研究成果『果樹』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。
技術情報 令和4年(2022年度)
ぶどう「クイーンルージュⓇ」の無核果房生産技術※この技術情報の提供は、長野県内の生産者に限定しています。詳細は試験場又はお近くの農業農村支援センターにお問い合わせ下さい。 |
技術情報 令和4年(2022年度)
ぶどう「クイーンルージュⓇ」の食味の推移※この技術情報の提供は、長野県内の生産者に限定しています。詳細は試験場又はお近くの農業農村支援センターにお問い合わせ下さい。 |
試行技術 令和3年(2021年度)果樹試験場栽培部
ぶどう「ナガノパープル」において満開14日後頃にフラスター液剤500倍液を散布することで新梢(副梢)管理作業時間を短縮できるぶどう「ナガノパープル」において満開14日後頃にフラスター液剤500倍液を散布することで、新梢(副梢)伸長が抑制され、7月の新梢管理作業時間を2~4割程度短縮できる。 |
普及技術 令和3年(2021年度)果樹試験場環境部
りんご「紅玉」のカルシウム欠乏に起因する果実斑点性障害軽減にカルシウム含有葉面散布肥料「葉活酢」の葉面散布が有効であるりんご「紅玉」にカルシウム含有葉面散布肥料「葉活酢」の300倍希釈液を、落花期2~3週間後の5月下旬頃から3~4週間おきに5回散布すると、カルシウム欠乏に起因する果実斑点性障害を軽減できる。 |
技術情報 令和3年(2021年度)南信農業試験場栽培部
日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立て用苗木の本ぽ定植育成におけるリニア型270日タイプの被覆尿素の定植時一括施肥の効果日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立て栽培用苗木の本ぽ定植育成において、定植当年から翌年の夏季ジョイント時まで定期的に行う施肥の窒素合計量を、リニア型270日タイプの被覆尿素で定植時に一括施肥、混和することにより、定植後の苗木養成中の施肥を省くことができ、翌年7~8月に樹間1.5mでジョイント可能な330cm以上の長さの苗木が得られる。 |
技術情報 令和3年(2021年度)農業試験場企画経営部
長野県におけるワイン用ぶどうの気温を用いた気候指標区分の特性気温に基づく5つの気候指標を長野県内の生産地について計算し、主な品種の適区分及びフランスの代表的な産地と比較した。長野県内の「シャルドネ」の生産地では各指標の適区分及びフランスの産地と比べて暖かい傾向がみられ、「メルロ」の生産地は4つの指標では適区分と比べて同等~暖かい傾向がみられ、1つの指標ではフランスの産地と同等である |
技術情報 令和3年(2021年度)果樹試験場育種部
りんご高密植栽培における「シナノリップ」1年育成フェザー苗木樹の樹体生育、収量及び果実品質りんご高密植栽培において、「シナノリップ」の1年育成フェザー苗木樹を2年育成フェザー苗木樹と比較した結果、樹体生育は定植2年目から、花芽着生及び収量は定植3年目から、果実品質はいずれの年も2年育成フェザー苗木樹と同等であった。 |
技術情報 令和3年(2021年度)果樹試験場栽培部
長野県における今世紀中頃の気温条件を再現したハウス内で栽培したりんご「ふじ」の特徴長野県における今世紀中頃(2046~2065年)の気温条件を再現したハウス内で栽培したりんご「ふじ」(M.9台木樹)は、発芽期から落花期までの生態は早まり、若木期の樹体生育は旺盛となった。収量は同等か多く、果実品質については、果実は大きく、果皮の着色、糖度、果肉硬度及びみつ入りは低下する傾向であった。 |
技術情報 令和3年(2021年度)農業試験場企画経営部
垣根仕立てのワイン用ぶどうにおける新梢管理機の作業効率及び経費事例新梢管理作業時間は手作業と比べて、乗用式1種類では82.6%、背負エンジン式では85.1%短縮された。乗用式機械4種類、背負エンジン式1種類、手持ち電動式1種類の経費の事例を調査したところ、乗用式2種類では16~18ha、背負エンジン式では6haで手作業と比べて面積当たりの経費が下回った |
技術情報 令和3年(2021年度)果樹試験場育種部
りんご32品種における果実特性の遺伝子型りんご果実のエチレン発生量、果肉の粉質化及び果皮の着色性に係わるDNAマーカーを用いて、りんご32品種の遺伝子型を明らかにした。これらの遺伝子型の情報は、当該りんご品種を用いた交雑育種を行う場合の参考となる。 |
農薬情報 令和2年(2020年度)果樹試験場栽培部
ぶどう「ナガノパープル」における新梢(副梢)伸長抑制に満開10~14日後のフラスター液剤散布が有効であるぶどう「ナガノパープル」における新梢(副梢)伸長抑制に、フラスター液剤500倍液を満開10~14日後に散布する。ただし、本剤の散布により一粒重の増加がみられる場合がある。 |
普及技術 令和2年(2020年度)果樹試験場栽培部、農業試験場企画経営部
りんご高密植栽培での石灰硫黄合剤による薬剤摘花は、着果管理の作業時間が削減でき、翌年の頂芽開花率の向上に有効であるりんご高密植栽培の「シナノスイート」及び「ふじ」において、摘花剤の石灰硫黄合剤を満開2日後までに散布することにより、結実数が減少し、単位収量当たりのあら摘果作業時間を「シナノスイート」は4割程度、「ふじ」は3割程度削減できる。さらに、翌年の頂芽開花率の向上に効果がある。 |
技術情報 令和2年(2020年度)南信農業試験場栽培部
日本なし「幸水」に対する圧縮空気噴射式土壌改良機を用いた根域施肥と表面局所施肥による慣行施肥の50%減肥栽培が、生育、収量及び果実品質に及ぼす影響日本なし「幸水」成木樹に対し、2月下旬に圧縮空気噴射式土壌改良機を用いて、慣行施肥における基肥と3~5月追肥合計分の50%量の窒素を、緩効性窒素肥料で主幹から2m離れた周囲に等間隔で8か所、深さ30~40cmに打ち込む(根域施肥)。その後、6月下旬及び収穫後に慣行施肥の50%量の窒素を速効性窒素肥料で表面局所施肥する。この施肥方法を3年間継続しても、生育、収量及び果実品質に大きな影響は見られない。 |
技術情報 令和2年(2020年度)果樹試験場環境部
りんご「シナノゴールド」M.9台木樹における施肥窒素の吸収と移行特性りんご「シナノゴールド」M.9台木樹における窒素の吸収量、樹体内分配、利用率は施肥時期により異なる。3月の施肥窒素は、摘果果実への施肥由来窒素の分配が少なく、当年の収穫果実、葉、1年枝、主幹旧枝部等の貯蔵部位に効率的に利用されていると考えられた。 |
技術情報 令和2年(2020年度)南信農業試験場栽培部
日本なし「南水」の日焼け果発生に影響する着果条件日本なし「南水」は、着果方位が北西、北、北東、東、着果向き(ていあ部の傾き)が横~下向き、枝葉に概ね5割以上覆われている果実で日焼け果発生率が低い。 |