研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成27年(2015年)野菜花き試験場環境部、野菜部、佐久支場

ブロッコリー花蕾腐敗病はアブラナ科野菜黒斑細菌病菌(Pseudomonassyringaepv.alisalensis)によっても引き起こされる

アブラナ科野菜黒斑細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. alisalensis)はブロッコリーの葉のみならず、花芽や花梗部などの花蕾に腐敗症状を引き起こす場合がある。外葉の黒斑細菌病の発病度が高いほど、花蕾腐敗病の発病株率が高まる傾向がある。

技術情報 平成27年(2015年)野菜花き試験場 野菜部

長野県の促成栽培における一季成り性いちご品種「もういっこ」の収量・果実品質特性

いちご一季成り性品種「もういっこ」は、良食味で、冬期の草勢が強く、「章姫」、「紅ほっぺ」と同程度の収量性で、「章姫」より収穫個数は少ないが1果重の大きい大果・果重型品種で、4月以降も「章姫」、「紅ほっぺ」より果実が硬い。また、「章姫」、「紅ほっぺ」より晩生で早期収量は少ないが、うどんこ病に対して抵抗性を有する品種である。

技術情報 平成27年(2015年)野菜花き試験場野菜部

アスパラガス簡易雨よけ栽培における被覆高さと収量の関係

簡易雨よけの被覆高さが170cmの場合は、茎葉頂部が被覆資材に密着した際に葉焼けが発生し、夏秋どり収量が低下するが、被覆高さが200cmの場合は茎葉頂部と被覆資材の間に空間が確保されることで、夏秋どり収量の低下が軽減でき、春どり収量も高まる。

試行技術 平成26年(2014年)野菜試花き部

トルコギキョウの抑制作型では、10~12週間冷房育苗した節間伸長苗の定植により、到花日数を短縮できる

トルコギキョウの11月以降の開花作型では、慣行の本葉2対葉展開期の苗よりも冷房育苗日数が長い節間伸長苗を定植すると、慣行苗と同程度の切り花品質を確保しつつ到花日数の短縮が可能である。

普及技術 平成26年(2014年)野花試菌茸部

ブナシメジ高生産性培地「YKB-3」は培地コストを削減できる

ブナシメジ高生産性培地「YKB-3」は、従来のオガコ主体培地と比較し、培地単価を10%程度削減できる。

普及技術 平成26年(2014年)野花試菌茸部

エノキタケ高生産性培地「YK3」は培地コストを削減できる

エノキタケ高生産性培地「YK3」は、コーンコブとコメヌカの使用量を削減でき、従来のコーンコブ主体培地と比較し、培地単価を10%程度削減できる。

普及技術 平成26年(2014年)野花試育種部

トルコギキョウ「長花交35号」は白地に桃色の絣が入る八重咲大輪の切り花用品種である

トルコギキョウ「長花交35号」は白地に桃色の絣が入る花色をした花径の大きな中晩生の一代交配品種で、無加温作型(7~8月出荷)および抑制作型(9~11月出荷)で栽培できる切り花用品種である。

普及技術 平成26年(2014年)野花試育種部

トルコギキョウ「長花交34号」は花色が桃色で八重咲中大輪の切り花用品種である

トルコギキョウ「長花交34号」は花色が濃い桃色をした花径の大きな中生の一代交配品種で、無加温作型(7~8月出荷)および抑制作型(9~11月出荷)で栽培できる切り花用品種である。

技術情報 平成26年(2014年)野菜花き試験場佐久支場

レタスべと病に対する品種間差

レタスべと病に対する感受性には品種間差が認められる。感受性が低い品種の中では、「バレイ(UC-022)」、「ランディ(UC-023)」、「スイッチ(KAY-004)」および「ルシナ66」がある。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・環境部、農試・環境部、農業技術課

ヒシ堆肥の窒素肥効率は20%としてレタス、はくさいの栽培に利用できる

レタス、はくさいの栽培において、化学肥料の一部をヒシ堆肥で代替できる。その場合、ヒシ堆肥の窒素肥効率は20%とする。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・環境部・野菜部・育種部

カリの過剰施用はレタスチップバーンの発生を助長する

カリの過剰施用はレタス中のカリ含有率を高めるとともに石灰含有率を低下させ、レタスチップバーンの発生を助長するため、カリの適正施肥に努める。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・環境部

越冬ライムギのすき込みによる初夏どりレタスの窒素減肥栽培

越冬ライムギを草丈30cm位ですき込むことにより、5月定植レタスの窒素を30~50%程度削減することが可能である。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・花き部

アルストロメリア葉焼け症状および葉先焼け症状の発生原因

アルストロメリアの葉焼け症状や葉先焼け症状は多肥栽培および土壌のpHが低い場合に発生が助長される。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・花き部

りんどう定植1年目の越冬芽への覆土処理効果

セル成形苗定植1年目のりんどう越冬芽へ覆土処理すると、翌年の生長量および切り花品質向上に効果が認められる。

技術情報 平成26年(2014年)野花試・花き部

シクラメンの窒素施用量が品質と日持ちに及ぼす影響

9~10月の窒素施用量が少ないと出荷時の葉色が薄くなり品質が低下する。一方、窒素施用量が多いと観賞時に低照度環境に置かれた場合の日持ち性が劣る。4号鉢栽培の出荷前約40日間の施肥管理は置き肥の場合、窒素施用量で200mg/鉢、底面給液の場合は窒素濃度で50ppm程度を基準とする。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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