研究成果『作物』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。
試行技術 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部)
「発生予察支援装置」及び「クロップナビ」による葉いもち感染条件の判定結果からイネいもち病(葉いもち)の発生初期の動向が把握できる「発生予察支援装置」及び「クロップナビ」による葉いもち感染条件の判定結果から、葉いもちの発生初期の動向が把握でき、設置地区・圃場の葉いもちの発生時期の目安となる。 |
試行技術 平成20年(2008年)農総試(経営情報部)
稲発酵粗飼料の給与を特色とする牛肉のマーケティングプロセスは、地場産の特色ある畜産物の販路定着や消費拡大に活用できる稲発酵粗飼料の給与を特色とする牛肉のマーケティング手順に従って特色ある地場産畜産物の商品価値評価、実需者・消費者ニーズに合った品質での安定供給体制の確立、営業活動などを実施すると、地域のブランド品として販路の定着や消費拡大が期待できる。 |
試行技術 平成20年(2008年)農総試(経営情報部)
稲発酵粗飼料導入のための経営計画モデルは交雑種肥育牛経営および稲作農家における導入条件の検討に利用できる立科町の調査データから作成した「経営計画モデル」の単体表と線形計画法プログラム XLP を用いると、稲発酵粗飼料の定着に必要な品種構成や栽培方式、収益目標、助成金水準等を試算することができ、生産・給与体系を検討する際のツールとして活用できる。 |
試行技術 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)、農業技術課(専技)
だいず「ななほまれ」(東山205号)は機能性蛋白質に富む大豆品種であるだいず「ななほまれ」(東山205号)は、機能性の高い蛋白質β-コングリシニンを多く含有する新しい形質の品種である。「ナカセンナリ」よりやや晩熟な晩生種で、収量と品質は「ナカセンナリ」並、紫斑病とうどんこ病に抵抗性である。 |
試行技術 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)、農業技術課(専技)
そば「タチアカネ」(桔梗3号)は耐倒伏性に優れるそば品種であるそば「タチアカネ」(桔梗3号)は「信濃1号」と比較して耐倒伏性とゆで麺の色の評価に優れる。生態型は中間秋型で収量性は「信濃1号」と同等である。また、乳熟期に赤果皮となる個体が多い。今年度認定品種に採用された。 |
試行技術 平成20年(2008年)農事試(育種部)
小麦「ゆめかおり」(東山42号)は製パン性、耐病性が優れる硬質小麦品種である小麦「ゆめかおり」(東山42号)は中生の硬質小麦で、「ユメアサヒ」と同等に製パン性に優れる。「ユメアサヒ」よりコムギ縞萎縮病・赤さび病を始め諸病害に強く、耐倒伏性に優れる。 |
試行技術 平成20年(2008年)農事試(作物部)、農業技術課(専技)
水稲移植栽培において15株/㎡(50株/坪)までの栽植密度低減は慣行並みの収量を確保できる低暖地でのコシヒカリ移植栽培において、栽植密度を 15 株/㎡(株間 22cm、50 株/坪)まで低減しても慣行並みの収量を安定的に確保できる。 |
普及技術 平成20年(2008年)農事試(作物部・病虫土肥部・原村試験地)、農業技術課(専技)
水稲プール育苗法は慣行育苗法と同等の苗質が得られ省力的な育苗法である水稲プール育苗法は、慣行育苗法と同等の苗質が得られて、灌水と換気作業が省力的で、苗立枯病(リゾープス属菌、ピシウム属菌及びフザリウム属菌)に対し発生抑制効果が認められる育苗法である。 |
普及技術 平成20年(2008年)農事試(作物部・育種部)
水稲「天竜乙女(伊那28号)」は良質・良食味で安定収量が得られる晩生品種として有望である安定多収、耐病性の水稲晩生認定品種「天竜乙女」は、既存品種「秋晴」に比較して、やや多収、良食味で夏越しの食味低下も少なく、またふ割れによる黒すじ症状の発生も少ない。「秋晴」に代わる有望品種として今年度認定品種に採用された。 |
技術情報 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部)
降雨がなくともイネいもち病(穂いもち)は発生する感染源が確保されている場合、降雨がなくとも穂いもちが発生する場合がある。 |
技術情報 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部)
イネいもち病(葉いもち)の感染に及ぼす強雨の影響「発生予察支援装置」、「クロップナビ」による葉いもち感染条件の判定で、感染源が確保されている圃場においては、強雨により感染好適条件を免れた場合でも感染している可能性がある。 |
技術情報 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部)
水稲種子の浸種・催芽中でのイネばか苗病の2次伝染程度健全籾を汚染籾と同一容器内で浸種・催芽すると、催芽方式や催芽時間により程度は異なるが、汚染籾から健全籾へ高率にばか苗病の伝染がおこる。 |
技術情報 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部)
全量基肥法により栽植密度と施肥量を変えて水稲を栽培した時の生育と収量全量基肥施肥法で栽植密度を減らして水稲を栽培すると長稈化し、茎の分げつ様相も標準植えと異なる。面積あたりの穂数は減少するが、1穂あたりの籾数が増える傾向がある。また疎植栽培において基肥を 15~20%程度減肥しても収量はほぼ同等であった。 |
技術情報 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部)
キノコ廃培地(コーンコブ)堆肥のリン酸分を利用した水稲栽培リン酸含有率の高いキノコ廃培地(コーンコブ)堆肥を 500~750kg/10a(リン酸にして 6.6 ~9.9kg/10a相当)をリン酸肥料の代わりに施用して水稲を栽培しても慣行と同等の収量が得られる。 |
技術情報 平成20年(2008年)農総試(機械施設部)
産業用無人ヘリコプター防除作業時の防薬ネット敷設によるドリフト低減産業用無人ヘリコプター(RCヘリ)防除作業時に、高さ2m、目合い1mmの防薬ネットを敷設すると、隣接作物へのドリフトを低減できる。 |