研究成果『果樹』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 平成12年(2000年)果樹試 中信試 南信試
りんご「シナノゴールド」は中生品種として有望である「シナノゴールド」は「王林」より早く収穫できる黄色品種で、甘酸適和で果汁が多い良食味品種である。着色管理を必要としないため、省力性が高い。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場
導入天敵チュウゴクオナガコバチによるクリタマバチの防除効果平成4年に小布施町において放虫した導入天敵チュウゴクオナガコバチの県内分布の拡大と防除効果について調査する。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場
オニグルミはリンゴ炭疽病の伝染源となるニセアカシア,シナノグルミがリンゴ炭疽病の伝染源植物となっていることが明らかとなっている。平成11年の現地調査の結果,山林や河川敷に自生しているオニグルミの近傍のリンゴ園でも炭疽病の発生がみられた。そこでオニグルミが伝染源となりうるか検討する。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)農業総合試験場
水田土壌における可給態けい酸の動向土壌および環境の保全を目的に、昭和54年から5年サイクルで県内農耕地の土壌変化を調査している。ここでは昭和54年より平成10年までの20年間、水田土壌における可給態けい酸の変化を検討した。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場
「市田柿」の果実肥大特性及び成熟と気象要因との関係「市田柿」は例年10月末から収穫が始まり、気温の低下する11月に皮をむいて干し加工する。しかし、平成8,10年は収穫期が平年より大幅に前進し、干し柿加工中のカビ発生や果実の軟化症状が問題となった。そこで、果実肥大の特性や成熟と気象要因との関係を検討し、収穫期が前進する年を予測するための基礎資料とする。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場
日本なし「豊水」の側枝枝齢と生産力・果実品質の関係日本なし「豊水」は樹齢が進むに従い、側枝の花芽着生不良,弱小花芽の多発,玉揃い不良,極端な変形果の発生などにより栽培が不安定になることが多い。このため盛果期の樹齢での着果管理技術,側枝更新方法の確立が必要である。本試験ではこれらの技術確立のための資料を得る目的で、側枝枝齢,結果部位枝齢と生産力,果実品質の関係について検討した。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場
日本なし「豊水」の花芽の素質・着果部位と果実品質の関係日本なし「豊水」は、樹齢が進むに従い、側枝の花芽着生不良、弱小花芽の多発、玉揃い不良、極端な変形果の発生などにより、栽培が不安定となることが多い。そこで盛果期の樹齢における着果管理技術を確立するため、花芽や着果部位と果実品質との関係を検討した。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場
おうとう「高砂」の花芽の摘芽処理による果実品質向上効果おうとう「高砂」の花芽の摘芽処理が果実品質に及ぼす影響を検討する。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場
マイナス温域の低温遭遇時間がおうとう「高砂」の休眠覚醒に及ぼす影響おうとう「高砂」の早期加温栽培における加温開始時期の決定法については、7.2℃以下の気温への遭遇時間の積算値(以下低温積算時間)が1200時間以上経過することを目安にすると既に普及に移している。しかし、年により生育の遅れ・不揃いがみられ、それに対する対応策や自発休眠覚醒に有効な温域の解明などが問題にされてきている。そこで、自発休眠覚醒に必要な7.2℃以下の低温の内マイナス温域の影響について明らかにする。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場
ぶどう「巨峰」の二期作栽培・電照処理による収量増加・所得向上の試算早期に加温を開始する作型では新梢生育の生育不良や果粒肥大不足、樹勢低下などにより、収量が少なく生産が不安定である。電照処理(日長延長)により新梢生育と果実肥大が促進され収量、品質が向上することが明らかとなっている。作型ごとの経済性を明らかにし栽培の資料とする。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場
りんご未熟落下果実の圃場内での効率的な腐熟方法平成10年9月22日の台風7号襲来により、りんごの落果による被害は甚大であった。特に「ふじ」については、収穫適期まで1カ月近くを残しており、落下した果実は未熟なため加工用として不適であり、その処理は困難を極めた。そのため圃場内でのすき込み処理による効率的な腐熟方法を検討した。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場
りんご「ふじ」の着色優良系統の特徴りんご「ふじ」着色系枝変わりの優良な系統を選抜する。 |
試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場
りんごわい性台木「JM7」は野鼠被害の発生率が高いので野鼠対策を徹底する必要があるリンゴわい性台木「JM7」は、挿し木繁殖ができるわい性台木として期待されており、各地で試作が始まっている。しかし、定植後、野鼠被害により初期生育が低下するなどの問題がみられている。そこで、定植時や幼木期の安全な樹体管理方法を確立するために、台木間の野鼠被害発生率を明らかにする。 |
普及技術 平成11年(1999年)果樹試験場 中信農業試験場
ウイルスフリーぶどう・「巨峰ナガノ1」.「巨峰ナガノ2」は有望である長野県果樹試験場育成のウイルスフリー系統「巨峰ナガノ1」は、果粒肥大と着色が良好で、「巨峰ナガノ2」は、着色とブルーム着生が良好で、いずれも品質が優れる。 |
普及技術 平成11年(1999年)果樹試 中信試 南信試
りんご「ふじ」成木樹の摘果剤としてリンナックル水和剤は有効であるリンナックル水和剤の500倍液を満開2~3週間後にりんご「ふじ」の成木樹に散布することで着果数を減少させることができる。。 |