研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 令和5年(2023年度)野菜花き試験場野菜部

10㎝ピッチのロングピッチチェーンポット®を用いた白ネギ栽培技術

白ネギ栽培において、10㎝ピッチのロングピッチチェーンポット®への1穴4粒は種栽培は、5㎝ピッチのチェーンポット1穴2粒は種栽培と比較して、育苗コスト低減や育苗面積当たりの育苗数の増加が可能である。

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普及技術 令和5年(2023年度)野菜花き試験場育種部・野菜部・環境部、野菜花き試験場佐久支場

サニーレタス「長・野60号」はレタス根腐病レース1、レース2、レース3に耐病性を有した夏秋どり作型のリーフレタスとして有望である

「長・野60号」はレタス根腐病レース1、レース2、レース3に耐病性を有した、サニーレタスで国内初の根腐病レース3耐病性品種である。チップバーンの発生が少なく、晩抽性であるため、根腐病発生ほ場以外の夏秋どり作型にも適している。

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普及技術 令和4年(2022年度)野菜花き試験場環境部、佐久農業農村支援センター、上伊那農業農村支援センター

水田転換畑で発生するブロッコリーの湿害軽減に平高うねマルチ栽培は有効である

ブロッコリーの平高うねマルチ栽培(25㎝高)は、作土層が大きく拡大するため、水田転換畑で生じやすい湿害が軽減される。

普及技術 令和4年(2022年度)野菜花き試験場環境部、上伊那農業農村支援センター、松本農業農村支援センター

土壌の可給態窒素及び茎葉すき込み残渣を考慮した寒冷地ブロッコリーの窒素適正施肥技術

寒冷地ブロッコリーにおいて、可給態窒素量に基づく診断施肥は慣行施肥と同等の収量が得られるとともに、夏どりブロッコリー茎葉残渣すき込み後の秋どりブロッコリーにおいて標準的な窒素施肥量(20kg/10a)では窒素を2割減肥できる

試行技術 令和4年(2022年度)野菜花き試験場育種部

トマト「長・野交59号」は障害果の発生が少なく多収性で、果汁品質が優れるジュース用トマト品種として有望である

トマト「長・野交59号」は「らくゆたか」、「なつのしゅん」より主要障害果の発生が少なくほ場日持ち性が優れ、総収量、出荷可能な良果収量が多く、多収である。果汁成分の糖度とリコペン含量が「らくゆたか」、「なつのしゅん」より高く、果汁品質が優れる。

試行技術 令和4年(2022年度)野菜花き試験場野菜部、佐久支場

マルチ2作利用での2作目の施肥作業における追肥機の利用は作業負担軽減に有効である

マルチ2作利用での施肥作業においてハンディ追肥機を利用することにより、従来の手作業による追肥と比較して作業姿勢が大幅に改善し、作業時間が短縮する。

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試行技術 令和4年(2022年度)野菜花き試験場野菜部

ブロッコリーの大型花蕾収穫は加工業務用収量の向上に有効である

加工業務用ブロッコリーの夏秋どり作型では、青果用と同様な栽培を行い、収穫までの生育日数を長くし花蕾径16㎝以上になるよう収穫時の花蕾の大型化を図るとフローレット収量が増加する。

技術情報 令和4年(2022年度)野菜花き試験場環境部、松本農業農村支援センター

スワルスキーカブリダニ剤(パック製剤)及びスリムホワイト45との併用による夏秋どりいちごのアザミウマ類防除効果

スワルスキーカブリダニ剤(パック製剤)を開花前に設置することでアザミウマ類(ヒラズハナアザミウマ)の施設内密度及び果実被害を軽減できる。さらに施設開口部に光反射資材織込み防虫ネット(スリムホワイト45)を展張すると防除効果が向上する。

技術情報 令和4年(2022年度)野菜花き試験場佐久支場

ハクサイ黒腐病に対する発病程度の品種間差

ハクサイ黒腐病に対する発病程度には品種間差が認められ、発病程度の低い品種として「みねぶき505」、「SC2-513」がある。

技術情報 令和4年(2022年度)野菜花き試験場環境部

レタス腐敗病、斑点細菌病、軟腐病に対する発病程度の品種間差

玉レタスに発生する細菌性病害(腐敗病、斑点細菌病、軟腐病)に対する発病程度には品種間差が認められ、発病程度の低い品種は病害毎に異なる。

技術情報 令和4年(2022年度)野菜花き試験場菌茸部

エノキタケ栽培における築野mixのコメヌカ代替による収量への影響

エノキタケ栽培の主要な栄養材コメヌカの一部代替として築野mixが使用できる。ただし、築野mixによるコメヌカの代替率の上限については品種によって異なり、その代替率はコメヌカ使用量の30%以下であれば収量等への影響は小さい。

技術情報 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部

カーネーション及びアルストロメリアの温度時間値と日持ち性

カーネーション及びアルストロメリアの日持ち日数は切り花後の温度時間値(積算温度)に影響される。流通時に一時保管を行う場合、保管時の温度時間値を把握することで日持ち低下に及ぼす影響が推測できる。

技術情報 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部

アスターの秋出荷作型における赤色LEDを用いた長日処理の効果

アスターの秋出荷作型では、赤色LEDを光源とした長日処理により開花が抑制され切り花品質が向上する。赤色LEDによる長日処理方法は、暗期中断(22~2時に電照)が最も効率的である。

技術情報 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部・環境部

アルストロメリア葉先の褐変症状及び白斑症状の発生原因

アルストロメリアは低日射・高湿度条件に遭遇した後の晴天日は葉先の萎凋が発生しやすく、後に褐変症状となる。葉先の白斑症状は石灰欠乏により発生する。

技術情報 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部

トルコギキョウにおける能動的日平均気温管理技術が開花及び切り花品質に与える影響

トルコギキョウでは発蕾日と目標開花日を設定し、品種固有の基底温度(以下、Tb)と発蕾から開花に必要な発達量(以下、DVI)を用いて、能動的日平均気温管理を行うと、切り花品質に影響を与えることなく開花を制御することができる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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