- 2018.05.07
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- 全試験場
試験場だより 平成30年5月号(500号)
試験場だよりは今月で500号を迎えました。試験場だよりの第1号は昭和52年(1977年)1月に発刊され、今日まで約41年間ご愛読いただきました。発刊当初は印刷物による発行でしたが、平成15年より電子ファイルとして配信するとともに、平成28年からは、本ホームページで公開しております。
長野県では、長野県の食と農業・農村の将来のめざす姿を明確にし、その実現に向けて、全ての関係者が一体となって施策を総合的かつ計画的に推進するため、2018年度(平成30年度)から2022年度の5か年の計画として「第3期長野県食と農業農村振興計画」を策定しました。農業関係試験場でも、技術開発の新たな5か年計画として「長野県農業関係試験研究推進計画 ~農業技術ステップアッププログラム~(2018~2022年、ファイル公開準備中)」を策定し、2つの展開方向、6つの研究テーマに沿って試験研究を進めています。
Ⅰ 日本をリードする研究力を活かした信州農業を革新する新品種・新技術の開発
魅力あるオリジナル品種の開発
環境への負荷を軽減できる技術の開発
多分野と連携した先端的な農業技術の開発
温暖化に適応するための技術開発
Ⅱ 生産現場の課題を解決するための技術開発
安定生産のための品種改良・技術開発
低コスト・省力化・軽労化のための技術開発
今後とも、タイムリーで分かりやすい「試験場だより」の発行に努めます。試験研究で得られた成果は、本ホームページ等で積極的に情報発信する予定ですので、どうぞよろしくお願いします。
農業試験場
- 新たな水田試験施設が場内ほ場に設置されました
昨年から建設を進めてきました「気象・水利自動制御水田試験施設」が農業試験場内試験ほ場(須坂市八重森)に完成しました。この施設(フィルム被覆ハウス)は、地球温暖化へ対応した、高温に耐性のある品種の育成や栽培技術を開発するために作られました。
果樹試験場
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生産現場の抱える問題に対応する試験の取組を始めました
今年度から始まる新しい農業関係試験研究推進計画の中では、「研究力を活かした新品種・新技術の開発」と「生産現場の課題を解決するための技術開発」が大きな二本柱になっています。特に2つ目の柱については、これまで以上に生産現場と一体となった取り組みが求められます。そこで、本年度から生産現場の指導者(普及員、JA)、市町村、生産者等と連携した新たな課題について、現地での試験研究を始めました。 -
今年の果樹の開花は大幅に早くなりました
今年は春先に気温の高い日が多く、果樹の生育が早まりました。発芽の時期については平年より数日程度早くなりました。4月に入ってからは、25℃を超える夏日があるなど平年より気温が高く経過したことの影響を受けて、生育はさらに前進しました。
野菜花き試験場
- 新しく研究施設が完成しました
野菜花き試験場(塩尻市)に、新しい研究施設が完成しました。 レタスの「高品質・耐病性品種育成温室」、「天敵・害虫行動制御調査室」、「自然光利用型高度環境制御型ハウス」の3棟です。
畜産試験場
- 農業大学校畜産実科・研究科の対面式を行いました
4月11日、平成30年度長野県農業大学校農学部畜産実科研究科の新入生を迎え、講師を務める畜産試験場職員との対面式を行いました。畜産実科生6名と畜産研究科生1名の計7名は、西原場長から畜産実科研究科の学生として有意義な学生生活を送るよう激励を受けました。 - 堆肥施用時の臭気軽減技術開発ための調査を始めました
堆肥は作物が健全に育つための大切な栄養源となるだけでなく、畑の物理性を向上させる効果もあります。しかし、ほ場への堆肥施用は周辺へ臭気が拡散する場合があり、防止対策が必要です。そこで本年度から臭気の発生が少ない堆肥施用技術の開発に着手しました。
南信農業試験場
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伊那園芸技術振興委員会指導会が開催されました
伊那園芸技術振興委員会は上伊那、下伊那管内の関係機関が一体となり、栽培技術の統一を図り、指導会や研修会等を通じて果樹産業の振興を目指すことを目的に設立された組織です。本年度も4月12日に南信農業試験場において、技術指導の基本となる指導要綱の編集委員会を、4月27日に指導要綱に基づく指導会を開催し、活動のスタートを切りました。
<新コーナー>試験場の研究部紹介
- 果樹試験場 栽培部
- 野菜花き試験場 野菜部
先月号より「試験場の研究部紹介」コーナーを作りました。今月は「果樹試験場 栽培部」、「野菜花き試験場 野菜部」で取り組んでいる研究を紹介します。
5月の行事予定はこちらをご覧下さい。