研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場

モモ灰星病防除薬剤のモモホモプシス腐敗病に対する効果

モモ灰星病とモモホモプシス腐敗病は、防除時期が重なることがあるため、灰星病防除として使用頻度の高いEBI剤およびジカルボキシイミド系薬剤のホモプシス腐敗病に対する効果を把握する必要がある。そこで、EBI剤、ジカルボキシイミド系薬剤を中心に、ほ場におけるホモプシス腐敗病に対する防除効果を検討した。また、室内において、各種EBI剤のホモプシス腐敗病に対する効果を接種によって検討し、ほ場試験による防除効果と比較した。さらに、須坂市5ほ場、果樹試験場内から採集したモモホモプシス腐敗病菌53菌株について、ベンゾイミダゾール系(ベノミル)、ジカルボキシイミド系薬剤(イプロジオン)に対するMICを検討した。

普及技術 平成11年(1999年)南信農業試験場

日本なし「幸水」「豊水」「南水」の収穫始期は満開日から30日間の平均気温により予測できる

日本なし「幸水」、「豊水」、「南水」の成熟日数は、満開日から30日間の平均気温と高い相関があり回帰式から求めることができる。これにより5月末頃に収穫始期を予測することができる。

普及技術 平成11年(1999年)中信農業試験場 果樹試験場

「ピオーネ」「巨峰」の無核栽培において無核果の着粒安定にフルメット液剤が有効である

ジベレリン第1回目処理時にフルメット液剤を2~5ppm加用することにより、「ピオーネ」「巨峰」の無核果の着粒が安定し品質向上が期待できる。

普及技術 平成11年(1999年)果樹試験場

樹勢の強いおうとう樹の新梢伸長抑制に収穫後のバウンティフロアブル散布が有効である

樹勢の強いおうとう樹に、バウンティフロアブルの1,000倍液(200~300リットル/10a)を収穫後8月下旬までに茎葉散布することにより、翌年の新梢伸長を抑制できる。

普及技術 平成11年(1999年)果樹試験場

りんごのビターピット軽減に7月以降のスイカル散布は有効である

スイカル(蟻酸カルシウム剤)の200~300倍液を7月中旬~8月下旬より散布し始め、およそ10日おきに3回程度散布することでリンゴのビターピットを軽減できる。

普及技術 平成11年(1999年)果樹試験場 

新梢の遮光処理によりリンゴわい性台木M-9ナガノの取り木繁殖効率が向上できる

りんごわい性台木M.9ナガノの取り木繁殖において、展葉頃新梢を遮光処理することにより、台木の発根が促進され、繁殖効率が向上する。

普及技術 平成11年(1999年)果樹試験場 中信試 南信試

りんご「シナノレッド」は早生品種として有望である

「シナノレッド」は「つがる」より早く収穫できる早生品種で、甘酸適和で果汁が多い良食味品種である。新鮮なりんごの出回り期間の拡大による、新たな需要喚起が期待できる。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)農総試 果樹試

りんごのショートサイクル栽培技術導入による大苗移植は、育成期間の短縮及び育成価の低減ができる。

本県で普及率の高いマルバカイドウとわい性台木を用いたふじは樹勢が強く4m以上の樹高となっている。そのため、省力化の達成が不十分な状態である。加えて、過繁茂により受光率が悪化し、品質・収量の低下を招いている。このような問題があるにもかかわらず、園地を改植するとその後2~3年間は結実がなく、収益が上がらないため、園地更新をためらう農家が多い。わい性樹の経済寿命について定説はないが、近年収量と品質のバランスのとれたリンゴの生産が可能な樹齢はおよそ15年生までと考えられている。そこで、15年程度を1サイクルとする「ショートサイクル栽培」について、園地の育成価と早期性の部分について検討し、園地更新及び更新方法についての参考資料とする。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)南信試

日本なし「南月」の小袋掛けによるサビ発生の軽減

なし新品種「南月」は「二十世紀」の前に収穫できる青なしとして試作品種に位置づけられているが、無袋栽培では果面にさびが発生し外観上の商品性が劣る。これを「二十世紀」と同様の有袋栽培で行うとさび発生は抑えられるが果実糖度が低下し食味が劣る問題がある。そこで、果実糖度を低下させることなくさび発生を軽減する栽培方法を確立するため、各種果実袋について比較検討を行った。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)果樹試

プルーン品種別果実特性と評価

プルーンは現在、数多くの品種が栽培されているが、明確な指標が存在しておらず、品種導入に当たっては戸惑う場面も多い。そこで品種別の果実特性を明らかにし、有望品種の検討を行う。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)果樹試験場

ニホンスモモ及びプルーンから分離されたかいよう病菌,黒斑病菌のストレプトマイシンに対する感受性

スモモ及びプルーンから分離したかいよう病菌,黒斑病菌のストレプトマイシンに対する感受性を検討する。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)果樹試験場

プルーンに発生した細菌性病害の特定

本年,プルーンにかいよう病や黒斑病に類似した病害が発生したので,その原因菌を特定する。また,各病害の病徴を明らかにする。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)果樹試験場

ニホンスモモに発生した細菌性病害の特定

ニホンスモモに発生する細菌性病害には黒斑病(病原菌:X.campestrispv.pruni)とかいよう病(病原菌:P.sringaepv.morsporum)がある。本年,スモモに多発した細菌性病害を特定する。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)果樹試験場

ストレプトマイシン剤がブドウに薬害を起こす時期と付着部位の特定

ストレプトマイシンにはぶどうの無核化(単為結果)を起こす作用があることが知られている。ぶどう園と近接するもも園から飛散するストレプトマイシン剤(アグレプト水和剤,アグリマイシン100)によってぶどうに無核小粒果の薬害が起きる可能性がある。そこで,ストレプトマイシン剤がぶどうに薬害を起こす時期や付着部位を検討する。

普及技術 平成10年(1998年)南信農業試験場

日本なし「南水」のカラーチャートは有袋栽培の収穫適期の把握に有効である

日本なし「南水」の専用カラーチャートは糖度など果実品質との相関があり、有袋栽培の収穫適期の把握に有効である。収穫適期の目安はカラーチャート指数2.5である。但し、貯蔵用は2.3で収穫する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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