研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・環境部

豚ぷんオガ屑堆肥の14年間の連用がりんごわい化栽培園地土壌の理化学性に与える影響

堆肥の連年施用により、土壌表層(0~10cm)が膨軟になり物理性は大きく改善されるが、その範囲は表層に限定される。しかし過剰に施用すると窒素、リン酸およびカリ等の養分富化や、養分バランスの悪化を招くとともに、土壌からの窒素発現量が増加する。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・環境部

豚ぷんオガ屑堆肥および化学窒素肥料の連用がりんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹の生育、収量および果実品質に与える影響

りんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹に対し、豚ぷんオガ屑堆肥2および5t/10aを14年間連用すると、窒素として10kg/10aの化学肥料を14年間連用した場合に比べ、収量増はわずかで、着色良果率は大きく低下する。

技術情報 平成26年(2014年)南信試・栽培部

日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立てにおいて、ジベレリン塗布剤処理により側枝養成が促進される

「南水」樹体ジョイント仕立ての側枝育成において、側枝養成1年目は新梢基部へ、側枝養成2年目以降は側枝先端の新梢基部へ、満開予定10日前~満開40日後にジベレリン塗布剤を処理することにより、新梢の生育が揃い、新梢伸長が促進される。

技術情報 平成26年(2014年)南信試・栽培部

日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立て用の苗木育成において、ジベレリン塗布剤処理により苗木生育が促進される

「南水」の樹体ジョイント仕立て用の大苗育苗では、ジベレリン塗布剤を新梢生育初期(4月~5月)に新梢基部へ1回塗布し、さらに新梢伸長期(6月~8月)に頂芽基部へ2回塗布することより新梢伸長が促進される。

技術情報 平成26年(2014年)南信農試・栽培部

高品質な「市田柿」原料柿を生産するための着果管理

摘果時の葉果比を10~15とし、長野県果樹指導指針に記載の基準により行うことで、「市田柿」の干し柿加工に適した、1果重100~120g、可溶性固形成分(糖度)18度以上の高品質な果実を生産できた。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・育種部

ラズベリー4品種の収量と果実品質

ラズベリー「ヒンボートップ®(品種名:RAFZAQU)」、「オータムブリス」は二季成り性品種で、収量は1,000kg/10a以上であり、糖度10%程度の果実が収穫できる。「サマーフェスティバル」は収量が多いものの小果で品質が不良である。「スキーナトップ」は一季成り性品種で収量が少ない。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・育種部

ぶどう「クイーンニーナ」の着粒数、着粒密度と果実品質の関係

ぶどう「クイーンニーナ」は、着粒数30粒程度では着色が安定し、裂果発生は少ないが、着粒数35~40粒程度では着色不良果粒の混入と裂果発生が多くなる。着粒密度の違いによる果実品質への影響はみられない。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・育種部

着色期の除袋と笠のかけ替えがぶどう「クイーンニーナ」の着色に及ぼす影響

ぶどう「クイーンニーナ」において、8月下旬(満開70日後頃)に除袋して透明笠にかけ替えることにより、白色果実袋と乳白色笠をかけたままの果房より着色が促進される。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・栽培部

りんご「シナノスイート」、「秋映」、「シナノゴールド」及び「ふじ」の花芽形成期

りんご「シナノスイート」、「秋映」、「シナノゴールド」及び「ふじ」は、新梢伸長が停止した一年枝では、7月中旬より茎頂内部で形態の変化があり、11月中旬までに中心花と側花が形成される。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・栽培部

りんごわい性台木樹における果実の日焼け発生と果実表面温度の関係

果実表面最高温度は日最高気温と正の相関関係があり、果実表面最高温度が51.1℃に達するとき、樹上で直射日光があたるように固定した果実の約半数で、日焼けが生じる可能性がある。また、9年生「つがる」M.9台木樹では、日最高気温32℃を超える日は、果実表面最高温度51℃を超える果実が生じる可能性がある。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試・栽培部

りんご半わい性台木JM2台木樹の11年生までの樹体生育と収量

りんご「シナノスイート」、「シナノゴールド」、「秋映」に半わい性台木JM2を用いると、マルバカイドウ台木樹と比べ樹が小型化し、幹断面積は56~79%に抑えられた。また、1樹当たりの累積収量は、マルバカイドウ台木樹の63~76%であった。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試栽培部・育種部

りんご「シナノゴールド」、「秋映」、ぶどう「ナガノパープル」、「シャインマスカット」、「ピオーネ」、もも「あかつき」、「なつっこ」の生態

果樹試験場における生態調査樹の調査結果をもとに、りんご「シナノゴールド」、「秋映」、ぶどう「ナガノパープル」、「シャインマスカット」、「ピオーネ」、もも「あかつき」、「なつっこ」の発芽期、展葉期、開花始期、満開期、落花期の平均値を示した。

技術情報 平成26年(2014年)果樹試栽培部

りんご「シナノゴールド」の果実の成熟と貯蔵性に及ぼすストッポール液剤散布の影響

収穫前落果防止を目的として、ストッポール液剤1,000~1,500倍をりんご「シナノゴールド」に散布すると果面ワックスの発生は早まるが、他の成熟進度へ影響はない。しかし、冷蔵で長期貯蔵を行うとストッポール液剤を散布した果実は果肉硬度の低下が早い。

試行技術 平成25年(2013年)南信試栽培部

日本なし早生品種「サザンスイート」栽培における病害防除体系例

「サザンスイート」の栽培では、「長野県農作物病害虫・雑草防除基準」の「幸水」・「豊水」における“落花直後”の心腐れ症対象の防除から“7月上旬”までの殺菌剤散布で主要な病害を防除できる。

試行技術 平成25年(2013年)南信試栽培部

日本なし「サザンスイート」のカラーチャートを利用した収穫基準

日本なし「サザンスイート」の収穫のためのカラーチャートを作成した。「サザンスイート」の収穫はカラーチャート値2および3を目安とする。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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