研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)南信試

ナシ心腐れ症における内部腐敗を進行させないための保存温度

ナシ心腐れ症の内部腐敗は12.5℃以下では進行せず,15℃以上では温度が高いほど腐敗程度が激しい。収穫果の保存温度は12.5℃以下が望ましい。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

対話型ノンパラメトリックDVR法による果樹の生育予測

独立行政法人農業技術研究機構職務作成プログラム「対話型ノンパラメトリックDVR法プログラム」は、発芽日を起点にした開花期等の予測に利用できる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

日本スモモ「貴陽」の栽培特性および果実品質

日本すもも貴陽は果実の大きさが150~200gで大きく良食味の品種である。収穫期須坂市は8月上旬でソルダムよりやや遅れる。結実確保のために「ハリウッド」の花粉を用いて人工受粉する必要がある。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

もも「白鳳」、「川中島白桃」の成熟に及ぼす気象要因の影響

もも「白鳳」、「川中島白桃」の成熟日数(満開日から収穫日)は、満開日から40日間の平均気温との間に高い負の相関が、7月以降の気温との間に正の相関が認められた。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)中信試

ぶどう大粒種無核栽培におけるジベレリン第2回目処理前の摘粒効果

ぶどう大粒種無核栽培の摘粒は、ジベレリンの第1回目処理後5日頃から第2回目処理前に行うことにより、作業時間及び労力の軽減が図られ、果粒肥大が促進される。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

EM-A,EM-C及びBA29台西洋ナシ「ラ・フランス」の密植並木植え栽培条件下での特性

BA-29台「ラ・フランス」はEM-A台木樹より木の生育が若干抑制されるとともに、収量も多く、1果重も大きい。また、EM-C台「ラ・フランス」は生育がより抑制され、果実の糖度は高いが、収量が低く、1果重は小さい。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)南信試

日本なし「南農ナシ3号」の育成

「南農ナシ3号」は、「二十世紀」より遅く「南水」よりやや遅く収穫できる中生品種で糖度が高く食味に優れ、黒斑病に強く、短果枝の維持の良い豊産性の青なし品種である。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

リンゴ長果18の育成

果実の大きさが150~200gで、果肉が褐変しにくい、丸かじりに適した早生品種、リンゴ長果18を育成した。側枝の発出と花芽の着生が良く、着果管理や着色管理の省力性が高く、収穫前落果が少ない栽培しやすい品種で、「ふじ」程度の収量が期待できる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

「ふじ」JM2台木若木樹の特性

「ふじ」JM2台木樹はマルバカイドウ台木樹と比べ、樹が小型化し、早期収量性が高い台木で、10a当たり20樹程度の栽植で、開心形仕立てに適している。JM2主幹形仕立て樹は開心形仕立て樹と比べ、より樹が小型化し、早期収量性は高いが、作業性が悪い樹形となる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

ジョンカラープロのりんご「ふじ」に対する葉摘み作業軽減効果

りんご「ふじ」の落葉剤として、ジョンカラープロ500倍を収穫40~50日前に回1散布したところ、果そう葉中心に落葉がみられ、葉摘み作業時間が短縮された。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

予備摘果時期がリンゴ「シナノスイート」の心かび発生に及ぼす影響

りんご「シナノスイート」は、予備摘果時期を遅くすると果実肥大が抑制されるが心かび発生が少なくなる。また、側果を利用しても心かび発生が少なくなるが、ツルさびの発生が多くなる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

黒ボク土におけるJM7台木樹「ふじ」の生育

りんごわい性台木JM7は、黒ボク土で「ふじ」を穂品種に用いると、11年生の樹体はM.9ナガノ台木樹に比べて大きく、M.9ナガノ中間台木樹と同等の生育を示した。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

フェザーの多発したJM台木利用リンゴ「ふじ」2年生苗木による早期多収

JM7、JM1台木を用いたりんご「ふじ」の 1年生苗木に対し、切り返し、芽かき、ベンジルアデニン散布を行い養成した苗木はフェザーの発生が多く、定植 2年目に前者で 10a当たり1.2t、後者で0.75t の収量が得られる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

リンゴわい化栽培におけるJM7台木の利用法

りんごわい性台木JM7は、「シナノスイート」と「シナノゴールド」を穂品種に用いると、5年生の樹体が小型化し、果実の初期生産性も高いことから、4×2m程度の栽植距離のわい化栽培に利用できる。

普及技術 平成15年(2003年)南信試

果実袋「特選南水袋特大」は日本なし「南水」の商品化率向上に有効である

日本なし「南水」に果実袋「特選南水袋特大」を被袋することにより、日焼け果と果面汚染および黒斑病果実被害の発生が軽減され、商品化率を向上することができる。収穫果実の品質は従来の果実袋「特選サン特大」と同程度である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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