研究情報

研究成果『作物』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。

試行技術 平成27年(2015年)農試・育種部

大麦「東山皮糯109号」は糯性でβ-グルカン含量が高い有望系統である

大麦「東山皮糯 109 号」は、糯性で「シュンライ」よりβ-グルカン含量が高く、硝子率が低く、精麦白度が高い有望系統である。

試行技術 平成27年(2015年)農試・作物部、企画経営部、環境部、野花試・畑作部

水田輪作体系における高性能高能率農業機械を導入した40ha規模の経営モデルは、生産費の低減に有効である

高性能高能率農業機械、水稲湛水直播栽培、飼料用米の立毛乾燥技術を組み合わせた水稲、 小麦、大豆、そばの水田輪作体系を行う40ha規模の経営モデルは、連作を行う地域慣行経営と比較し、作業時間は12%、生産費は32%削減できる。

試行技術 平成27年(2015年)農試・作物部、企画経営部

小型汎用コンバインの高刈り収穫は、水田輪作の体系化に有効である

小型汎用コンバインによる高刈収穫-フレールモア残稈処理は、作業能率に優れ作業精度も高く有効である。

試行技術 平成27年(2015年)農試・作物部、企画経営部

チゼルプラウ事前耕起-高速耕うん同時畝立て播種による作業体系は現行アップカットロータリ耕うん同時畝立て播種機等を用いた作業体系よりも作業能率が高い

チゼルプラウ事前耕起-耕うん同時畝立て播種の高速化による播種作業は、作業能率に優れ作業精度も高い。

試行技術 平成27年(2015年)農試・作物部、企画経営部、環境部

飼料米利用のための「ふくおこし」の省力・低コスト栽培技術

慣行体系に比べ、「ふくおこし」の標準栽植密度による移植栽培または湛水直播栽培、多肥栽培および立毛乾燥技術を組み合わせることにより大幅な所得向上が見込まれる。多肥による疎植栽培に立毛乾燥技術を導入することによっても、省力化と所得増加が見込まれる。

技術情報 平成27年(2015年)農試・環境部

イネもみ枯細菌病(穂枯症)は多窒素条件で発病が助長される

イネもみ枯細菌病(穂枯症)は、多窒素条件で葉色が濃いほど発病が助長されるため、採種栽培において多窒素栽培は避ける。

技術情報 平成27年(2015年)農試・環境部

イネ種子のイネもみ枯細菌病菌の保菌判別法

増菌処理を加えた生物検定とLAMP法を組み合わせることにより、イネ種子に存在するもみ枯細菌病菌の有無を効率的に判別できる。

技術情報 平成27年(2015年)農試・環境部

水田輪作体系における水稲「風さやか」湛水直播栽培の施肥による収量、品質への影響

水田輪作体系における水稲「風さやか」の湛水直播栽培では、収量、品質を確保するために「あきたこまち」などの品種(「コシヒカリ」は除く)の慣行栽培(連作田の移植栽 培)より 30%程度の窒素減肥が必要である。

技術情報 平成27年(2015年)農試・作物部、環境部、農業技術課

水稲「風さやか」の生育特性及び、高品質生産のための収穫時期と施肥

平坦地の平年並みの条件では「風さやか」は「コシヒカリ」などの従来品種と同様な収穫適期の基準が適用できるが、限界標高(600m、ただし北信地域は400m)を越 えた場合や、晩植地帯などで登熟期が低温に経過する場合は、成熟が遅延することがある。また、高品質と良食味を保つため、多肥栽培を避けることと、全籾数は㎡あたり37,000粒を越えないことを目標とする。

技術情報 平成27年(2015年)農試・企画経営部

普及技術データベースの作成

普及技術データベースを利用することで、過去に開発された約 7,500 件の技術から目的の技術を簡便に検索、閲覧することができる。

技術情報 平成27年(2015年)農試・企画経営部

メッシュ農業気象データ(日最低気温)の長野県の春先における精度

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター開発の「メッシュ農業気象データ」の日最低気温の予報値と、実測値の差が±2℃以内となる日の割合(精度)は、長野県の春先の AMeDAS 地点においては 67.0%であった。

技術情報 平成27年(2015年)農試・企画経営部

大規模な水田作経営体におけるほ場の連担状況とトラクターのほ場間移動の実態

大規模な水田作経営体においては、代かき作業及び麦類及び大豆、そばの播種作業時間に占めるほ場間移動時間の割合が全作業時間の 3.7~48.1%に達している。これは、非連担ほ場枚数割合が 46.3~90.9%と多いことが要因である。

普及技術 平成27年(2015年)農業試験場環境部

採種栽培のためのもみ枯細菌病防除の指針(マニュアル)

採種栽培のためのイネもみ枯細菌病防除指針の主な内容は、伝染環、診断、苗腐敗症・穂枯症の防除手段等を体系的にわかりやすく解説したものである。

試行技術 平成26年(2014年)農試環境部

イネいもち病(穂いもち)の防除要否の判断を支援するための目安

イネいもち病(穂いもち)の防除において、「穂いもちの防除要否の判断を支援するフローチャート(暫定版)」は防除要否の判断を支援する。本フローチャートの適用品種は「コシヒカリ」とする。

試行技術 平成26年(2014年)農試環境部

「コシヒカリ」の白未熟粒は穂肥を1~2週間遅らせることにより発生率が低減できる

「コシヒカリ」において出穂後の高温により発生する白未熟粒は穂肥を1~2週間遅らせることにより発生率が低減できる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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