研究成果『作物』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。
試行技術 平成26年(2014年)農試環境部
「コシヒカリ」の白未熟粒は穂肥を1~2週間遅らせることにより発生率が低減できる「コシヒカリ」において出穂後の高温により発生する白未熟粒は穂肥を1~2週間遅らせることにより発生率が低減できる。 |
試行技術 平成26年(2014年)野花試畑作部
条間30cmのドリル播きそば栽培の「信濃1号」の播種量は3.1kg/10aでこれまでの栽培指針の4~6kg/10aと同程度の収量が得られる条間30cmのドリル播きソバ栽培は、播種量を「信濃1号」は3.1kg/10a、「タチアカネ」は3.2kg/10a、「長野S8号」は3.6kg/10aまで減らしても、現行基準の4.0~6.0kg/10aと同程度の収量が得られる。 |
普及技術 平成26年(2014年)農試環境部、農業技術課
小麦における肥効調節型肥料を用いた追肥全量1回施肥法速効性窒素肥料とリニア型15日タイプの肥効調節型肥料(被覆尿素肥料)を窒素で1:1に配合した肥料を越冬後に追肥する施肥法は、2回目の追肥を省略しても慣行と同等の収量、品質が得られる省力的な施肥法である。 |
技術情報 平成26年(2014年)畜産試験場・飼料環境部
稲発酵粗飼料に適する飼料用水稲品種の特性「たちすずか」、「クサノホシ」、「たちあやか」は、稲発酵粗飼料(稲WCS)として全重が多く、県内におけるWCS用品種としての適性が高い。 |
技術情報 平成26年(2014年)農業技術課、農試・作物部
高温強風により発生した籾の褐変籾及び白穂が、水稲の登熟歩合、品質に及ぼす影響平成26年台風11号の通過による、県内各地の高温強風により発生した褐変籾や白穂は、発生程度が大きくなるほど登熟歩合が低下し、また品質では茶米率の増加と、特に白穂で整粒歩合が大きく低下した。褐変籾の発芽勢、発芽率に影響はなかった。 |
技術情報 平成26年(2014年)野花試畑作部
ソバ丸抜きとそば粉の緑色保持のための保存方法ソバの丸抜きとそば粉は、保存温度が高いほど、また保存期間が長くなるほど緑色が茶褐色に退色するが、-18℃以下で保存すると緑色の退色を12ヵ月間防ぐことが出来る。 |
技術情報 平成26年(2014年)農試・作物部
難防除雑草シズイに有効な水稲用初中期除草剤水稲用初中期除草剤4剤を、難防除雑草シズイの草丈3cmまでに処理することで効果的な防除が可能である。 |
技術情報 平成26年(2014年)農試・作物部、環境部
コムギ縞萎縮病に罹病した「シラネコムギ」に対する越冬後と茎立期の追肥が及ぼす生育・収量への影響コムギ縞萎縮病に罹病した「シラネコムギ」に対して、越冬後の窒素追肥に加え茎立期にも追肥することで、生育が回復に向かい、減収の軽減が図れる。 |
技術情報 平成26年(2014年)農試作物部
麦作におけるノハラジャクの発生生態難防除雑草であるノハラジャクの出芽は年内にほぼ完了し、生存個体は越冬中から減少するが、越冬後に4割以下が残存する。土壌処理型除草剤では高い防除効果は得られない。 |
試行技術 平成25年(2013年)農試環境部、農業技術課
アカヒゲホソミドリカスミカメ発生予察用フェロモントラップとして粘着網円筒トラップが利用できる粘着網円筒トラップはこれまでアカヒゲホソミドリカスミカメ発生予察用フェロモントラップとして用いられている垂直粘着トラップに比べ捕獲性能が高く、水田のアカヒゲホソミドリカスミカメの発生消長が把握できる。2種の誘引剤(信越化学工業製とアース・バイオケミカル製)の誘引性は同程度である。 |
普及技術 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
地理情報システムで表示できる農業情報メッシュデータは地域農業振興方針の作成支援等に活用できる地理情報システムで利用できる農業情報メッシュデータを作成した。このメッシュデータには時期別の気象条件、標高の他、農地および作付品目(水稲・リンゴ・レタス)に関する情報が含まれ、条件に合致する地域を1キロメッシュで表示でき、地域農業振興方針の作成支援等に活用できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部・作物部
キヒゲンR2フロアブルの水稲催芽籾への塗沫処理が発芽に及ぼす影響カラス等の忌避剤としてキヒゲンR2フロアブルを催芽籾に塗沫処理をすると発芽率の低下や発芽遅延が生ずる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
防護柵の外側へ電気柵を追加することでツキノワグマの侵入を防止できる物理柵の外側20cmの位置に、地際から20cmと40cmの高さで電気柵を2本設置することで、ツキノワグマの侵入を防止できる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
広域防護柵の未舗装路に設置されたゲート下部からの野性動物侵入対策にシスイエースが利用できる広域防護柵の未舗装路に設置されたゲート下部にシスイエースを設置することで、ニホンザルや中型獣の侵入を防ぐことができる。 |
技術情報 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課
広域防護柵の河川開口部からのニホンジカ侵入防止対策として、防草シートをのれん状に垂らした「防草シートのれん」が利用できる広域防護柵の河川開口部に防草シートをのれん状に垂らして目隠しすることでニホンジカの侵入を防止できる。 |