研究成果『野菜・花き・きのこ』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。
試行技術 平成27年(2015年)野花試・花き部
アルストロメリアの切り花収量は低温期日中の二酸化炭素施用により増加する低温期の日中にハウス内の二酸化炭素濃度を 800~1000ppm 程度に管理することで切り花収量が2割程度増加する。二酸化炭素施用を行う場合は換気を抑え、ヒートポンプによる冷房を行いながら最高気温 25℃程度となるように管理する。 |
試行技術 平成27年(2015年)野花試・花き部
ダリア栽培では、花茎基部に3節残して切り花すると、採花本数が増加するダリア栽培では、採花時に残す節数が採花本数に影響し、花茎基部に3節残して切り花すると、採花本数が増加する。 |
普及技術 平成27年(2015年)野菜花き試験場野菜部
有機培地を用いたトマト養液栽培においてはセル苗直接定植が可能であるヤシガラ等の有機培地を用いたトマト養液栽培では、50穴~72穴のセル成型苗を適期に定植することで、育苗や定植の省力化が図られるとともに、慣行のポット苗と同等の収量が得られる。 |
普及技術 平成27年(2015年)野菜花き試験場野菜部
カラーピーマンの2本仕立て栽培は慣行の4本仕立て栽培より多収となるカラーピーマンは、株間を狭めて栽植密度を高め主枝を2本として仕立てることで、慣行の主枝4本仕立てより多収となる。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・環境部、農業技術課
キクさし穂の温湯処理によるキク白さび病の発生軽減効果46℃の温湯にさし穂を3分間浸漬することで、キク白さび病の発生が軽減できる。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・環境部、育種部
レタスチップバーンの発生が多い品種は石灰濃度が低いレタス品種をチップバーン発生程度別に4グループに分けて植物体養分濃度を比較した 結果、チップバーン発生が多い品種グループほど石灰濃度が低い。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・環境部、佐久支場
早春まきハウス育苗作型におけるパセリーの経時的成分吸収特性パセリーの成分吸収量は収穫による成分収奪が長く続くため葉菜類の中でも多い。窒素吸収量は収穫開始前の6月に急増し7月にかけてピークとなり、その後は徐々に減少する。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・環境部、佐久支場
レタス・にんじんの2作1回全量基肥施肥に適する被覆尿素肥料の組み合わせ寒地における全面マルチによるレタス・にんじん2作1回全量基肥施肥栽培には、窒素の溶出がリニア型の CG40 とシグモイド型のセラコート R50 の組み合わせが適する。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・菌茸部
ブナシメジ培地のマメカワ代替資材にフスマ類が利用できるブナシメジ培地のマメカワ代替資材にフスマ類を 50%用いることで、培地コストを1ビン当 たり 0.3~0.4 円削減することができ、きのこの収量及び品質は同等である。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・菌茸部
エノキタケ「シナノアーリー(長菌17号)」の培養期ビン間ピーク温度と子実体特性エノキタケ「シナノアーリー(長菌 17 号)」の培養期ビン間ピーク温度の適温域は 21~25℃ であり、下回ると菌回り遅れや子実体の傘奇形が発生し、超えると生育遅延や減収が生じる。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・花き部
シャクヤクの品種別適正切り前シャクヤクの適正切り前は花弁が開かない段階から数枚の花弁が開き始めた段階まで品種により異なる。不開花の発生や日持ち性を考慮し、品種ごとに適正な切り前を決めたうえで収穫を行う。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・花き部
白系スタンダードカーネーションの夏秋切り作型における品種特性白系スタンダードカーネーションの寒冷地での1月下旬定植夏秋切り作型における数品種の収量性、日持ち性などの特性が明らかとなった。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・育種部
寒冷地露地抑制作型におけるスイートコーンの適品種県内の寒冷地露地抑制作型(標高 500~900m)に適するスイートコーン品種として、 バイカラー系では「グラビス」および「スターダスト」が、イエロー系では「サニーショコラ 88」、「アメリカン・ドリーム」および「わくわくコーン 82」が有望である。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・野菜部
一年養成株を利用したアスパラガス伏せ込み促成栽培の収量性と株養成のポイント一年養成株を利用した伏せ込み促成栽培において 300kg/10a 以上の収量を得るためには、茎枯病の発病を抑え、根株重は 1.2kg 以上、貯蔵根 Brix は 20%以上を確保する。 |
技術情報 平成27年(2015年)野花試・野菜部
盛夏期栽培の異常気象に対応したブロッコリーの適品種とその特性盛夏期栽培(8月どり)におけるブロッコリーの適品種とその特性を明らかにした。 供試した 13 品種の中では、「SK9-099」が一般特性に優れ、異常花らい・病害の発生が少ない。 |