研究成果『野菜・花き・きのこ』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。
技術情報 平成25年(2013年)野花試花き部
アルストロメリアのシュート発生数、到花日数の品種間差異と品種特性に対応した管理方法アルストロメリア27品種の生育特性および品質を把握した。シュート発生数や到花日数は品種間差が大きいため、生産性改善のためには品種特性に合わせた管理を行う。切り花収量の向上に対してはシュート数の増加を図る。価格の安定している10月から3月の収量割合を高めるためには到花日数の短縮を図る必要がある。 |
技術情報 平成25年(2013年)野花試野菜部
収穫打ち切り後の光照射追熟によるカラーピーマンの増収効果カラーピーマン栽培で収穫打ち切り時に着色が不完全な果実のうち、催色期以降の果実を光照射追熟することで7~15%の可販果の増収効果が認められる。 |
技術情報 平成25年(2013年)野花試野菜部・佐久支場・環境部
はくさいの黒斑細菌病に対する品種間差と一般特性はくさいの黒斑細菌病に対する感受性には品種間差が認められ、感受性の低い品種の中には、収量、一般特性とあわせて利用できる品種がある。 |
技術情報 平成25年(2013年)野花試野菜部・佐久支場・環境部
ブロッコリーの黒斑細菌病に対する品種間差と一般特性ブロッコリー品種の黒斑細菌病に対する感受性には品種間差があり、発病度が安定して低い品種が認められる。感受性の低い品種の中には、生育の揃いや生理障害・病害の発生程度、花蕾形状といった一般特性と併せて利用できる品種がある。 |
技術情報 平成25年(2013年)野花試野菜部・佐久支場・環境部
グリーンボールの黒斑細菌病に対する品種間差と一般特性グリーンボールの黒斑細菌病に対する感受性には品種間差が認められ、感受性が低い品種の中には、収量、一般特性とあわせて利用できる品種がある。 |
技術情報 平成25年(2013年)野花試野菜部・佐久支場・環境部
キャベツの黒斑細菌病に対する品種間差と一般特性キャベツの黒斑細菌病に対する感受性には品種間差が認められ、感受性が低い品種の中には、収量、一般特性とあわせて利用できる品種がある。 |
試行技術 平成25年(2013年)野花試・環境部
スライド凝集反応によるアブラナ科野菜黒斑細菌病の迅速診断技術アブラナ科野菜に発生する黒斑細菌病の病原菌に特異的な抗血清およびスライド凝集反応試薬を作製した。この試薬は、アブラナ科の野菜類で発生する病斑が黒斑細菌病菌によるものか迅速に診断できる。 |
普及技術 平成25年(2013年)野花試・菌茸部
エノキタケ「シナノアーリー(長菌17号)」は生育日数が短く、高温障害の発生が少ない白色品種として有望である「シナノアーリー(長菌 17 号)」は現行品種の「長野農工研G-5号」に比べ、菌かきから収穫までの生育日数が3~4日短い。また、培養期間中の高温遭遇による子実体発生時に及ぼす生育障害の影響が少ないことから、エノキタケの安定生産に貢献できる白色品種である。 |
普及技術 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
地理情報システムで表示できる農業情報メッシュデータは地域農業振興方針の作成支援等に活用できる(マニュアル)地理情報システムで利用できる農業情報メッシュデータを作成した。このメッシュデータには時期別の気象条件、標高の他、農地および作付品目(水稲・リンゴ・レタス)に関する情報が含まれ、条件に合致する地域を1キロメッシュで表示でき、地域農業振興方針の作成支援等に活用できる。 |
試行技術 平成24年(2012年)野花試・環境部・野菜部、農業技術課
温湯種子消毒はセルリー萎縮炭疽病および斑点病防除に有効である種子伝染するセルリー萎縮炭疽病およびセルリー斑点病の防除対策として、50℃の温湯に30分間浸漬処理する温湯種子消毒が有効である。本法は温湯を利用するため、環境に負荷なく種子を消毒することができる。 |
試行技術 平成24年(2012年)野花試・環境部・野菜部
肥効調節型肥料の全量一回施肥によりアスパラガス長期どり栽培で窒素を20%減肥できるアスパラガス長期どり栽培において、肥効調節型肥料を組み合わせた全量一回施肥は省力的で、窒素成分で20%減肥しても速効性肥料の分施と同等以上の収量が得られる。 |
普及技術 平成24年(2012年)野花試・佐久支場・環境部
ナモグリバエの土着天敵寄生蜂を温存したレタス害虫の体系防除法レタスの定植時にジュリボフロアブルをセルトレイに灌注処理し、さらに結球初期~中期にBT剤および結球後期にウララDFを散布することで、ナモグリバエ、アブラムシ類、チョウ目害虫を総合的に防除できる。この体系により防除を行うとナモグリバエの土着天敵寄生蜂をほ場で温存でき、慣行防除と比較して化学合成殺虫剤の使用回数を削減できる。 |
普及技術 平成24年(2012年)野花試・野菜部・佐久支場
全面マルチ用うね内部分施肥機は葉菜類(はくさい、キャベツ、レタス)の減肥栽培に利用できるうね内の定植部周辺に肥料を土壌と混和して帯状の施肥部分を形成する全面マルチ用うね内部分施肥機を使うと、葉菜類の春まき作型において減肥効果が高い。はくさい、キャベツレタスでは基肥のおおよそ30%の減肥で全面全層施用と同等の調整重が得られる。ただしレタスの夏まき作型では濃度障害の恐れがあるので、おおよそ40%の減肥とする。 |
普及技術 平成24年(2012年)野花試・野菜部
アスパラガスの実態調査から明らかになった減収要因とその対応策アスパラガスの減収要因として茎枯病等による株の衰弱、土壌の乾燥、夏秋期の立茎過多がある。茎枯病の発生抑制には雨よけの効果が高く、乾燥防止のためpF2.3以下になるようにかん水する。また、茎径10~14mmの養成茎が1m当たり20本以上にならないように維持する。 |
技術情報 平成24年(2012年)野花試・環境部、農業技術課
レタスを加害するアザミウマ類とその発生時期レタスを加害するアザミウマ類はミカンキイロアザミウマが主体であり、8~9月頃に被害が顕著になる。 |