研究成果『作物』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。
技術情報 平成25年(2013年)農試環境部、農業技術課
木曽地域におけるアカヒメヘリカメムシの発生生態と防除対策木曽の一部地域ではアカヒメヘリカメムシによる著しい斑点米被害が発生している。本種は出穂後の水田で1世代を経過し、成幼虫が斑点米を発生させる。防除対策としてMR.ジョーカー粉剤DL2回とスミバッサ粉剤20DL1回の合計3回散布の効果が比較的高い。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試環境部
水稲「コシヒカリ」のいもち病(葉いもち)に対する感受性の高まる葉色の目安水稲「コシヒカリ」のいもち病(葉いもち)に対する感受性の程度は、カラースケールまたは葉緑素計の測定値から概ね判断できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試環境部
苗箱施薬剤のイネいもち病に対する効果の特徴県内で主に利用されている抵抗性誘導型の苗箱施薬剤は、穂いもちに対して少発生条件下では効果が認められる場合があるが、中~多発生条件下では効果が期待できない。また、播種時処理可能な苗箱施薬剤は、薬剤によって育苗期間中の効果の発現程度が異なる。 |
普及技術 平成25年(2013年)農試・作物部
麦作におけるヤグルマギクの防除法麦作におけるヤグルマギクの除草剤による防除に、年内のアクチノール乳剤、バサグラン液剤の処理が有効である。耕種的防除として、夏期2ヵ月間のほ場湛水管理によりヤグルマギクの埋土種子量を激減でき、麦類の晩播によりヤグルマギクの残草量を大幅に減少できる。 |
普及技術 平成25年(2013年)農試・作物部
小麦「ゆめきらり(東山48号)」はコムギ縞萎縮病、コムギ萎縮病抵抗性を持った日本めん用小麦である小麦「ゆめきらり(東山 48 号)」は早生、良質で穂発芽しにくく、コムギ縞萎縮病及びコ ムギ萎縮病に抵抗性があり、粉や生地の色相が優れた日本めん用小麦品種である。 |
普及技術 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
地理情報システムで表示できる農業情報メッシュデータは地域農業振興方針の作成支援等に活用できる(マニュアル)地理情報システムで利用できる農業情報メッシュデータを作成した。このメッシュデータには時期別の気象条件、標高の他、農地および作付品目(水稲・リンゴ・レタス)に関する情報が含まれ、条件に合致する地域を1キロメッシュで表示でき、地域農業振興方針の作成支援等に活用できる。 |
技術情報 平成24年度(2012年度)農業試験場・育種部
雑草イネに新しいバイオタイプを同定した平成 14(2002)年から現在までに発生が確認された雑草イネの中で、従来のバイオタイプ(A~G)に比べて稈長、出穂期、ふ先色が異なる2つのバイオタイプ(H、I タイプ)を新たに確認した。 |
技術情報 平成24年度(2012年度)農業試験場作物部・農業技術課
水稲初期除草剤植代後処理から移植までの止め水期間の延伸にともなう水稲生育への影響砂壌土において移植前使用の初期除草剤を処理し、7日の期間をおいて移植した場合、転び苗等によって移植精度が低下し、後処理する除草剤により薬害が生ずることがある。 |
試行技術 平成24年(2012年)農試・企画経営部、農業技術課
集落営農組織損益分配ソフトウェア(農事組合法人版)の開発集落営農組織損益分配ソフトウェア(農事組合法人版)を使うことで、使用収益権の設定契約を結んで水田農業を行う集落ぐるみ型の法人において、ほ場ごとの収入差を反映した分配計算を効率的に行うことができる。 |
試行技術 平成24年(2012年)農試・作物部、農業技術課
蒸気除草機(JJ5.0)を用いた雑草イネ種子の駆除方法自走式蒸気除草機(JJ5.0)による蒸気噴射処理は雑草イネに対して高い防除効果を有する。 |
試行技術 平成24年(2012年)農試・育種部
小麦「東山48号」はコムギ縞萎縮病、コムギ萎縮病抵抗性を持った有望系統である小麦「東山48号」は日本めん用の軟質小麦で、「シラネコムギ」と比較し、早熟で、コムギ縞萎縮病、コムギ萎縮病抵抗性、穂発芽性、製粉性で優れる。 |
普及技術 平成24年(2012年)野花試・畑作部 農業技術課
そば「桔梗8号」は丸抜きの緑色が濃く、そば切りの外観品質に優れる品種であるそば「桔梗8号」は丸抜きの緑色が「信濃1号」より濃く、そば切りの外観品質に優れる。生態型は中間秋型で、生育期間は「信濃1号」より3日長く、耐倒伏性は同等である。収量性は「信濃1号」とほぼ同等で、千粒重は2割重く、容積重もやや重い。 |
普及技術 平成24年(2012年)農業試験場 農業技術課
雑草イネ総合防除対策マニュアル雑草イネ総合対策マニュアルを作成し、発生状況に応じた体系的な対策メニューを示す。本マニュアルに従い、発生地では根絶に向けた総合防除対策を実施する。また、発生状況の把握により拡散防止を徹底する。雑草イネ対策は地域ぐるみの取り組みが必要不可欠である。 |
技術情報 平成24年(2012年)農試・作物部、農業技術課
高温登熟した水稲種子の発芽特性高温登熟した水稲種子の発芽勢は平常年に比較して劣ることがある。浸種初期に3℃の低水温となると発芽勢の低下を助長する危険がある。 |
技術情報 平成24年(2012年)農試・作物部・環境部
ほ場測定気温を利用した積算気温による中苗、普通期移植水稲の出穂期予測「コシヒカリ」では1,726℃、「あきたこまち」では1,490℃を越えた時点で出穂期を迎える。ほ場の気温測定と表計算シートなどの利用により、出穂期を予測できた。 |