研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・環境部

りんご新わい化栽培における点滴かん水が根および地上部の生育に及ぼす影響

りんご樹に対して点滴かん水を行うと、かん水滴下位置付近の根量が増加する。根量と地上部生育の間には正の相関が認められる。

技術情報 平成24年(2012年)南信試・栽培部

干し柿「市田柿」の加工に影響する原料果実の品質

色見本(平成20年度 試行技術 第1回)により橙色と判断した「市田柿」原料果実は、糖度が高く、ばらつきが少ない傾向だった。このような果実は最終的な干し柿の重量歩留りが高く、品質が良好である。

技術情報 平成24年(2012年)農業技術課、南信試・栽培部

下伊那地域における市田柿樹体の芽枯れと技術対策

平成23年春の市田柿の芽枯れは、発芽期の低温によって引き起こされた。被害後に徒長した枝に、摘心などの新梢管理を行うことで、結果母枝の長さ、花芽は良好となった。被害翌年は花芽の着生状況に応じて栽培管理を適正に行うことで、良質な果実を生産することができた。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・栽培部

花もも系統等を台木とする、もも「あかつき」樹の樹体凍害の発生状況

もも「あかつき」において8年生樹では「払子」台木樹が「おはつもも」台木樹および「花もも系統」等台木樹と比較して樹体凍害の発生が少なかった。また、5年生樹では、「ひだ国府紅しだれ」台木樹が「筑波4号」台木樹に比較して樹体凍害の発生が少なかった。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・栽培部

西洋なし「ジェイドスイート」の長野県における品種特性

西洋なし「ジェイドスイート」は8月中旬から下旬に収穫期となる早生品種である。追熟完了後は肉質が滑らかで、食味が優れる。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・栽培部

ぶどう用果実袋グレープカラー(緑)によるぶどう「シャインマスカット」の果皮色黄色化抑制効果

ぶどう用果実袋グレープカラー(緑)(小林製袋産業)は、ぶどう「シャインマスカット」における果皮色の極端な黄色化抑制効果がある。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・栽培部

ぶどう「ナガノパープル」における果粒の着色と果汁糖度の関係

ぶどう「ナガノパープル」の果粒は、果てい部の着色程度が進むにつれ、果汁糖度が上昇する。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・栽培部

点滴かん水チューブストリームライン60を利用した重力による小規模かん水法

ほ場面から120cm程度の高さに貯水タンクを設置し、ストリームライン60を水源から均等な距離になるよう樹列と平行に設置することで、リンゴわい化栽培ほ場5aに対して、均一なかん水ができる。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・栽培部

りんごの樹体ジョイント仕立て用苗木の育成方法

樹高が3.5m程度で誘引しやすいりんご樹体ジョイント仕立て用苗木を養成するには、「ふじ」および「秋映」の1年生マルバカイドウ台苗木を、充実した芽までごく軽く切り返し、6月まで先端新梢以外の新梢は随時基部からせん除しながら垂直支柱に誘引して1年養成する。

技術情報 平成24年(2012年)果樹試・育種部

低標高地におけるりんご早生品種の果実品質特性と評価

「凛夏」、「みよしレッド」、「夏乙女」、「ファーストレディ」は、低標高地では着色が劣り、果実障害が発生する。「夏明」と「すわっこ」は低標高地でも着色は良好であるが、「夏明」はさびの発生、「すわっこ」は心かびの発生が多いことが課題である。

技術情報 平成24年(2012年)農試・企画経営部、農業技術課

りんご樹園地評価ツールは、樹園地の生産性を客観的に評価できる

りんご樹園地評価ツールは、樹園地の立地や土壌、作業性といった農地条件と樹齢、収量性、放任期間の有無、病害虫の発生程度といった樹体条件を入力することで、樹園地の生産性を客観的に評価できる。

技術情報 平成24年(2012年)農試・知財部、南信試・栽培部

SSRマーカーを用いた県職務育成日本なし品種「サザンスイート」の識別

日本なしの長野県職務育成品種「サザンスイート」は、SSRマーカーNH207a を用いることにより供試した23品種と識別できる。

普及技術 平成24年(2012年)果樹試・栽培部 育種部

りんご「シナノピッコロ」の丸かじりに適した果実生産のための適正着果基準

りんご「シナノピッコロ」は、葉果比35~40程度に着果することで、平均果実重150~200g、 糖度14%程度の果実が生産できる。

試行技術 平成23年(2011年)果樹試栽培部 農業技術課

ぶどう「ナガノパープル」の強樹勢樹に対する主幹部への環状はく皮処理は、果皮色、糖度の向上、裂果の発生軽減に有効である

ぶどう「ナガノパープル」の強樹勢樹に対して、満開30~35日後頃に主幹に幅5mmの環状はく皮を実施することにより、果皮の着色、糖度上昇が早まり、収穫時の果皮色、糖度が向上する。裂果発生も減少する。

普及技術 平成23年(2011年)果樹試験場

りんご「シナノピッコロ」および「シナノプッチ」のカットツリー苗育成にビーエー液剤散布が有効である

りんご「シナノピッコロ」および「シナノプッチ」のカットツリー苗(フェザー付き2年 生大苗)育成において、10本以上のフェザーを確保するためには、ビーエー液剤を5回散布する。その処理濃度は、「シナノピッコロ」は100倍、「シナノプッチ」は50倍がよい。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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