研究成果『果樹』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
防護柵の外側へ電気柵を追加することでツキノワグマの侵入を防止できる物理柵の外側20cmの位置に、地際から20cmと40cmの高さで電気柵を2本設置することで、ツキノワグマの侵入を防止できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
広域防護柵の未舗装路に設置されたゲート下部からの野性動物侵入対策にシスイエースが利用できる広域防護柵の未舗装路に設置されたゲート下部にシスイエースを設置することで、ニホンザルや中型獣の侵入を防ぐことができる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
広域防護柵の河川開口部からのニホンジカ侵入防止対策として、防草シートをのれん状に垂らした「防草シートのれん」が利用できる広域防護柵の河川開口部に防草シートをのれん状に垂らして目隠しすることでニホンジカの侵入を防止できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)南信試栽培部
南信地域のなし園におけるナシヒメシンクイの発生状況と性フェロモン剤の効果近年、なし中晩生種の「豊水」や「南水」においてナシヒメシンクイによる被害が認められる。この一因として、従来と比較して8月下旬以降の発生量の増加が影響している。殺虫剤による防除が8月中に打ち切りとなるほ場では、被害を生じるおそれがある。 |
技術情報 平成25年(2013年)南信試栽培部
日本なし「サザンスイート」のなし主要病害に対する感受性「サザンスイート」は心腐れ症、輪紋病に対して感受性であるが、その発病程度は「幸水」より低い。赤星病、うどんこ病に対しては既存品種と同程度の感受性であり、えそ斑点病は発現性である。 |
技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部
温水点滴処理による傾斜地での紋羽病治療法の問題点と改善方法斜度10度を超す傾斜地ほ場での温水点滴処理では、地温の上昇範囲が傾斜下部方向にずれ、傾斜上部の地温上昇が不十分になる場合がある。傾斜上部の処理範囲を通常の範囲より上部に20cm広げることで、目的とする処理範囲の地温上昇が確保できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部
りんご園における16年間の地表面管理の違いが土壌の理化学性に及ぼす影響長期間(16年)の地表面管理の違いにより土壌の理化学性が変化する。草生法とわらマルチ法は、表層土壌を膨軟にし、保肥力を増加させる。わらマルチ法は、交換性カリが増加する。また草生法は、ほ場外への窒素溶脱の抑制効果が期待できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部
ぶどう「ナガノパープル」は収穫期の葉柄汁液中硝酸イオン濃度が高いと果実品質が劣る収穫期に葉柄汁液中硝酸イオン濃度が高い樹は、果実品質が劣り裂果が発生しやすい。収穫期の葉柄汁液中硝酸イオン濃度は、樹勢の影響を強く受け、樹冠面積が小さく樹勢が強いと高くなる。また、土壌中の無機態窒素が多いと高くなる。 |
技術情報 平成25年(2013年)果樹試環境部
加温ポット栽培におけるぶどう「シャインマスカット」の窒素吸収特性と窒素施肥時期初期生育確保のための展葉初期(4月)の施肥窒素は、利用率が高く、新生部への移行は速やかである。貯蔵養分確保をねらった収穫後(9月)の施肥窒素は、多くが根に存在する。 |
技術情報 平成25年(2013年)南信試栽培部
日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立て用苗木の育苗方法日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立てに適した苗木長330cm以上の大苗を育成するには育苗ほ場で2年間育成する。苗木を12L程度の不織布ポットに植え付け半地中埋設で育成することを基本とするが、ほ場が滞水や過湿になるおそれがある場合、ポットを地表面に並べ周囲に寄せ土する高畝埋設で育成する。 |
技術情報 平成25年(2013年)南信試栽培部
日本なし「南水」樹体ジョイント仕立ての早期の収量性と作業時間の短縮効果樹体ジョイント仕立ては、4年生樹で樹冠占有面積率が30~40%、収量が約0.7t/10a、5年生樹で樹冠占有面積率が約50%、収量が約1.7t/10a得られ、同樹齢の慣行仕立てに比べて樹冠の拡大が早く、早期から収量を上げることができる。また、樹体ジョイント仕立ては、慣行仕立てに比べて単位樹冠面積当たりの作業時間が約20%短く作業時間の短縮効果がある。 |
技術情報 平成25年(2013年)果樹試栽培部
日本すもも「貴陽」の平棚栽培における収量と果実品質日本すもも「貴陽」の平棚栽培では、10年生でほぼ成園化し、10a当たりの換算収量(栽植距離6m×8m 20本/10a程度)で2,200㎏、果実重170g、糖度19%程度の果実生産が見込まれる。 |
技術情報 平成25年(2013年)果樹試育種部
ぶどう「クイーンニーナ」の着色に及ぼす日照の影響平成20~25年のぶどう「クイーンニーナ」の露地栽培では、果皮の着色は満開後50~60日頃(8月上旬~中旬頃)から始まり、満開後65~74日(8月下旬~9月上旬頃)の全天日射量、日照時間が多い年ほど満開後90日頃の着色指数が高い傾向であった。 |
技術情報 平成25年(2013年)果樹試栽培部・環境部
ぶどう「ナガノパープル」の短梢せん定栽培樹における樹幹面積拡大が樹体生育、新梢管理時間、果実品質に及ぼす影響強樹勢のぶどう「ナガノパープル」短梢せん定栽培樹に対し、主枝長の延長、もしくは主枝本数の増加により、樹冠面積を拡大することで、新梢長が短くなり、新梢管理時間は減少した。 |
技術情報 平成25年(2013年)果樹試育種部
もも「つきかがみ」の品種特性もも「つきかがみ」は果実重260~300g程度、糖度14~16%程度の黄肉品種であり、離核で食べやすく、無袋栽培が可能である。成熟期は9月上旬(須坂市)で「黄金桃」より1週間遅く、黄肉品種の出荷期拡大が期待できる。 |