研究成果『果樹』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試
予備摘果時期がリンゴ「シナノスイート」の心かび発生に及ぼす影響りんご「シナノスイート」は、予備摘果時期を遅くすると果実肥大が抑制されるが心かび発生が少なくなる。また、側果を利用しても心かび発生が少なくなるが、ツルさびの発生が多くなる。 |
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試
黒ボク土におけるJM7台木樹「ふじ」の生育りんごわい性台木JM7は、黒ボク土で「ふじ」を穂品種に用いると、11年生の樹体はM.9ナガノ台木樹に比べて大きく、M.9ナガノ中間台木樹と同等の生育を示した。 |
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試
フェザーの多発したJM台木利用リンゴ「ふじ」2年生苗木による早期多収JM7、JM1台木を用いたりんご「ふじ」の 1年生苗木に対し、切り返し、芽かき、ベンジルアデニン散布を行い養成した苗木はフェザーの発生が多く、定植 2年目に前者で 10a当たり1.2t、後者で0.75t の収量が得られる。 |
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試
リンゴわい化栽培におけるJM7台木の利用法りんごわい性台木JM7は、「シナノスイート」と「シナノゴールド」を穂品種に用いると、5年生の樹体が小型化し、果実の初期生産性も高いことから、4×2m程度の栽植距離のわい化栽培に利用できる。 |
普及技術 平成15年(2003年)南信試
果実袋「特選南水袋特大」は日本なし「南水」の商品化率向上に有効である日本なし「南水」に果実袋「特選南水袋特大」を被袋することにより、日焼け果と果面汚染および黒斑病果実被害の発生が軽減され、商品化率を向上することができる。収穫果実の品質は従来の果実袋「特選サン特大」と同程度である。 |
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試
りんご「つがる」に対するジャスモメート液剤の着色促進効果りんご「つがる」の着色促進を目的にジャスモメート液剤を散布し、着色促進効果が得られた。高温年は効果が高い傾向で、併せて成熟も促進されることから、収穫遅れによる果実軟化に注意が必要である。 |
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試
りんご「秋映」に対するストッポール液剤の落果防止効果りんご「秋映」の収穫前落果防止を目的に、ストッポール液剤1,000~1,500倍を収穫開始予定日の25日前および25日前と15日前に散布したところ、高い落果防止効果が得られた。 |
普及技術 平成15年(2003年)南信試
なし園での部分深耕と堆肥施用を組み合わせた土壌改良方法は.細根が増加し.生産力を向上できる低位生産園のなし樹の主幹と樹冠外周部の中間地点で、1樹当たり8ヶ所程度に直径30cm・深さ40~50cm程度の部分深耕を行って穴を掘り、そこへ良質の堆肥を埋め戻すことにより、なし樹の細根量が増加する。 |
普及技術 平成15年(2003年)中信試
乾電池式ジベレリン処理器「らくらくカップ2」は、ブドウの顆粒肥大を目的とした果房処理の省力と作業の経減に有効である乾電池式ジベレリン処理器「らくらくカップ2」は、従来のコップによる果房浸漬処理と同等の果実品質を有しながら、作業時間で20%、消費エネルギーも25%削減でき、果房処理の省力と作業の軽減に有効である。 |
普及技術 平成15年(2003年)果樹試
ぶどう「ナガノパープル」は無核品種として有望である「ナガノパープル」は9月上旬に成熟する紫黒色で良食味の三倍体品種である。2回のジベレリン処理により安定して無核栽培ができ、果皮が薄いため皮ごと食べることができ、新たな需要喚起が期待できる。 |
普及技術 平成15年(2003年)果樹試
西洋なし「オーロラ」は早生品種として有望である「オーロラ」は8月下旬から9月上旬に収穫できる早生品種である。追熟すると果皮色が黄変し、可食期の判断がしやすい、肉質の緻密な良食味品種である。 |
普及技術 平成15年(2003年)南信試
日本なし「幸水」の高品質多収生産のための樹体生育目標値と土壌硬度目標値20年生以上の高樹齢化した日本なし「幸水」について、収量4kg/㎡、糖度12.5%以上の果実を連年生産するための樹体生育の目標値は、満開70日後の予備枝上新梢の伸長停止率・全新梢の伸長停止率で80~85%、長果枝の先端新梢長で60cm前後、展葉数18枚前後、満開40~45日後の葉中窒素含有率で3~3.2%である。また適正な新梢伸長を確保するための土壌硬度は16mm(20cm深)以下である。 |
普及技術 平成15年(2003年)果樹試
りんご「ふじ」の着色枝変わり「秋ふ47」及びこれと起源・特性を同じくする系統は有望である「秋ふ47」及びこれと起源・特性を同じくする系統は「ふじ」の着色系枝変わりで、赤色~濃赤茶色に着色し、縞が明瞭で外観、食味ともに良好である。また、着色管理省をしない栽培のもとで、既存の着色系枝変わりより葉陰による未着色部が少ない。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)中信試
「ピオーネ」の短梢せん定栽培における新梢の摘心方法「ピオ-ネ」の短梢せん定栽培おいて、開花期に新梢の房先7葉を残し摘心することにより、無核果の着粒増加や一粒重増加が認められる。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)果樹試
ジベレリンによる「ロザリオビアンコ」の顆粒肥大促進技術「ロザリオビアンコ」の有核栽培において満開後10~15日にジベレリン12.5~25ppm液を果房浸漬処理することにより果粒肥大が促進され、穂軸が強化されることにより房形が向上する。 |