研究成果『果樹』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 平成25年(2013年)果樹試験場 農業技術課
ぶどう「ナガノパープル」の強樹勢樹(短梢せん定栽培)に対する主幹への環状はく皮処理は、果皮色と糖度の向上および裂果発生軽減に有効である短梢せん定栽培のぶどう「ナガノパープル」で、前年の果てい部着色が赤紫色に達しなかった強樹勢樹に対して、満開30~35日後頃に主幹に幅5mmの環状はく皮を実施することによ り、果皮の着色と糖度の上昇が早まり、収穫時の果皮色、糖度が向上する。また、裂果発生も減少する。 |
技術情報 平成25年(2013年)南信試・栽培部
日本なし「サザンスイート」のS遺伝子型はS2S9である交配試験および DNA マーカーを用いた判別により、日本なし「サザンスイート」のS遺伝子型はS 2 S 9 と考えられる。「サザンスイート」の受にはS 2 S 9 型をもつ品種(「愛宕」)以外が使用できる。 |
普及技術 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
地理情報システムで表示できる農業情報メッシュデータは地域農業振興方針の作成支援等に活用できる(マニュアル)地理情報システムで利用できる農業情報メッシュデータを作成した。このメッシュデータには時期別の気象条件、標高の他、農地および作付品目(水稲・リンゴ・レタス)に関する情報が含まれ、条件に合致する地域を1キロメッシュで表示でき、地域農業振興方針の作成支援等に活用できる。 |
試行技術 平成24年(2012年)果樹試・育種部
りんご「シナノプッチ」の丸かじり用果実生産のための着果基準りんご「シナノプッチ」は、目標収量を4t/10aとして、葉果比25程度に着果させることで、丸かじりに適した果実重150~200g、糖度14%程度の果実が生産できる。 |
普及技術 平成24年(2012年)農試・企画経営部
ハウス栽培における電気柵設置によるハクビシン侵入防止技術すそ張りのあるハウスに通電線1段の電気柵を設置することでハクビシンの侵入を防ぐことができる。 |
普及技術 平成24年(2012年)果樹試・環境部
センチピードグラスは樹園地草生栽培に適した草種であるセンチピードグラスは、ち密な草生を形成するため、雑草の侵入量が少なく、更新の頻度が低い。省力的で樹園地牧草草生栽培に適した草種である。 |
普及技術 平成24年(2012年)果樹試・栽培部
りんごのカットツリー苗育成において、ビーエー液剤を7~10回散布することで、フェザーがより安定的に発生するりんごのカットツリー苗(フェザー付き2年生大苗)育成において、ビーエー液剤を7~10回散布することで、5~50cmのフェザーが10本以上安定的に発生する。 |
技術情報 平成24年(2012年)農試・企画経営部
ポリエチレン製ネットの外側に電気柵を設置することでハクビシンの侵入を防止できるポリエチレン製ネットの外側10㎝、高さ10㎝の位置に電気柵を1段設置することでハクビシンの侵入を防ぐことができる。 |
技術情報 平成24年(2012年)南信試・栽培部
ナシマダラメイガの発生消長ナシマダラメイガの発生時期は、越冬世代成虫が6月下旬、第1世代が8月中旬である。発生のピーク直後にはなし樹上に産卵が認められる。発生時期の年次間差は小さい。 |
技術情報 平成24年(2012年)南信試・栽培部
フジコナカイガラムシの発生予察にフェロモントラップが利用できるかきにおけるフジコナカイガラムシ発生消長はフェロモントラップで雄成虫捕獲消長を調査することにより、把握することができる。 |
技術情報 平成24年(2012年)果樹試・環境部
りんご新わい化栽培における点滴かん水が根および地上部の生育に及ぼす影響りんご樹に対して点滴かん水を行うと、かん水滴下位置付近の根量が増加する。根量と地上部生育の間には正の相関が認められる。 |
技術情報 平成24年(2012年)南信試・栽培部
干し柿「市田柿」の加工に影響する原料果実の品質色見本(平成20年度 試行技術 第1回)により橙色と判断した「市田柿」原料果実は、糖度が高く、ばらつきが少ない傾向だった。このような果実は最終的な干し柿の重量歩留りが高く、品質が良好である。 |
技術情報 平成24年(2012年)農業技術課、南信試・栽培部
下伊那地域における市田柿樹体の芽枯れと技術対策平成23年春の市田柿の芽枯れは、発芽期の低温によって引き起こされた。被害後に徒長した枝に、摘心などの新梢管理を行うことで、結果母枝の長さ、花芽は良好となった。被害翌年は花芽の着生状況に応じて栽培管理を適正に行うことで、良質な果実を生産することができた。 |
技術情報 平成24年(2012年)果樹試・栽培部
花もも系統等を台木とする、もも「あかつき」樹の樹体凍害の発生状況もも「あかつき」において8年生樹では「払子」台木樹が「おはつもも」台木樹および「花もも系統」等台木樹と比較して樹体凍害の発生が少なかった。また、5年生樹では、「ひだ国府紅しだれ」台木樹が「筑波4号」台木樹に比較して樹体凍害の発生が少なかった。 |
技術情報 平成24年(2012年)果樹試・栽培部
西洋なし「ジェイドスイート」の長野県における品種特性西洋なし「ジェイドスイート」は8月中旬から下旬に収穫期となる早生品種である。追熟完了後は肉質が滑らかで、食味が優れる。 |