研究成果『果樹』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。
試行技術 平成19年(2007年)果樹試・栽培
ぶどう「サニールージュ」は早生の中粒(6g前後)品種であり、労力分散に有効な品種であるぶどう「サニールージュ」は8月下旬に成熟期を迎える中粒(6g前後)の紫赤色品種であり、「巨峰」の前に収穫が完了することから、収穫労力の分散に有効な早生品種である。 |
試行技術 平成19年(2007年)南信試・栽培
日本なし「あきづき」の適熟果は色相・果点を利用した収穫指標の「2」で収穫できる日本なし「あきづき」の適熟果は色相・果点を利用した収穫指標の「2」で収穫できる。収穫指標「2」の果実は、果実の下側を観察したときに、ていあとその周囲には緑色が残り果点が明瞭に観察できるが、赤道部付近は茶色となり果点が不明瞭となった果実である。 |
試行技術 平成19年(2007年)果樹試・栽培
りんご「シナノゴールド」の高標高地産の完熟でも酸味の強い果実は、冷蔵により酸度が減少し食味が向上する高標高地産のりんご「シナノゴールド」は、果皮が充分に黄色くなった完熟状態で収穫しても、酸度が高く酸味が強いため即売は難しいが、これを1~1.5ヶ月程度冷蔵することで、酸度が低下するため適度な糖酸比となり食味を向上する事ができる。 |
普及技術 平成19年(2007年)南信試・栽培、果樹試・栽培
日本なし「あきづき」は晩生品種として有望である日本なし「あきづき」は9月下旬に収穫できる晩生品種で、果実が大きくて肉質が良く食味に優れる。 |
普及技術 平成19年(2007年)果樹試・栽培
「シナノゴールドカラーチャート2007年」の果皮色指数は、りんご「シナノゴールド」の熟度の把握に有効である「シナノゴールドカラーチャート2007年」の果皮色指数は、りんご「シナノゴールド」の果実品質と高い相関があり、熟度の把握に有効である。収穫開始の目安は、標高500 m未満の低標高地域で指数3.5以上、500~700mの高標高地域で4.0以上である。 |
技術情報 平成19年(2007年)農総試・バイテク
SSRマーカーを用いた本県育成もも品種の識別ももの葉片、果実から抽出した DNA を、3 種類の SSR マーカーを組み合わせたフラグメント解析を行って得られた遺伝子型を比較することにより、本県育成品種を含む特定の 12 品種の識別が可能である。 |
技術情報 平成19年(2007年)果樹試・病害虫土壌肥料
粘着テープトラップによる果樹カイガラムシ類幼虫の発生時期調査法果樹カイガラムシ類成虫が寄生している枝に両面テープを巻き付けると、ふ化後移動中の幼虫が付着する。定期的に付着幼虫数を数えることで幼虫の発生消長が把握でき、防除適期の判定にも利用できる。 |
技術情報 平成19年(2007年)果樹試・病虫土肥部
日本すもも品種「貴陽」、「秋姫」におけるスモモ斑入果病の特徴と果実品質に与える影響「貴陽」、「秋姫」におけるスモモ斑入果病の代表的な病徴は、着色不良(斑入り)、果面の凹凸、果実の小型化である。斑入りは、「貴陽」では着色が進むほど、「秋姫」では着色始期に明瞭となる。また、両品種ともに罹病果実は健全果実と比べ、酸度、硬度は高く、食味が劣る傾向がみられる。 |
技術情報 平成19年(2007年)中信試・畑作栽培
赤ワイン用ぶどう新品種「ビジュノワール」の特性 |
技術情報 平成19年(2007年)果樹試・育種・栽培
ぶどう「シャインマスカット」(無核栽培)の品種特性ぶどう「シャインマスカット」は、本県における無核栽培では、果粒重12g程度と大粒でマスカット香があり、高糖度で食味の良い果実が生産できる。 |
技術情報 平成19年(2007年)南信試・栽培、果樹試・栽培
日本なし「王秋」の長野県における果実特性日本なし「王秋」は長野県で 10 月下旬~ 11 月上旬に収穫となる極晩生品種である。果実重 600 ~ 700g、糖度 13 ~ 14 %で食味は良好である。 |
技術情報 平成19年(2007年)南信試・栽培
南信農業試験場の日本なしの発芽日.開花日.満開日の予測南信農業試験場では、日本なし「幸水」、「豊水」、「南水」、「二十世紀」は、(独)農研機構果樹研究所で開発されたDVRモデル(発育速度モデル)を利用して発芽日、開花日、満開日を予測できる。 |
技術情報 平成19年(2007年)南信試・栽培
有袋栽培の日本なし「南水」の果実表面観察による適熟果の収穫有袋栽培の日本なし「南水」のていあを含む果実半分を観察した時、長野県経済連作成南水カラーチャートで選別するとカラーチャート値2.3以上の果実では、ていあ周囲から赤道にある果点の見え方が不明瞭になるなどの果実表面に特徴がみられた。ていあ周囲から赤道の果点の見え方を指標に果実を収穫するとカラーチャート値2.3未満の果実の収穫が回避され、適熟果の収穫が可能となる。 |
普及技術 平成19年(2007年)果樹試・栽培
ぶどう「ロザリオビアンコ」(露地栽培)の発芽率向上にシアナミド剤のCX-10.ヒットα13は有効である露地栽培のぶどう「ロザリオビアンコ」に対して、水上げ期前後(3月下旬~4月上中旬)にシアナミド剤のCX-10,ヒットα13のいずれかを結果母枝に散布または塗布することにより発芽率が向上する。 |
技術情報 平成19年(2007年)果樹試・栽培
おうとう「紅秀峰」.「さおり」のハウス栽培に必要な低温要求量おうとう「紅秀峰」、「さおり」の加温ハウス栽培において生産の安定化に必要となる低温要求量は、7.2℃以下の低温遭遇時間で1,200時間以上が目安となる。 |