研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成19年(2007年)農総試・バイテク

SSRマーカーを用いた本県育成もも品種の識別

ももの葉片、果実から抽出した DNA を、3 種類の SSR マーカーを組み合わせたフラグメント解析を行って得られた遺伝子型を比較することにより、本県育成品種を含む特定の 12 品種の識別が可能である。

技術情報 平成19年(2007年)果樹試・病害虫土壌肥料

粘着テープトラップによる果樹カイガラムシ類幼虫の発生時期調査法

果樹カイガラムシ類成虫が寄生している枝に両面テープを巻き付けると、ふ化後移動中の幼虫が付着する。定期的に付着幼虫数を数えることで幼虫の発生消長が把握でき、防除適期の判定にも利用できる。

技術情報 平成19年(2007年)果樹試・病虫土肥部

日本すもも品種「貴陽」、「秋姫」におけるスモモ斑入果病の特徴と果実品質に与える影響

「貴陽」、「秋姫」におけるスモモ斑入果病の代表的な病徴は、着色不良(斑入り)、果面の凹凸、果実の小型化である。斑入りは、「貴陽」では着色が進むほど、「秋姫」では着色始期に明瞭となる。また、両品種ともに罹病果実は健全果実と比べ、酸度、硬度は高く、食味が劣る傾向がみられる。

技術情報 平成19年(2007年)中信試・畑作栽培

赤ワイン用ぶどう新品種「ビジュノワール」の特性

技術情報 平成19年(2007年)果樹試・育種・栽培

ぶどう「シャインマスカット」(無核栽培)の品種特性

ぶどう「シャインマスカット」は、本県における無核栽培では、果粒重12g程度と大粒でマスカット香があり、高糖度で食味の良い果実が生産できる。

技術情報 平成19年(2007年)南信試・栽培、果樹試・栽培

日本なし「王秋」の長野県における果実特性

日本なし「王秋」は長野県で 10 月下旬~ 11 月上旬に収穫となる極晩生品種である。果実重 600 ~ 700g、糖度 13 ~ 14 %で食味は良好である。

技術情報 平成19年(2007年)南信試・栽培

南信農業試験場の日本なしの発芽日.開花日.満開日の予測

南信農業試験場では、日本なし「幸水」、「豊水」、「南水」、「二十世紀」は、(独)農研機構果樹研究所で開発されたDVRモデル(発育速度モデル)を利用して発芽日、開花日、満開日を予測できる。

技術情報 平成19年(2007年)南信試・栽培

有袋栽培の日本なし「南水」の果実表面観察による適熟果の収穫

有袋栽培の日本なし「南水」のていあを含む果実半分を観察した時、長野県経済連作成南水カラーチャートで選別するとカラーチャート値2.3以上の果実では、ていあ周囲から赤道にある果点の見え方が不明瞭になるなどの果実表面に特徴がみられた。ていあ周囲から赤道の果点の見え方を指標に果実を収穫するとカラーチャート値2.3未満の果実の収穫が回避され、適熟果の収穫が可能となる。

普及技術 平成19年(2007年)果樹試・栽培

ぶどう「ロザリオビアンコ」(露地栽培)の発芽率向上にシアナミド剤のCX-10.ヒットα13は有効である

露地栽培のぶどう「ロザリオビアンコ」に対して、水上げ期前後(3月下旬~4月上中旬)にシアナミド剤のCX-10,ヒットα13のいずれかを結果母枝に散布または塗布することにより発芽率が向上する。

技術情報 平成19年(2007年)果樹試・栽培

おうとう「紅秀峰」.「さおり」のハウス栽培に必要な低温要求量

おうとう「紅秀峰」、「さおり」の加温ハウス栽培において生産の安定化に必要となる低温要求量は、7.2℃以下の低温遭遇時間で1,200時間以上が目安となる。

普及技術 平成18年度(2006年度)野花試・花き・野菜、果樹試・育種・栽培

実もの花木クラブアップルの切り枝・実出荷技術

クラブアップルのMalus hupehensis(マルス フペヘンシス)と「ミヤマカイドウ」は、切り枝及び実出荷に適し、Y字に仕立てると9月~10月に品質の良い切り枝を収穫でき、翌年は新梢が発生することから継続的な隔年出荷が可能である。

試行技術 平成18年(2006年)農総試・機械施設、野花試・野菜

日本なし「幸水」に対し、表面局所施肥による窒素50%削減栽培を行うと、生育・収量は、3年間は慣行とほぼ同等に維持され、土壌下部への硝酸態窒素の移行は減る

日本なし「幸水」栽培において、基肥および9月肥施用時に慣行施肥の50%量の窒素を主幹の周囲に環状に表面施用することにより、3年間は慣行とほぼ同等の果実収量、品質および樹体生育が維持され、土壌下部への硝酸態窒素の移行は減る。基肥の窒素には、溶出パターンがリニア型50日タイプの被覆尿素を用いる。

試行技術 平成18年(2006年)果樹試・栽培部

ぶどう「ナガノパープル」の摘心による果粒肥大促進

ぶどう「ナガノパープル」の短梢せん定栽培において、開花前の展葉8~14枚期での新梢先端の摘心および満開20~35日後の先端副梢の摘心により果粒肥大が促進される。

普及技術 平成18年(2006年)果樹試・栽培部、病虫土肥部

もも「川中島白桃」の秋季せん定(9月上旬)におけるせん定程度は、新梢切除率で3割程度を上限等する

もも「川中島白桃」において収穫後(9月上中旬)の秋季せん定は、樹勢抑制効果が期待できる。但し、新梢切除率(せん定前の総新梢長に対するせん定による切除新梢長の割合)が高いと樹体の耐凍性低下が懸念されるため、せん定の程度は新梢切除率で3割程度を上限とする。

普及技術 平成18年(2006年)果樹試・栽培部

西洋なし「バラード」は中生品種として有望である

西洋ナシ「バラード」は9月中旬から下旬に収穫できる中生品種で、糖度が高く食味がよい。7~10日間の予冷処理後、2~3週間の追熟で可食となる。その時、果皮は黄変し可食の判断がしやすい。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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