研究成果『果樹』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試
りんご「つがる」に対するジャスモメート液剤の着色促進効果りんご「つがる」の着色促進を目的にジャスモメート液剤を散布し、着色促進効果が得られた。高温年は効果が高い傾向で、併せて成熟も促進されることから、収穫遅れによる果実軟化に注意が必要である。 |
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試
りんご「秋映」に対するストッポール液剤の落果防止効果りんご「秋映」の収穫前落果防止を目的に、ストッポール液剤1,000~1,500倍を収穫開始予定日の25日前および25日前と15日前に散布したところ、高い落果防止効果が得られた。 |
普及技術 平成15年(2003年)南信試
なし園での部分深耕と堆肥施用を組み合わせた土壌改良方法は.細根が増加し.生産力を向上できる低位生産園のなし樹の主幹と樹冠外周部の中間地点で、1樹当たり8ヶ所程度に直径30cm・深さ40~50cm程度の部分深耕を行って穴を掘り、そこへ良質の堆肥を埋め戻すことにより、なし樹の細根量が増加する。 |
普及技術 平成15年(2003年)中信試
乾電池式ジベレリン処理器「らくらくカップ2」は、ブドウの顆粒肥大を目的とした果房処理の省力と作業の経減に有効である乾電池式ジベレリン処理器「らくらくカップ2」は、従来のコップによる果房浸漬処理と同等の果実品質を有しながら、作業時間で20%、消費エネルギーも25%削減でき、果房処理の省力と作業の軽減に有効である。 |
普及技術 平成15年(2003年)果樹試
ぶどう「ナガノパープル」は無核品種として有望である「ナガノパープル」は9月上旬に成熟する紫黒色で良食味の三倍体品種である。2回のジベレリン処理により安定して無核栽培ができ、果皮が薄いため皮ごと食べることができ、新たな需要喚起が期待できる。 |
普及技術 平成15年(2003年)果樹試
西洋なし「オーロラ」は早生品種として有望である「オーロラ」は8月下旬から9月上旬に収穫できる早生品種である。追熟すると果皮色が黄変し、可食期の判断がしやすい、肉質の緻密な良食味品種である。 |
普及技術 平成15年(2003年)南信試
日本なし「幸水」の高品質多収生産のための樹体生育目標値と土壌硬度目標値20年生以上の高樹齢化した日本なし「幸水」について、収量4kg/㎡、糖度12.5%以上の果実を連年生産するための樹体生育の目標値は、満開70日後の予備枝上新梢の伸長停止率・全新梢の伸長停止率で80~85%、長果枝の先端新梢長で60cm前後、展葉数18枚前後、満開40~45日後の葉中窒素含有率で3~3.2%である。また適正な新梢伸長を確保するための土壌硬度は16mm(20cm深)以下である。 |
普及技術 平成15年(2003年)果樹試
りんご「ふじ」の着色枝変わり「秋ふ47」及びこれと起源・特性を同じくする系統は有望である「秋ふ47」及びこれと起源・特性を同じくする系統は「ふじ」の着色系枝変わりで、赤色~濃赤茶色に着色し、縞が明瞭で外観、食味ともに良好である。また、着色管理省をしない栽培のもとで、既存の着色系枝変わりより葉陰による未着色部が少ない。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)中信試
「ピオーネ」の短梢せん定栽培における新梢の摘心方法「ピオ-ネ」の短梢せん定栽培おいて、開花期に新梢の房先7葉を残し摘心することにより、無核果の着粒増加や一粒重増加が認められる。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)果樹試
ジベレリンによる「ロザリオビアンコ」の顆粒肥大促進技術「ロザリオビアンコ」の有核栽培において満開後10~15日にジベレリン12.5~25ppm液を果房浸漬処理することにより果粒肥大が促進され、穂軸が強化されることにより房形が向上する。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)果樹試
EM-A、EM-B、EM-C、BA-29台西洋なし「ラ・フランス」はほぼ同時期に成熟期を迎えるEM-A、EM-B、EM-C、BA29台西洋なし「ラ・フランス」の成熟期はほぼ同時期であり、収穫適期判定基準(果肉硬度9~11ポント、ヨード・デンプン反応指数2.5~3.5)も良く適合する。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)南信試
日本なし「幸水」成木の樹勢維持・収量向上のための予備枝密度日本なし「幸水」成木のせん定において予備枝を1.5本/㎡程度の密度で配枝することにより、骨格枝上の新梢発生が多くなり樹勢維持につながる。花芽の多く着生した生産性の高い側枝を配置でき、収量性が向上する。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)果樹試
アネスト岩田(株)製塗装機EX-700E及び麻場産業(株)試作の手動圧力噴霧器のりんごわい性台木樹への白塗剤塗布能率凍害防止のためのりんごわい性台木樹への白塗剤塗布にアネスト岩田㈱製塗装機EX-700E及び麻場産業㈱試作の手動圧力噴射器はハケによる塗布に比べ能率良くできる。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)果樹試
りんご「ふじ」の着色管理省力栽培の可能性リンゴ「ふじ」着色系枝変わりを用いたわい化栽培園では、着色管理作業をを省力すると、着色むらのある果実が増加し、着色の均一性は低下するが、生食用として販売できる食味の良い果実の生産は可能である。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)果樹試
りんごカラムナータイプ品種「メイポール」の生育特性りんごカラムナータイプ品種「メイポール」は、直立性が強く樹姿が円筒形となる。花芽はえき芽主体に着生し「ふじ」の頂芽中心花とほぼ同時期に開花する。台木にはマルバカイドウおよび、JM1、JM2等が利用できる。 |