研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成16年(2004年)果樹試

りんご「ふじ」の隔年結果防止・果実品質向上を目的とした摘果時期

早期のあら摘果(腋芽の全花・幼果の摘花・摘果と頂芽の一輪摘花・摘果の満開後28日ころまでの実施)と仕上げ摘果(満開後60日)の組み合わせは、りんご「ふじ」の隔年結果防止と高品質果実生産に有効である。

普及技術 平成16年(2004年)果樹試

ストッポール液剤はりんご「秋映」の収穫前落果防止に有効である

りんご「秋映」の収穫前落果防止には、ストッポール液剤1000~1500倍を収穫開始予約定日の25日前に1回散布する。散布日の目安は、満開後120~125日である。

普及技術 平成16年(2004年)果樹試

リンゴ「シナノスイート」は.樹上選果により収穫果の心かび果混入率を低減できる

りんご「シナノスイート」は,着色の進行,地色の黄化が早い果実を収穫前に樹上選果することで,収穫果の心かび果混入率を低減できる。

普及技術 平成16年(2004年)果樹試

りんご「シナノゴールド」わい性台木樹(主幹形)幼木の主幹延長枝の切り返しと側枝誘引法

りんご「シナノゴールド」わい性台木樹(主幹形)幼木の主幹部に新梢を確保し樹冠拡大を促すためには、主幹先端1年枝の1/3~1/4程度の切除が有効である。また、側枝上に中短果枝を確保するためには、側枝をやや上方に誘引する。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

ももおよびネクタリンのせん孔細菌病に対する6-6式亜鉛ボルドー液の防除効果と薬害発生

モモせん孔細菌病に対し6-6式亜鉛ボルドー液の散布は効果がある。その効果はストレプトマイシン剤に比べやや劣る。また、葉に薬害が発生する場合がある。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)南信試

ナシ心腐れ症における内部腐敗を進行させないための保存温度

ナシ心腐れ症の内部腐敗は12.5℃以下では進行せず,15℃以上では温度が高いほど腐敗程度が激しい。収穫果の保存温度は12.5℃以下が望ましい。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

対話型ノンパラメトリックDVR法による果樹の生育予測

独立行政法人農業技術研究機構職務作成プログラム「対話型ノンパラメトリックDVR法プログラム」は、発芽日を起点にした開花期等の予測に利用できる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

日本スモモ「貴陽」の栽培特性および果実品質

日本すもも貴陽は果実の大きさが150~200gで大きく良食味の品種である。収穫期須坂市は8月上旬でソルダムよりやや遅れる。結実確保のために「ハリウッド」の花粉を用いて人工受粉する必要がある。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

もも「白鳳」、「川中島白桃」の成熟に及ぼす気象要因の影響

もも「白鳳」、「川中島白桃」の成熟日数(満開日から収穫日)は、満開日から40日間の平均気温との間に高い負の相関が、7月以降の気温との間に正の相関が認められた。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)中信試

ぶどう大粒種無核栽培におけるジベレリン第2回目処理前の摘粒効果

ぶどう大粒種無核栽培の摘粒は、ジベレリンの第1回目処理後5日頃から第2回目処理前に行うことにより、作業時間及び労力の軽減が図られ、果粒肥大が促進される。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

EM-A,EM-C及びBA29台西洋ナシ「ラ・フランス」の密植並木植え栽培条件下での特性

BA-29台「ラ・フランス」はEM-A台木樹より木の生育が若干抑制されるとともに、収量も多く、1果重も大きい。また、EM-C台「ラ・フランス」は生育がより抑制され、果実の糖度は高いが、収量が低く、1果重は小さい。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)南信試

日本なし「南農ナシ3号」の育成

「南農ナシ3号」は、「二十世紀」より遅く「南水」よりやや遅く収穫できる中生品種で糖度が高く食味に優れ、黒斑病に強く、短果枝の維持の良い豊産性の青なし品種である。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

リンゴ長果18の育成

果実の大きさが150~200gで、果肉が褐変しにくい、丸かじりに適した早生品種、リンゴ長果18を育成した。側枝の発出と花芽の着生が良く、着果管理や着色管理の省力性が高く、収穫前落果が少ない栽培しやすい品種で、「ふじ」程度の収量が期待できる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

「ふじ」JM2台木若木樹の特性

「ふじ」JM2台木樹はマルバカイドウ台木樹と比べ、樹が小型化し、早期収量性が高い台木で、10a当たり20樹程度の栽植で、開心形仕立てに適している。JM2主幹形仕立て樹は開心形仕立て樹と比べ、より樹が小型化し、早期収量性は高いが、作業性が悪い樹形となる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)果樹試

ジョンカラープロのりんご「ふじ」に対する葉摘み作業軽減効果

りんご「ふじ」の落葉剤として、ジョンカラープロ500倍を収穫40~50日前に回1散布したところ、果そう葉中心に落葉がみられ、葉摘み作業時間が短縮された。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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