガの侵入が,0.4㎜目合いの防虫ネットで被覆した場合はアザミウマ類の侵入が抑制できる. |
試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)技術課
アスパラガス栽培地帯におけるオオタバコガ第2世代幼虫の防除適期の把握アスパラガスほ場においてミニトマトを指標植物としたオオタバコガの産卵を調査することによって第2世代幼虫の防除適期を把握することができる。 |
試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)野菜花き試
レタスのナモグリバエに対する殺虫剤の効果的な使用方法レタスのナモグリバエに対する殺虫剤の茎葉散布は、剤によって効果のあらわれ方が異なるが、定植時株元処理との組み合わせにより高い防除効果が得られる。 |
試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)野菜花き試
レタス灰色かび病菌・菌核病菌、スターチス灰色かび病菌、トルコギキョウ灰色かび病菌、シャクヤク立枯病菌の薬剤耐性とその簡易検定法県内のレタス灰色かび病菌・菌核病菌、スターチス灰色かび病菌、トルコギキョウ灰色かび病菌、シャクヤク立枯病菌はベンズイミダゾール系剤、ジカルボキシイミド系剤、ジエトフェンカルブ剤に対し、高度に薬剤耐性が生じている場合があるので防除薬剤に注意を要する。 |
試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)野菜花き試
スイカ炭腐病菌は寄主範囲が広いので輪作作物の選定には注意が必要である日本国内のウリ科作物において新発生した炭腐病菌,Macrophomina phaseolina はほうれんそう(アカザ科),セルリー・パセリ(セリ科)および多くのマメ科植物を宿主とする多犯性土壌病原菌である。一方,緑化そば(タデ科)やとうもろこし(イネ科)などには病原性が認められず,輪作作物に有効利用できる。 |