研究成果『果樹』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。
技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場栽培部・育種部
摘果剤ミクロデナポン水和剤85散布によるりんご品種の摘果効果の品種間差ミクロデナポン水和剤85の 1,200倍液、満開14~15日後散布は、「シナノホッペ」、「シナノプッチ」、「シナノピッコロ」、「ぐんま名月」、「夏明」及び「シナノリップ」に対して摘果効果が高く、「シナノドルチェ」に対して摘果効果が低い。 |
技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場育種部
赤果肉りんご8品種の果肉着色及び果実品質の特性赤果肉りんご8品種の中で、「なかののきらめき」の果肉着色が最も良好で、次いで「いろどり」、「なかの真紅」、「ムーンルージュ」、「炎舞」の順に良好である。「紅の夢」、「ルビースイート」と「ローズパール」の果肉着色は不良である。「ルビースイート」と「ムーンルージュ」は酸含量が低く、その他の品種は甘酸適和から酸の強い食味である。 |
技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場育種部
日本すもも「シナノパール」の成熟特性と「麗玉」の収穫の目安日本すもも「シナノパール」は満開後145日頃から地色が黄色となり、155日頃に食味が良好となる。糖度及び果実重について、商標「麗玉」の基準を満たす果実を収穫するためには、満開後155日以降に、果実側径72mm以上の果実を収穫する。 |
技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場栽培部・育種部
日本すもも「シナノパール」の着果間隔、着果位置と果実品質の関係日本すもも「シナノパール」を平棚で栽培し、仕上げ摘果時の着果間隔を15及び20cmとした場合に、糖度が高く、肥大が良好な果実が得られ、果実重200g以上、糖度18%以上の果実が7割以上を占めた。樹冠内の着果位置別の果実品質は、主幹から1m以上外側に着果させた場合、肥大が良好で糖度が高い果実の割合が高い。 |
技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場育種部
もも「ワッサー」の品種特性もも「ワッサー」は「黄金桃」に比べ、15日程度早い8月上中旬(須坂市)に成熟期を迎える中生の黄肉の硬肉品種である。果実重は200~250g、糖度は14~16%である。 |
技術情報 平成30年(2018年)南信農業試験場栽培部
日本なし「南農ナシ7号」の育成8月上~中旬に収穫できる早生の青なしとして、日本なし「南農ナシ7号」を育成した。 |
技術情報 平成30年(2018年)南信農業試験場栽培部
ナシ黒星病子のう胞子飛散と初期の発病に対する秋冬期の落葉処理の効果前年の秋冬期に「幸水」の落葉を除去することで、翌春のナシ黒星病子のう胞子の飛散量が減少し、初期のナシ黒星病の発病が減少する。 |
技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場環境部・栽培部、農業技術課
ワイン用ぶどうにおける部分雨除けの晩腐病発生抑制効果と果実品質に及ぼす影響棚栽培用の簡易雨除け資材(商品名:トンネルメッシュ)は降雨による濡れを回避し、開花前に設置すると晩腐病の発生抑制効果が高い。垣根栽培用の果房雨除けは設置時期が全般に遅いため被覆までの感染リスクがあるが、被覆後の濡れを軽減し晩腐病の発生を抑制することができる。いずれも果実品質に及ぼす悪影響はない。 |
普及技術 平成30年(2018年)果樹試験場育種部・栽培部
りんご「シナノリップ」は早生品種として有望である「シナノリップ」は8月上中旬に収穫できる早生品種で、着色良好で外観が優れ、多汁で甘酸適和な良食味品種である。着果量を4~5頂芽に1果とし、専用カラーチャートの地色指数4~5を基準に収穫する。 |
技術情報 平成30年(2018年)南信農試・栽培部
CX-10(シアナミド液剤)処理による日本なし受粉樹「松島」の発芽促進と開花時期及び花粉への影響日本なし受粉樹「松島」へCX-10の10倍液を12月下旬から1月中旬に散布処理することにより発芽が2日程早まり、開花及び花粉採取時期が2日程度早まる。また、この花粉による結実率、果実品質は、無処理の花粉利用と同等である。 |
技術情報 平成30年(2018年)農試・知的財産管理部
SSRマーカーを用いた県職務育成ぶどう品種「ブドウ長果11(長果G11)」の識別技術県職務育成の赤色ぶどう品種「ブドウ長果11(長果G11)」は、15種類のSSRマーカーを用いることにより既存の赤色系ぶどう20品種との識別が可能であり、SSRマーカーを5種類ずつ同時に解析することで、識別に必要なデータを速やかに得ることができる。 |
技術情報 平成29年(2017年)南信試・栽培部
日本なし「南水」樹体ジョイント仕立て樹の局所施肥による30%減肥栽培日本なし「南水」樹体ジョイント仕立て樹において、3月下旬に各樹の主幹から50cm程度離れた位置へ、リニア型40日タイプの被覆尿素を局所施肥すると、生育初期から7月上旬にかけての窒素肥効が得られ、全面施肥の地域慣行より30%減肥しても同等の収量、品質が得られる。なお、本施肥法を継続すると、施肥部の作土のpH(H2O)が低下し、交換性塩基類が減少する。 |
技術情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部、南信試・栽培部
りんご園土壌からの温暖化に伴う窒素無機化量の推定増加量気温が2℃上昇した場合、県内りんご園土壌の地温の上昇は2℃以内に収まると考えられる。反応速度論的手法により県下りんご園16ヶ所の土壌の窒素無機化特性値を求め、無機化量を推定したところ、地温が2℃上昇した場合、土壌からの窒素無機化量は、概ね8~26%の増加が見込まれる。 |
技術情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部
ふじ/M.9ナガノ10年生樹の施肥由来及び土壌由来の窒素吸収量枠内に栽植したふじ/M.9ナガノ10年生樹において、礫質褐色森林土と多腐植質黒ボク土の年間窒素吸収量に占める肥料由来の割合は8~10%であった。残りを土壌由来とすれば、土壌由来は90~92%と推測され、りんご樹が吸収する窒素の大部分は土壌由来である。 |
技術情報 平成29年(2017年)南信試・栽培部
平成元年~29年における、かき「市田柿」の生態と収穫期の推移平成元年~29年の生態調査より、近年かき「市田柿」の発芽期は1週間~10日程度、開花期は5日~1週間程度の前進傾向が認められた。今後さらに生育が前進すると、発芽期の凍霜害の危険性、かび発生、落果の増加など加工への影響拡大が懸念される。 |