研究成果『作物』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。
普及技術 平成23年(2011年)農試・作物部・育種部、農業技術課
水稲新品種「風さやか(信交526号)」は中生の晩の熟期で、高温登熟を回避でき、耐倒伏性が高く、いもち病に強く多収である水稲「風さやか(信交 526 号)」は中生の晩の熟期で、高温登熟による障害粒発生を回避でき、耐倒伏性が高く、いもち病にも強く、食味が優れる多収品種である。 |
技術情報 平成23年(2011年)農試環境部
斑点米カメムシ類に対する農薬の殺虫効果斑点米カメムシ類(アカヒゲホソミドリカスミカメ、オオトゲシラホシカメムシ、アカヒメヘリカメムシ)に対する主要な農薬の殺虫効果には、カメムシの種類によって薬剤間の効果差が認められる。 |
技術情報 平成23年(2011年)農試環境部
温湯処理による水稲新品種の発芽率への影響「風さやか」、「天竜乙女」、「ふくおこし」、「オラガモチ」、「しなの深紅」、「たかね紫」は温湯処理による発芽率への影響が小さい。 |
技術情報 平成23年(2011年)農試作物部・環境部
パン用小麦「ゆめかおり」は止葉展開期以降開花期までの追肥で蛋白質含有量が向上するパン用小麦品種「ゆめかおり」は2回目の追肥として止葉展開期以降開花期までに 10a当たり窒素成分で5kg追肥を行うと無追肥に比較して蛋白質含有率が2~4%程度向上する。 |
技術情報 平成23年(2011年)農試企画経営部
フィールドサーバの適正な運用を図るための保守管理事項気温、湿度、画像等のほ場の環境情報および生育状況を収集するフィールドサーバを長期間安定して運用するためには、機器の保守管理が必要である。保守管理事項をまとめ、フィールドサーバ運用時の保守マニュアルを作成した。 |
技術情報 平成23年(2011年)農試育種部・知的財産管理部・環境部
コシヒカリいもち病抵抗性準同質遺伝子系統の育成いもち病真性抵抗性遺伝子と穂いもち圃場抵抗性遺伝子を複合して持つ、7種類の水稲いもち病抵抗性準同質遺伝子系統を育成した。これらの形態特性は、原品種の「コシヒカリ」とほぼ同等で、ほ場条件で顕著ないもち病抵抗性を有している。DNAマーカーを用いることにより抵抗性系統選抜と固定を効率的に行うことができる。 |
試行技術 平成22年(2010年)野花試・畑作育種部
だいず「華大黒」(東山黒215号)は極大粒・高品質で耐倒伏性に優れる黒大豆として有望であるだいず「華大黒」(東山黒215号)は、極大粒・高品質の黒大豆系統である。耐倒伏性に優れダイズモザイク病抵抗性を有し、栽培特性が優れる。粒の外観品質に優れ、蛋白質含有率が高いので、煮豆および豆腐原料に利用できる。 |
試行技術 平成22年(2010年)農試・育種部・作物部、農業技術課
水稲「風さやか」(信交526号)は短稈・多収で食味が優れる有望系統である水稲「風さやか」(信交526号)は、中生の晩熟期で、短稈で倒伏に強く、食味が優れる。「キヌヒカリ」や「コシヒカリ」より多収で、いもち病にも強い。 |
試行技術 平成22年(2010年)農試・作物部
雑草性赤米の耕起前非選択性除草剤による防除効果耕起前の水田ほ場に発生した雑草性赤米の出芽揃い以降に非選択性除草剤を散布すると効果的な防除が可能である。 |
試行技術 平成22年(2010年)農試・作物部
雑草性赤米の代かきによる損傷および埋没効果地中で鞘葉が伸長した雑草性赤米の種子は、鞘葉長が長いほど、代かきの攪拌にともなう損傷による防除効果が大きい。また、地上で緑化生育した水稲個体は浅水状態で代かきを行うことで、埋没により無代かき対比5%程度にまで苗立ちが減少する。 |
試行技術 平成22年(2010年)農試・作物部
早期入水と移植時期が雑草性赤米の出芽に及ぼす影響雑草性赤米の水田ほ場埋土種子は湛水時期が早いほど出芽率は低下し、また、湛水期間が長いほど死滅効果は高まる。 |
試行技術 平成22年(2010年)農業技術課、農試・作物部
適応標高において「ゆめしなの」は60株/坪、[あきたこまち」、「コシヒカリ」、「ひとごごち」は50株/坪までの疎植栽培が可能である標高 1050m 地帯までの「ゆめしなの」は 60 株/坪、標高 850m 地帯までの「あきたこまち」、標高 700m 地帯までの「ひとごこち」および「コシヒカリ」は 50 株/坪まで栽植密度を減らしても慣行と同等の収量および品質が得られる。 |
普及技術 平成22年(2010年)農試・作物部
「ふくおこし」は中性の早の塾期で、耐倒伏性に優れ、いもち病に強い多用途多収水稲品種として有望である水稲「ふくおこし」は中生の早の熟期で、耐倒伏性に優れ、いもち病に強い、米粉用など多用途向け多収品種である。 |
普及技術 平成22年(2010年)農試・企画経営部
MMVシステムは、長野県内における1キロメッシュ気候値を用いて、気象条件分布図が作成できる気象庁で公表している1キロメッシュ気候値を用いて、作物の栽培に適する気象条件分布図が作成できる。この分布図を利用することで、地域における新品目の導入、作付けしている品目の適応性の判断を支援できる。 |
技術情報 平成22年(2010年)農試・企画経営部
ニホンジカの被害を受けにくい農作物シャクヤク、ユーカリ(プルベルレンタ)、ユーフォルビア(グリフィティ、ロンギフォリア)クリスマスローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)、エゴマはニホンジカの嗜好性が低く、出没が多い地域においても被害の少ない品目である。 |