研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成12年(2000年)果樹試験場 南信農業試験場

りんごのビターピット発生軽減にセルバイン400倍液の葉面散布は有効である

セルバイン(カルシウム肥料)の400倍液を、落花直後から8月下旬までの間に10~15日おきに3~5回葉面散布することで、りんごのビターピット発生を軽減できる。

普及技術 平成12年(2000年)果樹試験場

CX-10は早期に加温するぶどう施設栽培での発芽促進に有効である

ぶどうの超早期加温、早期加温作型において、休眠期にCX-10の10~20倍液を散布または塗布することにより、発芽が促進され発芽率が向上する。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)果樹試験場

リンゴ黒星病発生予察器Metos-Dによる感染予測の適合性

リンゴ黒星病発生予察器の感染予測の適合性を検討する。

普及技術 平成12年(2000年)南信農業試験場 果樹試験場

日本なし「南月」は中生品種として有望である

「南月」は「幸水」と「豊水」、「二十世紀」の間に収穫できる中生品種で、糖度が高く食味に優れ、黒斑病や黒星病に強く、短果枝の維持の良い豊産性の青なし品種である。

普及技術 平成12年(2000年)果樹試験場

取り木繁殖したM.9ナガノ台木は揚げ接ぎ後の良好な苗木生育のために発根指数2.0以上台木直径9mm以上が望ましい

取り木によって繁殖したM.9ナガノ台木は、発根指数2.0以上、なおかつ台木直径が9mm以上であれば、揚げ接ぎして良質な苗木養成に利用できる.

普及技術 平成12年(2000年)果樹試 中信試 南信試

りんご「シナノゴールド」は中生品種として有望である

「シナノゴールド」は「王林」より早く収穫できる黄色品種で、甘酸適和で果汁が多い良食味品種である。着色管理を必要としないため、省力性が高い。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場

導入天敵チュウゴクオナガコバチによるクリタマバチの防除効果

平成4年に小布施町において放虫した導入天敵チュウゴクオナガコバチの県内分布の拡大と防除効果について調査する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場

オニグルミはリンゴ炭疽病の伝染源となる

ニセアカシア,シナノグルミがリンゴ炭疽病の伝染源植物となっていることが明らかとなっている。平成11年の現地調査の結果,山林や河川敷に自生しているオニグルミの近傍のリンゴ園でも炭疽病の発生がみられた。そこでオニグルミが伝染源となりうるか検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)農業総合試験場

水田土壌における可給態けい酸の動向

土壌および環境の保全を目的に、昭和54年から5年サイクルで県内農耕地の土壌変化を調査している。ここでは昭和54年より平成10年までの20年間、水田土壌における可給態けい酸の変化を検討した。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場

「市田柿」の果実肥大特性及び成熟と気象要因との関係

「市田柿」は例年10月末から収穫が始まり、気温の低下する11月に皮をむいて干し加工する。しかし、平成8,10年は収穫期が平年より大幅に前進し、干し柿加工中のカビ発生や果実の軟化症状が問題となった。そこで、果実肥大の特性や成熟と気象要因との関係を検討し、収穫期が前進する年を予測するための基礎資料とする。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場

日本なし「豊水」の側枝枝齢と生産力・果実品質の関係

日本なし「豊水」は樹齢が進むに従い、側枝の花芽着生不良,弱小花芽の多発,玉揃い不良,極端な変形果の発生などにより栽培が不安定になることが多い。このため盛果期の樹齢での着果管理技術,側枝更新方法の確立が必要である。本試験ではこれらの技術確立のための資料を得る目的で、側枝枝齢,結果部位枝齢と生産力,果実品質の関係について検討した。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場

日本なし「豊水」の花芽の素質・着果部位と果実品質の関係

日本なし「豊水」は、樹齢が進むに従い、側枝の花芽着生不良、弱小花芽の多発、玉揃い不良、極端な変形果の発生などにより、栽培が不安定となることが多い。そこで盛果期の樹齢における着果管理技術を確立するため、花芽や着果部位と果実品質との関係を検討した。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場

おうとう「高砂」の花芽の摘芽処理による果実品質向上効果

おうとう「高砂」の花芽の摘芽処理が果実品質に及ぼす影響を検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場

マイナス温域の低温遭遇時間がおうとう「高砂」の休眠覚醒に及ぼす影響

おうとう「高砂」の早期加温栽培における加温開始時期の決定法については、7.2℃以下の気温への遭遇時間の積算値(以下低温積算時間)が1200時間以上経過することを目安にすると既に普及に移している。しかし、年により生育の遅れ・不揃いがみられ、それに対する対応策や自発休眠覚醒に有効な温域の解明などが問題にされてきている。そこで、自発休眠覚醒に必要な7.2℃以下の低温の内マイナス温域の影響について明らかにする。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)果樹試験場

ぶどう「巨峰」の二期作栽培・電照処理による収量増加・所得向上の試算

早期に加温を開始する作型では新梢生育の生育不良や果粒肥大不足、樹勢低下などにより、収量が少なく生産が不安定である。電照処理(日長延長)により新梢生育と果実肥大が促進され収量、品質が向上することが明らかとなっている。作型ごとの経済性を明らかにし栽培の資料とする。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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