研究情報

研究成果『作物』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成11年(1999年)農業総合試験場 農事試験場

水稲用簡易作業シミュレーションプログラムは.作業ごとの能率・時期等を入力することにより春及び秋作業をシミュレーションし、移植と直播の組み合わせ可能面積等を知ることができる

本プログラムは、作業ごとの能率・機械の稼働台数・組作業人員・作業時期等を入力することにより、水稲の春及び秋作業をシミュレーションできる。また、移植と直播の合理的な組み合わせ可能面積が把握できる。

普及技術 平成11年(1999年)農事試験場 南信農業試験場

小麦奨励品種「東山30号」は播性Ⅳで越冬性に優れる早生種で.強稈・多収・穂発芽難で粉色白く.製麺性に優れる

小麦「東山30号」は半数体育種法(bulbosum法)により育成した世界最初の小麦品種である。播性Ⅳで越冬性に優れ、穂発芽性難の早生種である。強稈・多収で、粉色は白く、製麺適性は「シラネコムギ」並みに良好である。

普及技術 平成11年(1999年)農事試験場 南信農業試験場

大麦奨励品種「東山川93号」は早生・強稈で.精麦白度高く,食味の良い糯品種である

「東山皮93号」は糯性の6条皮麦で、精麦白度が高く、食感がまろやかで、食味の良い、早生・強稈で栽培特性の優れた品種である。

普及技術 平成11年(1999年)農事試験場 農業総合試験場

水稲の代かき同時土中点播栽培技術

代かき同時土中点播機を用いた湛水土壌中直播栽培は、散播栽培より耐倒伏性が向上するため、コシヒカリ等耐倒伏性の劣る品種が栽培でき、収量は移植栽培に近い。

普及技術 平成11年(1999年)農事試験場

水稲奨励品種「信交488号」の栽培法

「信交488号」の高冷地での良質良食味・安定多収栽培のためには、基肥重点施肥が良く、作期は5月下旬の普通期植が良い。また穂数が多いので、密植による増収効果はない。

普及技術 平成11年(1999年)農事試験場 南信農業試験場

水稲奨励品種「信交488号」は極早生で耐冷性強く.良食味の良質安定品種である

水稲奨励品種「信交488号」は「ユメコガネ」よりやや早い極早生で、耐冷性はやや強~強、「ユメコガネ」並の多収で、食味は「ユメコガネ」より明らかに優れ、「コシヒカリ」に近い良食味で、栽培しやすい良質安定品種である。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)農総試

大型産業用無人ヘリコプター(ヤマハR-MAX)は水稲栽培における種子・除草剤・農薬散布に加え、追肥散布作業も可能である。

水稲栽培における産業用無人ヘリコプターは、①排水溝切り、②カルパーコーティング種子散布、③除草剤(粒剤・フロアブル剤)散布、④液剤少量散布などに使用されている。今までの産業用無人ヘリコプター(以後RCヘリと略)は資材積載能力が12㎏程度であったが、新機種の大型RCヘリでは24㎏と約2倍に増強された。搭載能力が小さな場合は肥料など多量散布が必要な資材は散布対象外としていたが、大型RCヘリでは肥料散布も可能である。RCヘリの作業用途を拡大することにより高度利用を促進し、運用コストの低減を図る。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)中信試

高冷地に適したそば「開田早生」の特性

木曽地域の高冷畑作地帯(標高1,000~1,200m)では、そばが重要な特産作物のひとつとなっているが、当該地域に適応した奨励品種はなく、採種体制や採種指導もない在来種が栽培されているのが現状である。そのため、この地帯に適したそば品種の選定・育成が求められている。平成4~6年、当該地域に適応した品種の選定試験を現地圃場で実施したところ、木曽郡開田村の在来早生系統の収量性が安定して高く、この地域に最も適していると判断された。そこで、この在来種を母材とした高冷地向けそば品種の選抜をすすめるとともに、その特性を明らかにする。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)農事試

水稲湛水直播栽培における鳥害の実態と耕種的鳥害防止対策

水稲湛水直播栽培を実施した場合、鳥害により壊滅的被害を受けることが多く、普及の最大の障害となっている。このため、現場からの鳥害対策への要望は切実である。そこで、現地における鳥害の実態把握を行うとともに、播種法や播種後の水管理が鳥害に及ぼす影響を検討し、耕種的防除法を確立する。

普及技術 平成10年(1998年)中信農業試験場

とうもろこし播種時.発芽時の鳥害防止にキヒゲンディーフロアブルの播種塗沫処理が有効である

とうもろこし播種時、発芽時のカラス、ドバト等による鳥害防止(忌避効果)にキヒゲンディーフロアブルを乾燥種子1kg当たり原液30ml塗沫する。

普及技術 平成10年(1998年)南信農業試験場 農事試験場

本田の窒素施肥の省略と減肥ができる水稲育苗箱窒素全量基肥施肥法

水稲の育苗箱へ基肥窒素を被覆尿素で全量施用する施肥法は、本田施肥する窒素を全く省略する事が可能で、慣行の全面全層施肥に比べて施肥窒素量を3割減肥できる環境にやさしい施肥法である。

普及技術 平成10年(1998年)農事試験場

稲体の充実度を考慮した栄養診断法

コシヒカリの幼穂形成期において、草丈・茎数、葉緑素計による葉色値、標準温度変換日数で代替した稲体の充実度から窒素吸収量を推定し、これと最適窒素吸収量との関係を考慮して穂肥を施用する。

普及技術 平成10年(1998年)農事試験場 南信農業試験場 農業総合試験場

水稲栽培における発行鶏糞の基肥施用基準

水稲栽培における化学肥料の削減と、家畜糞尿のリサイクルを促進するため、化学肥料の50%以上の削減を目的とし、基肥全量を発酵鶏糞で代替する場合の施用基準を策定した。

普及技術 平成10年(1998年)農事試験場

オカラ・きのこ栽培残さ等の堆肥を用いた水稲の減化学肥料栽培法

未利用有機物の有効利用の見地から、オカラ、きのこ栽培残さ(以下廃オガと略称)等の簡易な堆肥化方法について検討し、それらを基肥に用いた水稲の減化学肥料栽培法を確立した。

普及技術 平成10年(1998年)農事試験場 農業総合試験場

オカラ・きのこ栽培残さ堆肥.早期中干し.再生紙マルチによる減化学肥料.減農薬水稲栽培法

基肥にオカラ・きのこ栽培残さ(以下廃オガ)堆肥、イネミズゾウムシ抑制に早期中干し、雑草抑制に再生紙マルチを組み合わせた栽培法を確立した。経営的には販売方法等により成立可能な技術と判断した。

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