研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

試行技術 平成24年(2012年)野花試・野菜部佐久支場

ヤーコン「アンデスの乙女」は裂根が少なく、塊根皮色が従来にない赤紫色で収量性が高い有望な品種である

「アンデスの乙女」は株当たりの塊根数が多く、収量性が極めて高い。塊根の皮色は従来品種にはない濃い赤紫色で、また、従来品種と比べて裂根が生じにくい。

技術情報 平成24年(2012年)野花試・佐久支場

レタスにおけるナモグリバエ寄生数の品種間差異

レタスにはナモグリバエの食害に対する品種間差異がある。レタス根腐病抵抗性品種の中では、サニーレタスは球レタスと比較して、ナモグリバエによる被害が軽微である。球レタスの中でも品種間差異がある。

技術情報 平成24年(2012年)農試・知的財産管理部

CAPSマーカーを用いた県職務育成夏秋採りいちご品種の識別

葉片および果実組織から抽出したDNAを用いた5種類のCAPSマーカーによる解析で、 県職務育成夏秋採りいちご品種「サマープリンセス」および「サマーエンジェル」を、供試した15品種と識別できる。

技術情報 平成23年度(2011年度)野花試野菜部、南信試栽培部

長野県の夏秋どり栽培で利用されている四季成り性いちご品種の特性と利用法

長野県の夏秋どり栽培で利用されている四季成り性いちご品種の特性を明らかにした。既存品種の中では「サマープリンセス」と「すずあかね」が収量性等の点で優れており、本県での高設栽培に適している。

技術情報 平成23年度(2011年度)野花試育種部・野菜部

アスパラガス採種親株の体細胞胚を利用した増殖法は、側芽培養法より増殖効率が良い

アスパラガス優良品種の採種親株を増殖するため、体細胞胚を利用した培養法は、従来の側芽培養法に比べ増殖効率が優る。また、本培養法により得られた成植物は側芽培養法により得られた成植物と形態的に大きな差はない。

試行技術 平成23年(2011年)野花試野菜部・環境部

アスパラガス茎枯病の耕種的防除として大型バーナーによる畦面焼却が有効である

晩秋期の茎葉刈り取り後または早春期の萌芽前に、罹病残さや残茎が滅菌されるように大型バーナーで畦面を焼却すると、茎枯病の発病を低減できる。晩秋期処理と早春期処理では同等の防除効果がある。

試行技術 平成23年(2011年)野花試花き部

ストックの秋作型におけるアイアン系品種の開花促進に電照が有効である

ストックの秋作型ではアイアン系品種に対して定植後に白熱球もしくは遠赤色 LED による長日処理を行うことで開花が早まり、収穫までの期間を短縮することが可能である。

試行技術 平成23年(2011年)野花試育種部

ミニトマト「房美人」の房どり収穫法

「房美人」は果房内の果実の成熟集中性、品質の均一性および房どり収穫適性が優れる。 房どり収穫のための房作り法は、着果確認時に先端を切除し、果房当たり15果程度に制限するのがよい。

試行技術 平成23年(2011年)野花試野菜部・佐久支場

全面マルチ用うね内部分施用機は葉菜類(はくさい、キャベツ、レタス)の減肥栽培に利用できる

うね内の定植部周辺に肥料を土壌と混和して帯状の施肥部分を形成する全面マルチ用うね内部分施用機(特許名「畝内帯状撹拌施用機」)を使うと、葉菜類の春まき夏どり作型において減肥効果が高く、30%減肥設定で全面全層施用と同等の収量が得られる。

試行技術 平成23年(2011年)野花試佐久支場

寒地におけるソラマメの夏秋どり栽培は可能である

寒地において、そらまめの品種「駒栄」を用い、5月下旬から7月中旬まで直まきすると7月~10 月までの連続生産が可能である。

普及技術 平成23年(2011年)野花試・佐久支場

ブロッコリーの養分吸収特性に基づく肥培管理法

ブロッコリーの窒素吸収は出蕾期前後にピークがあり、収穫期にかけて低下するため、 窒素の肥効は出蕾期までに高める。窒素施用量が過剰の場合、ホローステムの発生が増加するため、過剰な窒素施用は行わない。緩効性肥料と速効性肥料で収量・品質に差がないことから、経費面で速効性肥料が有利である。

普及技術 平成23年(2011年)野花試・野菜部

不織布製鉢を利用した夏秋どりトマト養液土耕栽培

不織布製鉢を利用したトマト養液土耕栽培の夏秋作型においては、品種「りんか 409」を仕立て法「主茎1本仕立て」、着果管理「低段の摘果処理」の条件で栽培すると、収穫 10 段以上の長期作型、6段程度の短期作型ともに、収量性が高くなる。

普及技術 平成23年(2011年)野花試・野菜部、南信試・栽培部

廃液を出さない高設栽培システム「上部給水吸い戻し方式」はいちご促成栽培に適用できる

「上部給水吸い戻し方式」は、底面給水方式と同一のハンモック式ベッド・培地・被覆 肥料を用い、培地上部から点滴チューブで給水を行う廃液を出さない高設栽培システムである。慣行のかけ流し方式よりも多収であり、培地の使用年数が進んでも収量の低下が 少なく、促成いちご栽培への適用性が高い。

技術情報 平成23年(2011年)農試企画経営部

ポリエチレン製樹木剥皮防止ネットでさつまいものニホンザル被害を回避できる

市販のポリエチレン製樹木剥皮防止ネット(菱目22mm)をさつまいもの定植直後から畝の上にかぶせ、ペグで固定することにより、ニホンザルの被害を回避できる。

技術情報 平成23年(2011年)野花試環境部

カーネーションに発生するナミハダニの薬剤感受性

カーネーションに発生したナミハダニについて薬剤感受性の検討を行った結果、一部の個体群で殺ダニ剤などに対して感受性の低下が認められた。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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