トピックス

試験場だより 令和元年7月号(514号)

農業試験場

  • 日本土壌微生物学会2019年度大会での注目話題
     土壌微生物は土壌中の有機物分解を通して養分循環を担い、植物と共生してその生育を助けるなど、様々な役割を果たしています。6月15~16日に北海道大学で開かれた日本土壌微生物学会2019年度大会では、土壌微生物の遺伝子と微生物や土壌の特性に関する研究が数多く発表されました。その中から、土壌微生物と今後の農業における肥培管理をつなぐと期待される研究について、簡単に2題を紹介します。

果樹試験場

  • 玉井栽培部長が研究功労者表彰を受賞しました
     6月20日に東京都石垣記念ホールで開催された令和元年度全国農業関係試験研究場所長会の通常総会において、玉井栽培部長が研究功労者表彰を受賞しました。この賞は、農業技術研究に顕著な業績をあげ、地域農業の発展に貢献した者に贈られるものです。受賞成果は、「りんご新品種の省力安定生産技術とすももの新品種育成に関する研究」です。本年度は全国から12名が受賞しました。


野菜花き試験場

  • 夏秋どりイチゴ関係の県単プロジェクト研究2課題を実施中です
     本県の夏秋どりイチゴ生産は、県オリジナル品種「サマープリンセス」の育成を契機に、夏季冷涼な立地条件を活かして平成13年頃から本格的に導入され、現在も年々増加傾向にあります。現在の栽培面積は21.1ha、生産量は613t(平成30年、県園芸畜産課調べ)で、四季成り性品種を用いた夏秋どりイチゴ生産では、北海道に次いで全国第2位の生産量を誇っています。
     このような状況の中、本県では、うどんこ病、ハダニ類、アザミウマ類等が主要な病害虫となっています。そこで、うどんこ病及びハダニ類に効果があるUV-B(紫外線)ランプを使った防除を核として、気門封鎖型薬剤等のIPM(総合的病害虫管理)技術を組み合わせて、夏秋どりイチゴの主要病害虫に対するIPMを確立することを目的とし、平成30年度から県単プロジェクト研究に取り組んでいます。

畜産試験場


南信農業試験場

  • 阿智中学校の職場体験学習の一環として、中学生を受け入れました
     阿智中学校の生徒1名の職場体験学習を受け入れました。2日間にわたる職場体験では、各研究員に付いて梨の摘果作業や研究室での実験など様々な作業を体験してもらいました。葉緑素計を用いた葉色測定では、梨の品質と肥料の関係を解明するために行っていると聞き、目を輝かせて一生懸命に調べてくれました。


知って納得

  • 地鶏や銘柄鶏など高品質鶏肉について(畜産試験場)
     今月は、畜産試験場からお届けします。一般に市販されている鶏肉の大部分は、ブロイラーと称する肉用専用の品種です。ブロイラーは、「少ないエサで短期間に多くの肉を生産する」を改良目標に効率性、生産性を極限まで追求した品種です。一方、このブロイラーとは別に高品質鶏肉として、全国各地域で在来種を交配した地鶏や銘柄鶏が作出、生産されています。これらは生産羽数こそ少ないものの、37都道府県で48銘柄、民間種鶏場で3銘柄、合計51銘柄存在することが確認されています。

7月の行事予定はこちらをご覧下さい。

お知らせ一覧

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
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