研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成25年(2013年)南信試栽培部

日本なし「南水」樹体ジョイント仕立ての早期の収量性と作業時間の短縮効果

樹体ジョイント仕立ては、4年生樹で樹冠占有面積率が30~40%、収量が約0.7t/10a、5年生樹で樹冠占有面積率が約50%、収量が約1.7t/10a得られ、同樹齢の慣行仕立てに比べて樹冠の拡大が早く、早期から収量を上げることができる。また、樹体ジョイント仕立ては、慣行仕立てに比べて単位樹冠面積当たりの作業時間が約20%短く作業時間の短縮効果がある。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試栽培部

日本すもも「貴陽」の平棚栽培における収量と果実品質

日本すもも「貴陽」の平棚栽培では、10年生でほぼ成園化し、10a当たりの換算収量(栽植距離6m×8m 20本/10a程度)で2,200㎏、果実重170g、糖度19%程度の果実生産が見込まれる。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試育種部

ぶどう「クイーンニーナ」の着色に及ぼす日照の影響

平成20~25年のぶどう「クイーンニーナ」の露地栽培では、果皮の着色は満開後50~60日頃(8月上旬~中旬頃)から始まり、満開後65~74日(8月下旬~9月上旬頃)の全天日射量、日照時間が多い年ほど満開後90日頃の着色指数が高い傾向であった。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試栽培部・環境部

ぶどう「ナガノパープル」の短梢せん定栽培樹における樹幹面積拡大が樹体生育、新梢管理時間、果実品質に及ぼす影響

強樹勢のぶどう「ナガノパープル」短梢せん定栽培樹に対し、主枝長の延長、もしくは主枝本数の増加により、樹冠面積を拡大することで、新梢長が短くなり、新梢管理時間は減少した。

技術情報 平成25年(2013年)果樹試育種部

もも「つきかがみ」の品種特性

もも「つきかがみ」は果実重260~300g程度、糖度14~16%程度の黄肉品種であり、離核で食べやすく、無袋栽培が可能である。成熟期は9月上旬(須坂市)で「黄金桃」より1週間遅く、黄肉品種の出荷期拡大が期待できる。

普及技術 平成25年(2013年)果樹試験場 農業技術課

ぶどう「ナガノパープル」の強樹勢樹(短梢せん定栽培)に対する主幹への環状はく皮処理は、果皮色と糖度の向上および裂果発生軽減に有効である

短梢せん定栽培のぶどう「ナガノパープル」で、前年の果てい部着色が赤紫色に達しなかった強樹勢樹に対して、満開30~35日後頃に主幹に幅5mmの環状はく皮を実施することによ り、果皮の着色と糖度の上昇が早まり、収穫時の果皮色、糖度が向上する。また、裂果発生も減少する。

技術情報 平成25年(2013年)南信試・栽培部

日本なし「サザンスイート」のS遺伝子型はS2S9である

交配試験および DNA マーカーを用いた判別により、日本なし「サザンスイート」のS遺伝子型はS 2 S 9 と考えられる。「サザンスイート」の受にはS 2 S 9 型をもつ品種(「愛宕」)以外が使用できる。

普及技術 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課

地理情報システムで表示できる農業情報メッシュデータは地域農業振興方針の作成支援等に活用できる(マニュアル)

地理情報システムで利用できる農業情報メッシュデータを作成した。このメッシュデータには時期別の気象条件、標高の他、農地および作付品目(水稲・リンゴ・レタス)に関する情報が含まれ、条件に合致する地域を1キロメッシュで表示でき、地域農業振興方針の作成支援等に活用できる。

試行技術 平成24年(2012年)果樹試・育種部

りんご「シナノプッチ」の丸かじり用果実生産のための着果基準

りんご「シナノプッチ」は、目標収量を4t/10aとして、葉果比25程度に着果させることで、丸かじりに適した果実重150~200g、糖度14%程度の果実が生産できる。

普及技術 平成24年(2012年)農試・企画経営部

ハウス栽培における電気柵設置によるハクビシン侵入防止技術

すそ張りのあるハウスに通電線1段の電気柵を設置することでハクビシンの侵入を防ぐことができる。

普及技術 平成24年(2012年)果樹試・環境部

センチピードグラスは樹園地草生栽培に適した草種である

センチピードグラスは、ち密な草生を形成するため、雑草の侵入量が少なく、更新の頻度が低い。省力的で樹園地牧草草生栽培に適した草種である。

普及技術 平成24年(2012年)果樹試・栽培部

りんごのカットツリー苗育成において、ビーエー液剤を7~10回散布することで、フェザーがより安定的に発生する

りんごのカットツリー苗(フェザー付き2年生大苗)育成において、ビーエー液剤を7~10回散布することで、5~50cmのフェザーが10本以上安定的に発生する。

技術情報 平成24年(2012年)農試・企画経営部

ポリエチレン製ネットの外側に電気柵を設置することでハクビシンの侵入を防止できる

ポリエチレン製ネットの外側10㎝、高さ10㎝の位置に電気柵を1段設置することでハクビシンの侵入を防ぐことができる。

技術情報 平成24年(2012年)南信試・栽培部

ナシマダラメイガの発生消長

ナシマダラメイガの発生時期は、越冬世代成虫が6月下旬、第1世代が8月中旬である。発生のピーク直後にはなし樹上に産卵が認められる。発生時期の年次間差は小さい。

技術情報 平成24年(2012年)南信試・栽培部

フジコナカイガラムシの発生予察にフェロモントラップが利用できる

かきにおけるフジコナカイガラムシ発生消長はフェロモントラップで雄成虫捕獲消長を調査することにより、把握することができる。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.