研究情報

研究成果『作物』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)農事試   

小麦有望系統「東山40号」の高品質安定生産のための施肥法(17KB)

小麦有望系統「東山40号」の高品質安定生産の栽培法として、基肥は窒素成分で6~ 8kg/10a程度とし、収量増のため茎立期に追肥を窒素成分で3kg/10a、さらに子実の高タンパク質含量のため、止葉展開期に窒素成分で5kg/10a程度の追肥を行う施肥体系がよい。

普及技術 平成17年(2005年)中信試

集合花房の黒化率と開花最盛期後の積算気温によるそば収穫期の判定

そばの収穫期は、主茎頂部の集合花房の黒化率を指標として判定することができる。品種や作期、栽培地にかかわらず、開花最盛期後の積算気温は、黒化率を判定する時期の目安となる。黒化率80%(成熟期)の目安は450~500℃程度である。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)農事試

カメムシの加害による斑点米発生に影響する要因

斑点米発生には品種間差が認められ、割れ籾発生程度が影響している。また、水稲の出穂時期がアカヒゲホソミドリカスミカメの成虫発生盛期と重なった場合、斑点米が増加する。

普及技術 平成16年(2004年)農事試

水稲湛水直播栽培における被覆尿素を用いた全量基肥施肥法

水稲湛水直播栽培における全量基肥栽培は、リニア型70日タイプとシグモイド型100日タイプの被覆尿素を配合した肥料を用い、慣行分施より20%減肥することにより同等の収量・品質が得られ、同時に施肥の省力化が可能である。

普及技術 平成16年(2004年)農事試

飼料イネの栽培法

飼料イネ(稲発酵粗飼料)の高品質多収栽培のためのマニュアルを作成した。飼料イネに要約適する品種は「ほそおもて」「クサホナミ」である。牛糞堆肥は2t/10a、飼料イネ専用品種のN施肥量は一般栽培の1.5倍程度、出穂後14~18日の落水で収穫作業が支障なく行える。

普及技術 平成16年(2004年)農事試

水稲湛水直播栽培は標高1050mまで導入可能である

地域の好適出穂期間内に出穂する品種を選定し、日平均気温13℃以上で播種し、出芽まで落水出芽法を用いることで、標高700m~1050mでも水稲の湛水直播栽培が可能である。

普及技術 平成16年(2004年)中信試

だいず「あやこがね」は加工適性に優れた大粒で良質な早生品種である

だいず認定品種「あやこがね」は、豆腐、煮豆、味噌のいずれにも高い加工適性を有する早生品種である。ダイズモザイク病抵抗性で褐斑粒の発生がほとんど無く、外観品質が良い。

普及技術 平成16年(2004年)農事試

小麦「東山38号」は製パン適性の高い中生の硬質小麦で.標高700m以下の少雪地帯で栽培できる

小麦認定品種「東山38号」は、穂発芽性はやや難の中生で、シラネコムギに較べて長稈で耐寒・耐雪性はやや劣るが、製パン適性の優れた硬質小麦で、標高700m以下の少雪地帯で栽培できる。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)農総試

水稲用軽量育苗培土「活富源」は育苗作業の軽労化に有効である

活富源は従来の水稲育苗用培土に比較して軽量であり、苗の生育や収量等も良好であり、水稲用育苗培土として有効である。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)農総試

水稲用軽量育苗培土「ヰセキ培土ライト」は育苗作業の軽労化に有効である

ヰセキ培土ライトは従来の水稲育苗用培土に比較して軽量であり、苗の生育や収量等も良好であり、水稲用育苗培土として有効である。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)農総試

中山間牧草地におけるRCヘリを利用した施肥管理技術

RCヘリによる中山間牧草地への肥料散布作業は、人力による作業に比べ効率的な作業が可能である。

試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)農事試

斑点米カメムシ類に対する本田散布粒剤の防除効果

ジノテフラン粒剤(スタークル粒剤、アルバリン粒剤)およびダントツ粒剤は斑点米カメムシ類に対し、防除効果が認められるものの、やや不安定である。

普及技術 平成15年(2003年)中信試

「だいず東山172号」は加工適性に優れた極大粒品種である

だいず認定品種「東山172号」は極大粒で加工適性が高く、豆腐の食味に優れ、煮豆、味噌の原料にも適する晩生種である。ダイズモザイク病抵抗性で褐斑粒の発生がほとんど無く、外観品質が良い。倒伏が少なく着莢位置が高いので、機械収穫にも適している。

普及技術 平成15年(2003年)農事試

大豆の狭畦無培土栽培法

転換畑での麦後大豆栽培において、ドリルシーダーによる狭畦無培土栽培は、耐倒伏性の強い品種を用いることにより、倒伏の発生が少なく雑草の発生も抑制され、慣行の培土栽培と同等の収量が得られる。

普及技術 平成15年(2003年)農事試

雑草イネ・トウコン(脱粒性の赤米)の防除法

雑草イネ・トウコン(脱粒性の赤米)は直播栽培では防除が困難なので、移植栽培に転換し、トウコンに有効な初期剤+中期剤の体系処理を行うこと及び晩植が有効で、初期剤または初中期剤のみでは防除は困難である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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