研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

セルリー軟腐病防除に微生物農薬マスタピース水和剤が有効である

セルリー軟腐病防除にマスタピース水和剤の 1,000 倍液を散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

ズッキーニ軟腐細菌病防除に、Zボルドー、スターナ水和剤、微生物農薬バイオキーパー水和剤が有効である

ズッキーニ軟腐細菌病防除に、Zボルドー 500倍液、スターナ水和剤 1,000倍液、バイオキーパー水和剤 1,000倍液のいずれかを散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

県下各地で採集したコナガに対する各種殺虫剤の効果

県下各地で採集したコナガに対して、ゼンターリ顆粒水和剤、スピノエース顆粒水和剤、アファーム乳剤は効果が高く、次いでトルネードエースDF、プレオフロアブル、パダンSG水溶剤も概ね効果が高かった。プレオフロアブル、コテツフロアブル、アクセルフロアブル、プリンスフロアブルの効果は採集地点によってばらついた。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場 佐久支場

レタスべと病防除にザンプロDMフロアブルが有効である

レタスべと病防除にザンプロDMフロアブルの 1,500 倍液を散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

ピーマン(施設栽培)のジャガイモヒゲナガアブラムシおよびモモアカアブラムシ防除に生物農薬のギフパールが有効である

ピーマン(施設栽培)のジャガイモヒゲナガアブラムシおよびモモアカアブラムシ防除に、10aあたり 100ml(約 250 頭)のギフパールを、アブラムシ発生初期に1週間間隔で2~4回放飼する。ギフパールは、アブラムシ類の天敵寄生蜂ギフアブラバチをボトル製剤にした生物農薬である。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部、南信農業試験場栽培部

きゅうりのアブラムシ類防除にベネビアODが有効である

きゅうりのアブラムシ類防除にベネビアODの 2,000 倍液を散布する。展着剤を加用すると薬害を生じる場合があるので、展着剤は加用しない。

普及技術 平成28年度(2016年度)野菜花き試験場環境部

ブロッコリー黒腐病防除にカスガマイシン・銅水和剤(カスミンボルドー、カッパーシン水和剤)が有効である

ブロッコリー黒腐病防除にカスガマイシン・銅水和剤(カスミンボルドー、カッパーシン水和剤)の 1,000 倍液を散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)農業試験場環境部

未成熟とうもろこしのアブラムシ類防除にコルト顆粒水和剤が有効である

未成熟とうもろこしのアブラムシ類防除に、コルト顆粒水和剤の 4,000 倍液を散布する。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・環境部

気門封鎖型薬剤のナミハダニに対する効果と天敵に対する影響

野菜類の主要な気門封鎖型薬剤の中で、アカリタッチ乳剤、サンクリスタル乳剤、サフオイル乳剤および粘着くん液剤はナミハダニ雌成虫に対する効果が高い。サフオイル乳剤、エコピタ液剤および粘着くん液剤はミヤコカブリダニ雌成虫への影響が小さい。サンクリスタル乳剤、サフオイル乳剤およびエコピタ液剤はタイリクヒメハナカメムシへの影響が小さい。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・環境部・野菜部、農業技術課

アスパラガス疫病のイムノクロマト法による簡易診断

アスパラガス疫病は、イムノクロマト法により簡易に診断が可能であり、地下茎または貯蔵根の腐敗部位と健全部位の境目周辺の検体を供試する。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・菌茸部、農業技術課

きのこ生産施設周辺におけるキノコバエの捕獲消長と気温、降雨の関連性

きのこ生産施設に侵入するキノコバエ科のハエの捕獲数が多くなるのは、4~5月と10~11月の年2回で、降雨があると捕獲数が増加することを確認した。また、冬季でも日最低気温が5℃以上の日には捕獲されることがある。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・花き部

洋マム品種の開花特性と短日処理による開花促進

現在種苗供給されている主要な洋マム品種の自然日長下における開花は、10月中旬から10月下旬である。また、短日処理を8月中旬から行うと9月下旬から10月上旬に切り花が得られる。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・花き部、農業技術課

県内キク産地の電照栽培に用いられている光源の特性

電球型蛍光管(TP415)および赤色LED(DELED-R-9W)は、キクの開花抑制に効果が高いとされる630nm付近の波長域を含んでおり、いずれの光源も電照栽培において開花抑制効果が認められる。ただし、電球型蛍光管の放射照度は低いため、また、赤色LEDは水平方向への拡散が小さいため、それぞれ設置間隔や設置方法を考慮する必要がある。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・野菜部

カラーピーマンの台木としてトバモウイルス抵抗性遺伝子L4を持つ「L4台パワー」が利用できる

カラーピーマンの台木としてトバモウイルス抵抗性遺伝子L4を持つ「L4台パワー」を用いた場合、現在使用している「ベルマサリ」や「台パワー」と同等の収量が得られる。「L4台パワー」は「台パワー」と同程度の疫病および青枯病抵抗性を持つ。

技術情報 平成28年(2016年)野花試・野菜部

短節間性かぼちゃ品種の普通作型における特性

かぼちゃ「ほっとけ栗たん」、「ジェジェJ」、「くりゆたか7」、「くりまさる」、「くり将軍」は、短節間性で株元着果率が高く、収穫作業が容易な品種である。密植栽培が可能で、単位面積当たりの収量性が高い。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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