研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 令和元年(2019年)果樹試験場栽培部 育種部

適期に収穫したプルーン「オータムキュート」の15℃及び冷蔵(3℃)での品質保持期間

適期に収穫したプルーン「オータムキュート」は15℃で10日間程度品質を保持できる。また、冷蔵(設定温度3℃、設定湿度80%)では30日間程度貯蔵可能で、出庫後は15℃で3日間品質保持できる。

技術情報 令和元年(2019年)果樹試験場育種部、栽培部

日本すもも「シナノパール」の裂果発生時期及び雨除け栽培による裂果軽減効果

日本すもも「シナノパール」は、8月上旬頃の降雨により裂果が始まり、8月中旬以降の降雨により裂果の発生率及び発生程度が増加する。雨除け栽培により裂果を軽減することができる。

技術情報 令和元年(2019年)果樹試験場育種部・栽培部

ぶどう「クイーンルージュⓇ」の成熟特性

※この技術情報の提供は、長野県内の生産者に限定しています。詳細は試験場又はお近くの農業農村支援センターにお問い合わせ下さい。

技術情報 令和元年(2019年)果樹試験場育種部

赤果肉りんご品種「リンゴ長果34」の育成

「リンゴ長果34」は11月上旬から中旬に収穫でき、糖度と酸度が高く食味は濃厚で、果肉がピンク色に着色する。生食用に加え調理、加工業務用としての利用が期待される。

技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場栽培部

もも「なつっこ」の仕立て法の違いによる樹体生育、収量性及び果実品質

多主枝整枝は、開心自然形に比べ、樹冠面積は大きく、9年生時の樹冠面積当たり収量も多かった。4本主枝整枝は、開心自然形と比べ、新梢数、着果数及び樹冠面積当たり収量が多かった。いずれの整枝法も開心自然形と比べ、果重が小さく、糖度が高かった。

技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場栽培部・育種部

摘果剤ミクロデナポン水和剤85散布によるりんご品種の摘果効果の品種間差

ミクロデナポン水和剤85の 1,200倍液、満開14~15日後散布は、「シナノホッペ」、「シナノプッチ」、「シナノピッコロ」、「ぐんま名月」、「夏明」及び「シナノリップ」に対して摘果効果が高く、「シナノドルチェ」に対して摘果効果が低い。

技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場育種部

赤果肉りんご8品種の果肉着色及び果実品質の特性

赤果肉りんご8品種の中で、「なかののきらめき」の果肉着色が最も良好で、次いで「いろどり」、「なかの真紅」、「ムーンルージュ」、「炎舞」の順に良好である。「紅の夢」、「ルビースイート」と「ローズパール」の果肉着色は不良である。「ルビースイート」と「ムーンルージュ」は酸含量が低く、その他の品種は甘酸適和から酸の強い食味である。

技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場育種部

日本すもも「シナノパール」の成熟特性と「麗玉」の収穫の目安

日本すもも「シナノパール」は満開後145日頃から地色が黄色となり、155日頃に食味が良好となる。糖度及び果実重について、商標「麗玉」の基準を満たす果実を収穫するためには、満開後155日以降に、果実側径72mm以上の果実を収穫する。

技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場栽培部・育種部

日本すもも「シナノパール」の着果間隔、着果位置と果実品質の関係

日本すもも「シナノパール」を平棚で栽培し、仕上げ摘果時の着果間隔を15及び20cmとした場合に、糖度が高く、肥大が良好な果実が得られ、果実重200g以上、糖度18%以上の果実が7割以上を占めた。樹冠内の着果位置別の果実品質は、主幹から1m以上外側に着果させた場合、肥大が良好で糖度が高い果実の割合が高い。

技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場育種部

もも「ワッサー」の品種特性

もも「ワッサー」は「黄金桃」に比べ、15日程度早い8月上中旬(須坂市)に成熟期を迎える中生の黄肉の硬肉品種である。果実重は200~250g、糖度は14~16%である。

技術情報 平成30年(2018年)南信農業試験場栽培部

日本なし「南農ナシ7号」の育成

8月上~中旬に収穫できる早生の青なしとして、日本なし「南農ナシ7号」を育成した。

技術情報 平成30年(2018年)南信農業試験場栽培部

ナシ黒星病子のう胞子飛散と初期の発病に対する秋冬期の落葉処理の効果

前年の秋冬期に「幸水」の落葉を除去することで、翌春のナシ黒星病子のう胞子の飛散量が減少し、初期のナシ黒星病の発病が減少する。

技術情報 平成30年(2018年)果樹試験場環境部・栽培部、農業技術課

ワイン用ぶどうにおける部分雨除けの晩腐病発生抑制効果と果実品質に及ぼす影響

棚栽培用の簡易雨除け資材(商品名:トンネルメッシュ)は降雨による濡れを回避し、開花前に設置すると晩腐病の発生抑制効果が高い。垣根栽培用の果房雨除けは設置時期が全般に遅いため被覆までの感染リスクがあるが、被覆後の濡れを軽減し晩腐病の発生を抑制することができる。いずれも果実品質に及ぼす悪影響はない。

普及技術 平成30年(2018年)果樹試験場育種部・栽培部

りんご「シナノリップ」は早生品種として有望である

「シナノリップ」は8月上中旬に収穫できる早生品種で、着色良好で外観が優れ、多汁で甘酸適和な良食味品種である。着果量を4~5頂芽に1果とし、専用カラーチャートの地色指数4~5を基準に収穫する。

技術情報 平成30年(2018年)南信農試・栽培部

CX-10(シアナミド液剤)処理による日本なし受粉樹「松島」の発芽促進と開花時期及び花粉への影響

日本なし受粉樹「松島」へCX-10の10倍液を12月下旬から1月中旬に散布処理することにより発芽が2日程早まり、開花及び花粉採取時期が2日程度早まる。また、この花粉による結実率、果実品質は、無処理の花粉利用と同等である。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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